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Linkexpress Transactional Replicationoption V5.0L50 説明書

17.1.2 ファイル資源の準備

TRMを使用するためには、事前に各種ファイル資源を用意しておく必要があります。
TRMで使用する各種ファイル資源について説明します。

17.1.2.1 ファイルの種類

TRMを使用するためには"図17.2 TRMの各種ファイル資源"に示す各種ファイル資源が必要です。その他のファイルは、システムがTRMのシステム環境の作成時に作成します。

図17.2 TRMの各種ファイル資源

以下に各ファイルの用途を示します。

17.1.2.2 ファイル容量の見積り

各ファイルの容量を見積ります。
"表17.2 ファイル容量の見積り方法"にファイル容量の見積り方法を示します。ファイル容量として、見積り値の1.2倍程度の値を設定してください。
実際にシステムが獲得するファイルの大きさは、TRM環境定義に指定する値と余裕値の範囲内で異なることがあります。

表17.2 ファイル容量の見積り方法

ファイル種別

容量の見積り式

容量の指定方法

メッセージキュー管理
ファイル

((メッセージキュー数 + 31) ÷ 32 + 1) × 16 [KB]

指定不要
システムが算出

メッセージキューのメッセージ格納域(メッセージ格納ファイル)

“TROの出力とするメッセージキューの容量”のメッセージキュー数分の総和 + ”TJNLの入力とするメッセージキューの容量”のメッセージキュー数分の総和 + JournalTransferのCKPTファイルの見積り値

<TROの出力とするメッセージキューの容量>

TROを運用する場合に必要。詳細は"3.3.3 環境定義ファイルの見積り"を参照

<TJNLの出力とするメッセージキューの容量>

TJNLを運用する場合に必要。詳細は"第11章 Symfoware/RDB連携編"の"11.3.3.2 TRM環境の作成"、"第12章 Oracle連携編"の"12.4.3.4 TRM環境の作成"もしくは"第13章 SQL Server連携編"の"13.4.3.4 TRM環境の作成"を参照

<JournalTransferのCKPTファイルの見積り>

・送信ブリッジノードが使用するCKPTファイルの場合

  ((起動パラメタのBRIDGE_INFORMATIONセクション定義のMAX_MESSAGE_SIZE + 788) × 51 × 送信ブリッジノ-ド数) ÷ 1024 [KB]

・受信ブリッジノードが使用するCKPTファイルの場合

  (940 × 受信ブリッジノ-ド数) ÷ 1024 [KB]

TRM環境定義に指定
詳細は"17.2 環境定義の記述"および"23.2.3.1 TRMのメッセージキュー環境"を参照

トランザクション管理
ファイル


(4352 + (TransactionセクションのMax_Size ÷ 8))× 16 [KB]

TRM環境定義に指定したパラメタをもとにシステムが算出。詳細は"17.2 環境定義の記述"を参照


38 [MB]

指定不要

システム制御用ファイル1

((メッセージキュー数 + 51) ÷ 32 + 1) × 16 [KB]

指定不要
システムが算出

システム制御用ファイル2

7 + TJNLの見積もり値[MB]

TJNLの見積もり値については、"第11章 Symfoware/RDB連携編"の"11.3.3.2 TRM環境の作成"、"第12章 Oracle連携編"の"12.4.3.4 TRM環境の作成"もしくは"第13章 SQL Server連携編"の"13.4.3.4 TRM環境の作成"を参照

TRM環境定義に指定
詳細は"17.2 環境定義の記述"を参照