複写先ボリュームがLogical Unit(ディスク)の場合、複写先の後処理で、Logical Unit(ディスク)に含まれるパーティションに、特定のドライブ文字またはマウントポイントを割当て可能です。複写先の後処理で、ドライブ文字またはマウントポイントを割り当てる場合は、ドライブ文字マップファイルを作成してください。
マウントポイントの割当て処理は、次のように行われます。
複写先のLogical Unit(ディスク)に含まれるパーティションに、ドライブ文字またはマウントポイントを割当て可能な状態になるのを待ち合わせます。
複写直後は、Logical Unit(ディスク)に含まれるパーティションがOSに認識され、ドライブ文字またはマウントポイントを割当て可能な状態になるまで時間がかかります。
状態を確認して、割当て不可能な状態のときは、一定間隔待ったあとに状態を再確認します。割当て可能な状態になるまで、この処理を繰り返します。
ドライブ文字マップファイルに従って、ドライブ文字またはマウントポイントを割り当てます。
注意
以下の場合、AdvancedCopy Managerは、ドライブ文字またはマウントポイントを割り当てません。
ドライブ文字マップファイルが存在しない。
対象となる複写先ディスクのボリュームのセクション名がドライブ文字マップファイルに存在しない。
ドライブ文字マップファイルの記述内容に不備(ドライブ文字が使用中、マウントポイントに指定したディレクトリが不正など)がある場合は、処理を中断します。
ファイル名と格納場所
ドライブ文字マップファイルは、以下のファイル名で複写先ボリュームが存在するサーバ上に作成してください。
クラスタ運用でない場合
<環境設定ディレクトリ>\etc\repl\data\DRVMAP.INI |
クラスタ運用の場合
<共用ディスク>:\etc\opt\swstorage\etc\repl\data\DRVMAP.INI |
ファイルの記述例と記述規約
ファイルの記述例は、以下のとおりです。
[g1d1] p1=D: p2=C:\mnt [g1d2] p1=E: |
ファイルの記述規約は、以下のとおりです。
対象となる複写先ボリュームのセクションを作成します。
セクション内に対象とするパーティションのパーティション番号をキーとして、割り当てるドライブ文字またはマウントポイントとするディレクトリ名を設定します。
注意
JIS2004で追加された環境依存文字(Unicode)は使用できません。
1つのパーティションに、複数のドライブ文字またはマウントポイントを指定できません。
指定のないパーティションは、ドライブ文字やマウントポイントが解除された状態になります。
パラメーター | 説明 |
---|---|
p? | 割り当てるドライブ文字またはマウントポイントとするディレクトリ名を指定します。 |
MountableCheckCount | 複写先のLogical Unit(ディスク)に含まれるパーティションに、ドライブ文字またはマウントポイントを割当て可能な状態かを確認するときに、リトライ回数を指定します。 指定できる値は、1~10000です。デフォルト値は120です。 指定回数分リトライしても割当て不可能な状態の場合は、処理を中断します。 |
MountableCheckInterval | 複写先のLogical Unit(ディスク)に含まれるパーティションに、ドライブ文字またはマウントポイントを割当て可能な状態かを確認するときに、リトライ間隔(ミリ秒単位)を指定します。 指定できる値は、1~600000(10分)です。デフォルト値は500(0.5秒)です。 |