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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
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5.5.4 同期処理のキャンセル

同期処理(ECセッション)のキャンセルは、「12.2.2.9 swstcancelsync(バックアップ同期処理キャンセルコマンド)」で行います。このコマンドでキャンセルされる同期処理の状態は、以下のとおりです。

サスペンド指定のバックアップ実行後は、履歴を削除しても、サスペンド状態が保持されます。サスペンド中のECセッションは、同期処理のキャンセルを行わない限り解除されません。

オプションを指定せずに同期処理をキャンセルした場合は、同期処理中または等価性維持状態のECセッションをキャンセルします。

1つの業務ボリュームに複数の同期処理(ECセッション)が存在する場合、バックアップボリュームを指定して特定のECセッションだけをキャンセルできます。また、全同期処理指定によって、業務ボリュームのすべての同期処理を一括でキャンセルできます。

注意

バックアップボリューム指定と全同期処理指定は、同時に指定できません。

ポイント

  • 履歴が存在するサスペンド中の同期処理をキャンセルしても、履歴は削除されません。

  • 履歴が存在しない同期処理(コピー中または等価性維持状態またはサスペンド中の同期処理)をキャンセルすると、バックアップボリュームの使用状態は空きになりますが、履歴が存在する同期処理(サスペンド中の同期処理)をキャンセルすると、バックアップボリュームの使用状態は使用中のままになります。

同期処理キャンセル実行時の動作を以下に示します。

図5.7 同期処理キャンセル実行時の動作