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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.2 運用ガイド
ETERNUS

4.5.2 同期型高速バックアップの実行

Symfowareの同期型高速バックアップは、以下の手順で行います。

  1. 12.2.2.8 swststartsync(バックアップ同期処理開始コマンド)」を用いて、業務ボリュームまたはロググループを指定し、バックアップ同期処理を開始します。ロググループを指定した場合、そのロググループに含まれる業務ボリュームすべてに対してバックアップ同期処理を実行します。
    開始したバックアップ同期処理のキャンセルは、「12.2.2.9 swstcancelsync(バックアップ同期処理キャンセルコマンド)」で行います。

  2. 12.2.2.10 swstsyncstat(バックアップ同期処理実行状況表示コマンド)」で、バックアップ同期処理中のバックアップボリュームが等価性維持状態にあることを確認します。ロググループを指定してバックアップ同期処理を行っている場合は、ロググループに含まれるすべての業務ボリュームのバックアップボリュームが等価性維持状態にあることを確認します。

  3. 業務ボリュームまたはロググループを指定し、「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」を実行してバックアップを採取します。「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」では、次に挙げる方法でバックアップできます。「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」を実行すると、その時点の状態がバックアップ履歴情報に登録され、バックアップ同期処理は停止されます。

表4.6 同期型高速バックアップの種類

バックアップ方法

説明

通常ダンプ

アーカイブログ運用中(通常運用中)のデータベースをバックアップします。

参照ダンプ

長期保存などの目的のためにアーカイブログ運用から切り離されたデータベースをバックアップします。

注意

  • 業務ボリューム指定でバックアップする場合は、マルチデータベーススペース(1つの実表やインデックスを、複数のデータベーススペースに割り付けた物理構造)を含む業務ボリュームの参照ダンプは指定できません。

  • 参照ダンプでバックアップする場合、Symfowareのrdbrtrコマンドを用いて、バックアップする業務ボリューム内の全DSI(実表に対してその格納構造を表現するもの)に更新抑止を設定(データ書込み不可状態)する必要があります。

  • 業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になる前は、「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」を実行してもエラーになります。

  • Webコンソールでは、業務ボリュームを個別に指定したバックアップができません。

ポイント

同期型高速バックアップでは、同期処理を停止または一時停止(サスペンド)することでバックアップが作成されます。「12.2.2.1 swstbackup(バックアップ実行コマンド)」をサスペンド指定で実行すると、Suspend/Resume機能により、同期処理を一時停止(サスペンド)してバックアップします。Suspend/Resume機能の詳細は、「第5章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。