本書の目的
本マニュアルは、ETERNUS SF AdvancedCopy Manager(以降、“AdvancedCopy Manager”と略します)における運用について説明します。
本書の読者
本マニュアルは、AdvancedCopy Managerを使用してストレージ管理を行うシステム管理者を対象としています。
本書の構成
本マニュアルは、次の構成になっています。
AdvancedCopy Managerの概要について説明します。
AdvancedCopy Managerが提供するサービスの起動方法および停止方法について説明します。
バックアップ運用について説明します。
Symfowareのバックアップ運用について説明します。
Suspend/Resume機能によるバックアップ運用について説明します。
QuickOPCによるバックアップ運用について説明します。
レプリケーション運用について説明します。
Exchangeデータベースのバックアップとリストア運用を行う場合の手順について説明します。
Hyper-VのゲストOSのバックアップとリストア運用を行う手順について説明します。
SQL Serverのデータベースのバックアップとリストア運用を行う場合の手順について説明します。
データベースの保守やトラブル発生時の対処方法など運用における保守方法について説明します。
各種コマンドについて説明します。
運用上の注意事項について説明します。
バックアップおよびリストアの前後処理について説明します。
AdvancedCopy Manager用サンプルスクリプトについて説明します。
レプリケーションの前後処理について説明します。
システムボリュームのバックアップ/リストアについて説明します。
省電力でのバックアップ運用について説明します。
KVMサポート機能を利用した運用について説明します。
本書の表記について
本マニュアルでは、製品名または製品群を以下の略称で表記します。
正式名称 | 略称 | ||
---|---|---|---|
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition | Windows Server 2003 | Windows | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (32-bit)(64-bit) | Windows Server 2008 | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Foundation | Windows Server 2008 R2 | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard | Windows Server 2012 | ||
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Edition | Windows XP | ||
Windows Vista(R) Home Basic | Windows Vista | ||
Windows(R) 7 Home Basic | Windows 7 | ||
Windows(R) 8 | Windows 8 | ||
Solaris(TM) 9 オペレーティングシステム | Solaris 9 | SolarisまたはSolaris OS | |
Oracle Solaris 10 | Solaris 10 | ||
Oracle Solaris 11 | Solaris 11 | ||
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) AS (v.4 for x86) | RHEL-AS4 | Linux | |
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) ES (v.4 for x86) | RHEL-ES4 | ||
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86) | RHEL5 | ||
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86) | RHEL6 | ||
HP-UX 11.0 | HP-UX | ||
AIX 5L(TM) V5.1 | AIX | ||
VMware(R) Infrastructure 3 Foundation | VMware Infrastructure 3 | VMware | |
VMware(R) vSphere 4 Essentials Kit | VMware vSphere 4 | ||
VMware(R) vSphere 5 Essentials Kit | VMware vSphere 5 |
Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。
正式名称 | 略称 | |||
---|---|---|---|---|
ETERNUS DX60/DX60 S2 | ― | ETERNUS DX series | ETERNUS ディスクアレイ | |
ETERNUS DX410 | ETERNUS DX400 series | ETERNUS DX400/DX400 S2 series | ||
ETERNUS DX410 S2 | ETERNUS DX400 S2 series | |||
ETERNUS DX8100 | ETERNUS DX8000 series | ETERNUS DX8000/DX8000 S2 series | ||
ETERNUS DX8100 S2 | ETERNUS DX8000 S2 series | |||
ETERNUS2000 | ― | |||
ETERNUS DX seriesのWeb GUI | ETERNUS Web GUI | |||
ETERNUSmgr | ||||
ETERNUS SF TSM | TSM | |||
ETERNUS LT20/LT20 S2 | ETERNUS テープライブラリ |
正式名称 | 略称 |
---|---|
Microsoft(R) Internet Explorer(R) | Internet Explorer |
Mozilla(R) Firefox(R) | Firefox |
Microsoft(R) Cluster Service | MSCS |
Microsoft(R) Windows Server(R) Failover Clustering | WSFC |
Microsoft(R) Exchange Server | Exchange Server |
Microsoft(R) SQL Server(TM) | SQL Server |
PRIMECLUSTER Global Disk Services | GDS |
PRIMECLUSTER Global File Services | GFS |
Symfoware Server Enterprise Extended Edition | Symfoware |
VMware(R) ESX(R) | VMware ESX |
VMware(R) ESXi(TM) | VMware ESXi |
VMware(R) vCenter(TM) Server | VMware vCenter ServerまたはvCenter Server |
正式名称 | 略称 |
---|---|
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 導入ガイド | ETERNUS SF 導入ガイド |
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager バージョンアップガイド | ETERNUS SF バージョンアップガイド |
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Webコンソール説明書 | ETERNUS SF Webコンソール説明書 |
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編 | ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編 |
ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド | ETERNUS SF クラスタ適用ガイド |
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager メッセージ説明書 | ETERNUS SF メッセージ説明書 |
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser イベント説明書 | ETERNUS SF イベント説明書 |
ETERNUS SF Express / ETERNUS SF Storage Cruiser / ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 用語集 | ETERNUS SF 用語集 |
本マニュアルでは、Windowsで使用されている「フェールオーバー」の用語を「フェイルオーバ」に統一して表記します。
本マニュアルで「ETERNUS4000」とだけ表記している場合、ETERNUS4000 モデル80、100は含みません。
本マニュアルでは、以下の製品群をまとめて表す場合に“Windows Server 2008以降”と記載しています。
ただし、Exchange Server 2013を対象とする表記の場合は、Windows Server 2012を含みません。
Windows Server 2008
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012
輸出管理規制表記
本ドキュメントを輸出または提供する場合は、外国為替、外国貿易法、米国輸出管理関連法規などの規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。
商標について
Microsoft、Windows、Windows Server、Windows Vistaまたはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
UNIXは、米国およびその他の国におけるThe Open Groupの登録商標です。
OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Linuxは、Linus Torvalds氏の登録商標です。
Red Hat、RPMは、米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。
HP-UXは、Hewlett-Packard Companyの米国およびその他の国における登録商標です。
AIX、AIX 5Lは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびVMotionは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
出版年月および改版履歴
出版年月 | 版数 | マニュアルコード |
---|---|---|
2012年 1月 | 初版 | B1FW-5968-01Z0(00) / B1FW-5968-01Z2(00) |
2012年 1月 | 第1.1版 | B1FW-5968-01Z0(01) / B1FW-5968-01Z2(01) |
2012年 2月 | 第1.2版 | B1FW-5968-01Z0(02) / B1FW-5968-01Z2(02) |
2012年 3月 | 第1.3版 | B1FW-5968-01Z0(03) / B1FW-5968-01Z2(03) |
2012年 4月 | 第2版 | B1FW-5968-02Z0(00) / B1FW-5968-02Z2(00) |
2012年 5月 | 第2.1版 | B1FW-5968-02Z0(01) / B1FW-5968-02Z2(01) |
2012年 8月 | 第3版 | B1FW-5968-03Z0(00) / B1FW-5968-03Z2(00) |
2012年12月 | 第4版 | B1FW-5968-04Z0(00) / B1FW-5968-04Z2(00) |
2013年 2月 | 第4.1版 | B1FW-5968-04Z0(01) / B1FW-5968-04Z2(01) |
2013年 3月 | 第4.2版 | B1FW-5968-04Z0(02) / B1FW-5968-04Z2(02) |
お願い
本マニュアルの内容を、無断でほかに転載しないようお願いします。
本マニュアルは、予告なしに変更されることがあります。
著作権表示
Copyright 2012-2013 FUJITSU LIMITED
本マニュアルでは、記事の不備修正および改善に加えて、以下の緊急修正を適用した際に有効となる機能や処理動作を記載している箇所があります。
プラットフォーム | 緊急修正番号 |
---|---|
Windows | T007787WP-**、T007792WP-**、T007793WP-**、T007799XP-**、T007816WP-**、T007819XP-**、T007820WP-**、T007850XP-**、T008035WP-** |
Linux | T007789LP-**、T007795LP-**、T007796LP-**、T007797LP-**、T007801LP-**、T007803LP-**、T007805LP-**、T007806LP-**、T007821LP-**、T007825LP-**、T007826LP-**、T007843LP-**、T007844LP-** |
Solaris | T007788SP-**、T007794SP-**、T007822SP-**、T007824SP-** |
緊急修正の内容は、それぞれの修正情報ファイルを参照してください。
緊急修正を適用しない場合は、記事の不備修正および改善箇所を除いて、製品DVD-ROMに含まれているマニュアルを参照してください。
本マニュアルの修正内容は、「変更履歴」で確認してください。
変更内容 | 変更箇所 | 版数 |
---|---|---|
コマンドを追加しました。 | 12.3 | 第2.1版 |
KVMサポート機能を利用した運用の説明を追加しました。 | 付録F | |
オペレーティングシステムとして、Oracle Solaris 11、AIX V6.1、AIX V7.1を追加しました。 | まえがきの「本書の表記について」 | 第3版 |
ETERNUS SF Managerデータベースの保守方法を記載しました。 | 11.7 | |
カスケードコピーとコンカレントOPCを組み合わせた運用時の注意事項を記載しました。 | 13.1 | |
オペレーティングシステムとして、Windows Server 2012およびWindows 8を追加しました。 | まえがきの「本書の表記について」 | 第4版 |
サポートするSQL Serverの版数を更新しました。 | 1.4.1、1.4.2 | |
オフロードデータ転送(ODX)との併用について記載しました。 | 1.7.6 | |
ボリュームロックエラー調査機能において、Windows Server 2012に関する記述を追加しました。 | 1.8.2、1.8.3.2 | |
二次媒体へのデータ退避に関する留意事項を記載しました。 | 1.9 | |
管理対象サーバの削除手順に、Webコンソールで実施すべき作業を追加しました。 | 3.6.4、8.1.8.4、8.2.8.3、9.8.3、11.6 | |
Exchange Serverデータベース可用性グループのバックアップとリストア手順を記載しました。 | 8.3 | |
バックアップウィザード(for Exchange Server)を使った、Exchange Server 2010データベースのバックアップ手順を記載しました。 | 8.4 | |
ハードウェア障害などが発生している場合の、コマンドの表示を変更しました。 | 11.3.1、11.3.2、11.4.1、11.4.2、12.2.2.2、12.2.2.5、12.2.2.6、12.2.2.10、12.2.2.11、12.2.2.18 | |
レプリケーション管理簿のリストア方法を記載しました。 | 11.1.2.3 | |
-Xvtocオプションの説明記事に条件を追加しました。 | 12.4.1.1 | |
サポートするボリュームの構成から、「マウントポイントにフォルダを割り当てていない」という条件を削除しました。【緊急修正適用時】 | 8.4.1.2 | 第4.1版 |
バックアップサーバの基本ソフトウェア条件に注意事項を追加しました。 | 8.4.2.2 | |
ServerView Resource Orchestratorに関する記事を追加しました。【緊急修正適用時】 | F.3、F.7.4、F.9.3 | |
KVMサポート機能における管理対象サーバ(ホスト)の基本ソフトウェアに、Red Hat Enterprise Linux 6.3 (for Intel64) を追加しました。 | F.3 | |
Exchange Server 2013データベースのバックアップとリストアに関する記事を追加しました。【緊急修正適用時】 | 1.4.2、8.2、8.3、8.4、12.5 | 第4.2版 |
ETERNUS SF Storage Cruiser Standard Editionライセンスを登録していない環境で、バックアップウィザード(for Exchange Server)を仮想環境で利用する場合の記事を追加しました。【緊急修正適用時】 | 8.4.3、8.4.8 |
マニュアル体系
Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアル体系は、以下のとおりです。
読む | 対象マニュアル | 対象製品(注) | 説明 | ||
---|---|---|---|---|---|
EXP | SC | ACM | |||
導入前 | クイックリファレンス | ○ | ○ | ○ | 製品固有マニュアルです。以下のものがあります。
|
概説書 | - | - | ○ | 製品固有マニュアルです。 | |
導入 | 導入ガイド | ○ | 製品共通マニュアルです。 | ||
クラスタ適用ガイド | - | ○ | 製品共通マニュアルです。 | ||
バージョンアップガイド | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |||
運用 | 運用ガイド | ○ | ○ | ○ | 製品固有マニュアルです。以下のものがあります。
|
運用ガイド Copy Control Module編 | ○ | - | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |
Webコンソール説明書 | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |||
随時 | イベント説明書 | ○ | - | 製品共通マニュアルです。 | |
メッセージ説明書 | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |||
用語集 | ○ | 製品共通マニュアルです。 |
注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。
マニュアルの読み方
Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアルは、以下の表を参考に目的・用途に合わせてお読みください。
目的・用途 | 対象 | マニュアル名称 | 主な記載項目 | 読み方 |
---|---|---|---|---|
製品の概要、運用・使用するうえでの基礎知識を得る。 | EXP |
|
| 実際に製品を運用するために、必要な基礎知識や導入判断基準を知りたい場合に、お読みください。 |
SC |
|
| ||
ACM |
|
| ||
|
| |||
製品のバージョンレベルアップを判断する。 | 共通 |
|
| 旧バージョンレベルからバージョンレベルアップしたい場合に、お読みください。 |
製品をインストールして、正しく動作できるようにする。 導入目的に応じてシステム環境を設定する。 | 共通 |
|
| 製品のインストール手順、導入目的に応じたセットアップ手順などを知りたい場合に、お読みください。 |
SC、 |
|
| 製品をクラスタシステムにインストールする場合に、お読みください。 | |
構築したシステムを運用・操作する。 | EXP |
|
| システムの起動・停止、運用状況の把握・監視操作方法、バックアップ・リストア方法などのシステムの運用方法を知りたい場合に、お読みください。 |
SC |
|
| ||
|
| |||
EXP、 |
|
| ||
ACM |
| |||
|
| |||
共通 |
|
| Webコンソールを理解したい場合に、お読みください。 | |
出力されたメッセージに対して、対処する。 | 共通 |
|
| 出力されたメッセージに対して、具体的な対処方法を調べる場合に、お読みください。 |
出力されたイベントに対して、対処する。 | EXP、 |
|
| 出力されたイベントに対して、具体的な対処方法を調べる場合に、お読みください。 |
重要な用語や、製品固有の用語を調べる。 | 共通 |
|
| マニュアルを読むときに必要な専門用語、製品固有の用語の意味や略語の正式名称がわからない場合に、お読みください。 |
注: 「EXP」はExpressを、「SC」はStorage Cruiserを、「ACM」はAdvancedCopy Managerを指します。