インストール後、RORコンソールにログインできない場合、環境構築に失敗している可能性があります。マネージャーを停止し、環境を再構築してください。
keytoolコマンドを実行し、認証局証明書が正しくインポートされたか確認します。-aliasオプションには、"svs_cms"を指定してください。
個別に構築したOpenDSまたはActive Directoryを利用する場合、-aliasオプションに"ror_ldap_1"を指定してください。
例
【Windows】
>C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -alias 別名 -keystore " C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts" <RETURN> >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -alias 別名 -keystore " C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts" <RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -alias 別名 -keystore /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/lib/security/cacerts <RETURN> # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -alias 別名 -keystore /opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts <RETURN> |
認証局証明書の情報が表示されない場合、認証局証明書の登録に失敗しています。「4.5.5.2 証明書の登録」を参照し、認証局証明書を登録してください。
以下の手順で、認証局証明書を本製品に登録します。
本製品のキーストアを退避(コピー)します。
【Windows】
コピーするファイル
インストールフォルダー\SVROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts
コピー先
インストールフォルダー\SVROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts.org
コピーするファイル
インストールフォルダー\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts
コピー先
インストールフォルダー\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts.org
【Linux】
コピーするファイル
/opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/lib/security/cacerts
コピー先
/opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/lib/security/cacerts.org
コピーするファイル
/opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts
コピー先
/opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts.org
注意
ディレクトリサービスを変更する際に必要になるため、必ず本製品のキーストアを退避(コピー)してください。
ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)を本製品のキーストアにインポートします。
ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)は以下に格納されています。
【Windows】
ServerView Suiteインストールフォルダー\jboss\server\serverview\conf\pki\keystore
【Linux】
/opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/keystore
例
【Windows】
>C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore " C:\Program Files\Fujitsu\ServerView Suite \jboss\server\serverview\conf\pki\keystore" -destkeystore "C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts"<RETURN> >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore " C:\Program Files\Fujitsu\ServerView Suite \jboss\server\serverview\conf\pki\keystore" -destkeystore "C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts"<RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -importkeystore -srckeystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/keystore -destkeystore /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/lib/security/cacerts <RETURN> # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -importkeystore -srckeystore /opt/fujitsu/ServerViewSuite/jboss/server/serverview/conf/pki/keystore -destkeystore /opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts<RETURN> |
コマンドを実行したあと、パスワードを入力してください。
本製品のキーストアのパスワードは、デフォルトで"changeit"が設定されています。
インポートが正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
"別名"の部分を確認してください。
出力先キーストアのパスワードを入力してください: changeit |
keytoolコマンドを実行し、認証局証明書が正しくインポートされたか確認します。
-aliasオプションには、手順3.で確認した"別名"を指定します。
例
【Windows】
>C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -alias 別名 -keystore " C:\Fujitsu\ROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts" <RETURN> >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -list -alias 別名 -keystore " C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts"<RETURN> |
【Linux】
# /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -alias 別名 -keystore /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/lib/security/cacerts <RETURN> # /opt/FJSVrcvmr/runtime/jre6/bin/keytool -list -alias 別名 -keystore /opt/FJSVawjbk/jdk5/jre/lib/security/cacerts <RETURN> |
個別に構築したディレクトリサービスの認証局証明書を本製品のキーストアにインポートします。
ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDS以外のディレクトリサービスを利用する場合、ディレクトリサービスの認証局証明書を本製品のキーストアにインポートします。
認証局証明書のフォーマットはDER encoded binary X.509(CER)形式です。
例
Active Directoryの場合
>C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importcert -alias rcve_ldap -trustcacerts -file c:\myserver.serverview.local_svsca.crt -keystore "C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts" >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importcert -alias rcve_ldap -trustcacerts -file c:\myserver.serverview.local_svsca.crt -keystore "C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts" |
OpenDSの場合
>C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore "C:\win32app\OpenDS-2.2.0\config\keystore" -destkeystore C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\lib\security\cacerts >C:\Fujitsu\ROR\SVROR\Manager\runtime\jre6\bin\keytool.exe -importkeystore -srckeystore "C:\win32app\OpenDS-2.2.0\config\keystore" -destkeystore C:\Fujitsu\ROR\IAPS\JDK5\jre\lib\security\cacerts |
ServerView Operations Managerへのサーバ証明書のインポートを行ってください。詳細は「6.3.5 ServerViewSSO認証サーバへの証明書のインポート」を参照してください。
ディレクトリサービスの接続情報が、本製品に正しく登録されているかを確認します。
以下のコマンドを実行します。
rcxadm authctl show <RETURN> |
本製品に登録されている接続情報が表示されます。
表示された接続情報を確認します。
以下に表示例を示します。
ip address: 127.0.0.1 |
ディレクトリサービスの設定と、表示された接続情報が一致しているかを確認します。特に、以下の情報に注意してください。
portがSSL通信用ポートになっているか
bindがディレクトリサービス管理者になっているか
(本製品の特権ユーザーではなく、ディレクトリサービス管理者であるかを確認してください。)
ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSの接続設定を確認する方法は、以下のマニュアルを参照してください。
「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「ディレクトリサービスアクセスの設定」および「OpenDS を使用する ServerView ユーザ管理」
接続情報に誤りがある場合、以下の手順で正しい情報を再登録します。
マネージャーを停止します。
rcxadm authctl modifyコマンドを実行し、正しい接続情報を設定します。
マネージャーを起動します。
rcxadm authctlコマンドについては、「リファレンスガイド (リソース管理) CE」の「1.7.10 rcxadm authctl」を参照してください。
ディレクトリサーバの管理者名(接続ユーザー名)、パスワードなどを変更した場合は、以下の手順で、シングルサインオンを再設定してください。
ServerView Operations Managerのディレクトリサービス設定を変更してください。
設定の変更方法は、ServerView Operations Managerのマニュアルを参照してください。
「ServerView Suite ServerViewでのユーザー管理」の「ディレクトリサービスアクセスの設定」
「4.5.5.1 証明書の確認」を参照して、ServerView Operations Managerの認証局証明書(キーストア)が、本製品のキーストアに登録されているかを確認します。
証明書が登録されていない場合は、「4.5.5.2 証明書の登録」を参照して、証明書を登録してください。
ディレクトリサービス接続情報を変更してください。
rcxadm authctl modifyコマンドを使用して、ディレクトリサービス接続情報を更新してください。
例
>rcxadm authctl modify -bind "cn=Directory Manager" -passwd admin |
パスワードにはディレクトリサーバ管理者のパスワードを指定してください。初期設定では"admin"が設定されています。
rcxadm authctlコマンドの詳細は、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.4 rcxadm authctl」を参照してください。
ディレクトリサービスの管理者権限ユーザーのパスワードを変更した場合は、以下の手順を行ってください。
本製品のマネージャーを停止します。
マネージャーの停止については、「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
以下のコマンドを実行します。
変更するユーザーについて問い合わせメッセージが表示されるため、"3. LDAPの管理者DN"を指定してパスワードの登録を行います。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SWRBAM\bin\swrba_regist_password
【Linuxマネージャー】
/opt/FJSVswrbam/bin/swrba_regist_password
本製品のマネージャーを起動します。
マネージャーの起動については、「7.2 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
ServerView Operations Managerやディレクトリサーバの認証局証明書の有効期限が切れたときは、新しい証明書を取得後、「4.5.5.2 証明書の登録」を参照して、証明書を再登録してください。