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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

6.1 概要

OPCを利用したスナップショット型高速バックアップでは、バックアップ(OPC)を起動するたびに業務ボリューム全体をバックアップボリュームへコピーする必要がありました。しかし、同じ業務ボリュームとバックアップボリュームのペアを使用する限り、業務ボリューム全体を毎回物理コピーする必要はなく、前回のバックアップ起動時点からの差分データだけを物理コピーすることで完全なスナップショットイメージを作成できるため、物理コピー時間を大幅に短縮できます。

QuickOPC機能は、前回の物理コピー時点からの差分データだけをコピーする機能です。この機能を利用することで、物理コピーの短縮を図ることが可能です。

QuickOPC機能を使用したスナップショット型高速バックアップを“差分スナップショット型高速バックアップ”と呼びます。

通常のスナップショット型高速バックアップと差分スナップショット型高速バックアップの比較を以下に示します。

注意

QuickOPC機能を利用した差分スナップショット型高速バックアップを行うには、QuickOPC機能に対応したETERNUS ディスクアレイが必要です。

SDXオブジェクトを論理ボリューム単位にバックアップする場合は、QuickOPC機能を利用できません。

ポイント

QuickOPC機能では、OPC論理コピーの完了後にコピー元/コピー先に発生した更新をハードウェアが記録しています。ハードウェアが更新箇所を記録している状態を「トラッキング状態」と言います。

図6.1 通常のスナップショット型高速バックアップと差分スナップショット型高速バックアップの比較