同期処理(ECセッション)のキャンセルは、「12.2.2.9 swstcancelsync(バックアップ同期処理キャンセルコマンド)」で行います。このコマンドでキャンセルされる同期処理の状態は、以下のとおりです。
executing: 同期処理中(コピー中)
equivalent: 等価性維持状態
suspend: サスペンド中
サスペンド指定のバックアップ実行後は、履歴を削除しても、サスペンド状態が保持されます。サスペンド中のECセッションは、同期処理のキャンセルを行わない限り解除されません。
オプションを指定せずに同期処理をキャンセルした場合は、同期処理中または等価性維持状態のECセッションをキャンセルします。
1つの業務ボリュームに複数の同期処理(ECセッション)が存在する場合、バックアップボリュームを指定して特定のECセッションだけをキャンセルできます。また、全同期処理指定によって、業務ボリュームのすべての同期処理を一括でキャンセルできます。
注意
バックアップボリューム指定と全同期処理指定は、同時に指定できません。
ポイント
同期処理キャンセル実行時の動作を以下に示します。