決定したネットワーク環境で利用する機器に対して、本製品で管理を行うために必要な設定情報を決定します。
参考
各機器を運用するために必要な情報には、本製品で管理を行うために必要な設定情報以外にも情報があります。
例えば、以下のような設定情報があります。
各機器が出力するログ情報の保存・参照するために必要な設定情報
各機器からの情報の退避・復元するために必要な設定情報
それぞれの機器のマニュアルを参照して、運用に必要な情報を確認してください。
管理サーバへ設定する以下の情報を決定します。
機器名
管理サーバの管理用IPアドレス
管理対象のサーバやネットワーク機器などと通信するNIC(IPアドレス)を決定します。
管理クライアントへ設定する以下の情報を決定します。
機器名
ルーティング情報
管理クライアントの管理用IPアドレスが、管理サーバの管理用IPアドレスと異なるサブネットの場合、ゲートウェイになるネットワーク機器を確認し、ルーティング情報を決定します。
ネットワーク機器へ設定する以下の情報を決定します。
管理用の設定情報
管理用として必要な設定情報を決定します。
機器名
管理する機器名を決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された32文字以内の文字列です。
管理対象ネットワーク機器の管理用IPアドレス
管理サーバと通信するために利用するIPアドレスを決定します。
SNMPコミュニティー名
ネットワーク機器の監視機能でMIB情報を収集する場合に利用するSNMPコミュニティー名を決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
管理者情報(ユーザー名、パスワード)
Telnet用ログインユーザー名
ネットワーク機器へログインする場合に利用する、Telnet用のログインユーザー名を決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
Telnet用パスワード
ネットワーク機器へ直接ログインする場合に利用する、Telnet用のログインユーザー名のパスワードを決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
特権管理者パスワード
ネットワーク機器へ特権管理者としてログインする場合に利用する、特権管理者のパスワードを決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
SNMPトラップ送信先
管理サーバの管理用IPアドレスとします。
監視方法(PING、SNMP)
ネットワーク機器(ファイアーウォールとL2スイッチ)の監視方法を決定します。
生存監視はPINGで行い、状態監視はSNMPで行います。
どちらかだけの監視だけでなく、両方での監視もできます。
事前設定用の設定情報
事前設定用として必要な設定情報を決定します。
業務LANへの事前設定情報
センタースイッチと接続する業務LANとして利用するLANポートの接続構成を確認し、必要な設定情報を決定します。
管理LANへの事前設定情報
L3スイッチと接続する管理LANとして利用するLANポートの接続構成を確認し、必要な設定情報を決定します。
図4.11 管理対象の機器への事前設定用の範囲
参考
設定できる文字の種類と文字数は、ネットワーク機器によって異なります。
個々の設定情報については、上記の文字の種類や文字数の範囲で、ネットワーク機器の仕様に従って決定してください。
また、業務LANと管理LANの接続構成によって設定すべき情報もネットワーク機器の仕様に依存します。
ネットワーク機器の仕様については、使用するネットワーク機器のマニュアルを参照してください。
管理対象外のネットワーク機器へ設定する情報を決定します。
図4.12 管理対象外の機器への設定範囲例
業務LANの設定情報
業務LANでユーザーによる事前設定が必要な設定情報を決定します。
ルーティング情報
ルータやセンタースイッチに対して、L-Platformのネットワークへの通信を可能にするためのルーティング方法を決定します。
VLAN情報
ルータやセンタースイッチに対して、L-Platformのネットワーク内で利用されるVLAN情報を確認し、L-Platformと接続して通信するために必要なVLAN情報を決定します。
冗長構成情報
ネットワーク機器や通信経路を冗長構成にするかを確認し、冗長構成に必要な設定情報を決定します。
管理LANの設定情報
管理LANでユーザーによる事前設定が必要な設定情報を決定します。
図4.13 管理LANのネットワーク構成
図4.14 管理LANのネットワーク構成(サーバとVMホストの混在)
ルーティング情報
管理サーバと各機器(サーバ機器、ストレージ機器、ネットワーク機器および管理クライアント)が異なるサブネットになる場合、L3スイッチに対して、管理LANを利用して管理サーバと各機器と通信できるようにするためのルーティング方法を決定します。
ルーティングプロトコル(RIP、OSFPなど)を利用する場合、動的ルーティングの設定に必要な情報を決定します。動的ルーティングを利用しない場合、ルーティング情報テーブルへの設定情報を決定します。
また、管理サーバ側から管理対象リソースに対して、以下のマルチキャストルーティング設定が必要です。
225.1.0.1 - 225.1.0.8 |
VLAN情報
LANスイッチブレードの外部ポート、L3スイッチのポートに管理LANのネットワーク内で利用するVLAN情報を確認し、設定情報(VLAN ID)を決定します。必要に応じてトランクリンクとして利用するポートを決定します。
冗長構成情報
ネットワーク機器や通信経路を冗長構成にするかを確認し、冗長構成に必要な設定情報を決定します。
アクセス制御情報
L3スイッチなどにアクセス制御設定を行う場合、本製品で使用するポートの接続を許可する必要があるため、接続を許可するポートを決定します。
本製品で使用するポートについては、「付録A ポート一覧」を参照してください。
ルーティング動作時に通信を許可するか遮断するかを明確にし、アクセス制御を決定します。
以下の機能を利用する場合、異なるサブネットに属する管理対象サーバからのDHCP要求をマネージャーが受け付けられるように、DHCPリレーエージェント設定が必要です。
管理対象サーバのバックアップ・リストア
クローニングイメージの採取・配付
HBA address renameによるSANブート
HBA address rename設定サービスを利用する場合、異なるサブネットに属する管理対象サーバからのDHCP要求をHBA address rename設定サービスが受け付けられるように、DHCPリレーエージェント設定が必要です。
マルチキャストルーティングやDHCPリレーエージェントの設定方法については、ルータ・スイッチのマニュアルを参照してください。
サーバ機器へ設定する以下の情報を決定します。
機器名
管理対象サーバの管理用IPアドレス
管理サーバと通信するために利用するIPアドレスを決定します。
iSCSIイニシエータのIPアドレス
管理対象サーバ上のiSCSIで使用するNIC(IPアドレス)を決定します。
なお、iSCSIに対応していないサーバ機器の場合は必要ありません。
注意
iSCSIで使用するIPアドレスはDHCPを使用せず、静的IPアドレスを使用してください。
iSCSIでマルチパス接続を構成する場合、各ポートのネットワークを分離してください。
なお、インターフェースのセグメントや仮想スイッチもそれぞれ分離する必要があります。
設定するIPアドレスは同一サブネットのIPアドレスを使用してください。
ブレードサーバの場合、LANスイッチブレードへ設定する以下の情報も決定します。
管理サーバと通信する管理LANのポートのVLAN ID
管理対象ネットワーク機器の管理用IPアドレス
管理サーバと通信するために利用するIPアドレスを決定します。
SNMPコミュニティー名
LANスイッチブレードからMIB情報を収集する場合に利用するSNMPコミュニティー名を決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された32文字以内の文字列です。
管理者情報(ユーザー名、パスワード)
Telnet用ログインユーザー名
LANスイッチブレードへ直接ログインする場合に利用する、Telnet用のログインユーザー名を決定します。
半角英数字(大文字/小文字)、アンダースコア("_")およびハイフン("-")で構成された64文字以内の文字列です。
Telnet用パスワード
LANスイッチブレードへ直接ログインする場合に利用する、Telnet用のログインユーザー名のパスワードを決定します。
ダブルクォーテーション( " )を除く、半角英数字(大文字/小文字)と記号がASCII文字(0x20、0x21および0x23~0x7e)で構成された80文字以内の文字列です。
特権管理者パスワード
LANスイッチブレードへ特権管理者として直接ログインする場合に利用する、特権管理者のパスワードを決定します。
ダブルクォーテーション( " )を除く、半角英数字(大文字/小文字)と記号がASCII文字(0x20、0x21および0x23~0x7e)で構成された80文字以内の文字列です。
SNMPトラップ送信先
管理サーバの管理用IPアドレスとします。
ストレージ機器へ設定する以下の情報を決定します。
機器名
管理対象ストレージの管理用IPアドレス
管理サーバと通信するために利用するIPアドレスを決定します。
iSCSIターゲットのIPアドレス
iSCSIイニシエータが通信するストレージのIPアドレスを決定します。
なお、iSCSIに対応していないストレージ機器の場合は必要ありません。
注意
iSCSIで使用するIPアドレスはDHCPを使用せず、静的IPアドレスを使用してください。
マルチパス接続を構成する場合、各ポートのネットワークを分離してください。
設定するIPアドレスは同一サブネットのIPアドレスを使用してください。
その他のハードウェアへ設定する以下の情報を決定します。
その他のハードウェアは、"サーバ管理装置"、"電力監視デバイス"などがあります。
機器名
ハードウェアの管理用IPアドレス
管理サーバと通信するために利用するIPアドレスを決定します。