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 Apcoordinatorユーザーズガイド

13.3 初期化パラメタ

Apcoordinatorアプリケーションには以下の初期化パラメタが設定できます。一部のパラメタは特定のアプリケーション種別でのみ使用します。

パラメタ名

意味

パラメタを使用するアプリケーション種別

Web,
電子フォーム

EJB

factory

ファクトリクラス名を指定します。

logLevel

ログ出力レベルを変更する場合に指定します。

commandMap

コマンドマップファイル名を変更する場合に指定します。(*1)

pageMap

ページマップファイル名を変更する場合に指定します。アプリケーションのコンテキストルートを基点としたパスで指定します。

-

uji.remoteMap

リモートマップファイル名を変更する場合に指定します。(*1)


(*2)

uji.convMap

データBean変換マップファイル名を変更する場合に指定します。(*1)

uji.database.connection.minpoolsize

データベース連携でのプールコネクション数。
指定値のコネクション数が常時確保されます。

-

uji.database.connection.maxpoolsize

データベース連携での最大コネクション数。
指定値を超えた接続要求はエラーとなります。

-

uji.defaultEncoding

送信データのエンコーディングを明示的に指定します。全てのフォームに適用されます。
各フォームにuji.encodingリクエストパラメタを明記した場合はそちらが優先されます。
"none"を指定すると、エンコーディング処理を行いません。

-

uji.doublegetdisabled

HttpControlStateProfileクラスが提供する二重処理防止機能を使用し、 GETメソッドによるリクエストに対して二重処理を防止する場合に利用します。 uji.doublegetdisabledの値には、以下の場合の応答に設定するHTTP応答コードを数字3桁で指定します。

  • リクエストAを処理中にリクエストBを受信して二重処理が検出された場合で、以下のどちらかに該当する場合。

    • Aの送信先がJSPで、Bの送信先がサーブレットの場合

    • Aの送信先がサーブレットで、Bの送信先がJSPの場合

GETメソッドに対して二重処理防止を有効にすると、上記の場合は画面を返すことができません。この場合、uji.doublegetdisabledに指定されたHTTP応答コードが応答に設定されます。

uji.doublegetdisabledの指定を省略した場合、HttpControlStateProfileクラスが提供する二重処理防止機能はPOSTメソッドによるリクエストのみ二重処理を防止します。

-

uji.model.viewName

リクエストパラメタuji.model.*, uji.pageidで使用する番号の初期値を1に固定するかどうかを指定します。これらのリクエストパラメタはWebcoordinatorによってフォーム内に自動生成され、uji.model.* リクエストパラメタ名の"*"部分と、uji.pageidの値に番号が使用されます。uji.model.viewNameの指定を省略した場合は、番号の初期値は不定です。trueが指定された場合は、初期値は1に固定されます。 本リクエストパラメタはテストツールなどを利用して同じリクエストパラメタを繰り返し送信したい場合に利用してください。

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uji.emptyCellRuled

uji:tableViewタグとuji:treeViewタグのセルの値が空の文字列または空白だけからなる文字列の場合に、セルの内枠を表示するためにセルに自動的に" "を埋め込むかどうかを指定します。 falseが指定された場合には" "は埋め込まれません。 この指定を省略した場合やfalse以外を指定した場合は" "が埋め込まれます。

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uji.backupResponseBeans

Response Beanをバックアップするスタックのサイズを指定します。バックアップの数がこの指定を超えると、超えた分だけ古いバックアップが消去されます。省略した場合、サイズは5となります。

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uji.infoPath

設定ファイルフォルダを変更する場合に指定します。設定ファイルフォルダはコマンドマップ、リモートマップ、データBean変換マップを置くフォルダです。

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uji.informSystemException

EJBセションBeanにおいて、システム例外をクライアントに通知するかどうかを指定します。clientを指定するとクライアントに通知します。この指定を省略した場合はEJBコンテナに通知されます。

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uji.getProperty.escape

uji:getPropertyタグでescapeアトリビュートを省略した場合の動作をfalse、 true、 fullのいずれかで指定します。大文字、小文字は区別しません。

  • false
    プロパティ値をそのままHTMLに出力します。

  • true
    '"', '&', '<', '>' をそれぞれ '&quot;', '&amp;', '&lt;', '&gt;' に変換して出力します。

  • full
    trueの変換に加え、' 'を'&nbsp;'に変換して出力します。

省略時はfalseの動作となります。
初期化パラメタuji.escapeにtrueが指定された場合は、無効となります。

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uji.servlet.errorPage

UjiServletを使用する場合において、ビジネスクラスのメソッドまたはビジネスクラスの呼び出し処理で例外が発生した場合に表示するJSPを指定します。JSPではスクリプトレットで以下の処理を実行することにより、発生した例外を取得できます。

request.getAttribute(com.fujitsu.uji.http.UjiServlet.EXCEPTIONKEY);

なお、指定したJSPでは、pageディレクティブ(<%@ page ~ %>)にisErrorPage="true"を指定しないでください。

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uji.formPath

電子フォームアプリケーションにおいて、電子フォームの格納場所を指定します。省略した場合、環境設定で指定したフォルダとなります。

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uji.includeSessionScopeBean

setResposeBeanで指定したBeanをセションスコープとしない(リクエストスコープとする)場合にfalseを指定します。
ただし、falseを指定した場合でも、setResponseBean(String, Object, boolean)メソッドの第3パラメタでtrueを指定した場合は、セションスコープとなります。

-

uji.frameSyncTimeout

uji:frameタグのsyncアトリビュートにtrueを指定した場合に、表示完了を待つ最大時間を秒単位で指定します。0を指定するとタイムアウトしません。

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uji.handleException.wrap

trueを指定した場合、ビジネスクラスの親クラス(GenericHandler)およびセションクラス(HttpControlStateProfile)のhandleExceptionメソッドでは、通知された例外をHandlerExceptionでラップしてスローします。デフォルトの実装では、通知された例外をそのままスローします。

uji.resource

リソースファイルとして使用するファイル名を設定します。拡張子はつけないで指定します。拡張子は".xml"が使用されます。デフォルトは、"ujiresource"です。


(*2)

uji.ejb.homeCacheSize

EJBのホームインタフェースのキャッシュサイズを指定します。キャッシュできるホームインタフェースの個数で指定します。0を指定した場合、ホームインタフェースをキャッシュしません。デフォルトは100です。

uji.ejb.errorMessage

以下の場合に発生する例外のメッセージを選択します。

  • CallFactoryのcreateCallメソッド、EJBCallFactoryのcreateUjiSessionCallメソッドでセションBeanのホームインタフェース、ビジネスインタフェースを取得する処理で発生する例外

  • セションBeanを呼び出す処理で発生する例外

以下のどれかを指定します。

  • latest
    実行時に使用するApcoordinatorで利用可能な最新のメッセージを使います。

  • 9.1
    V9.1のメッセージを使います。アプリケーションで例外メッセージの文字列を参照している処理がある場合に指定します。

  • 5.0
    V5.0~V9.0と同じメッセージを使います。V9.0以前のバージョンで作成したアプリケーションで、例外メッセージの文字列を参照している処理がある場合に指定します。

省略時はlatestです。

uji.handlerConfig

ビジネスクラス設定ファイルとして使用するファイル名を指定します。デフォルトはhandlerconfig.xmlです。

uji.flash.returnValue

Flash連携機能で、アプリケーション例外が発生した場合の通知方法を設定します。uji_flashExceptionによる通知を行う場合は"DataBean"を、エラーページによる通知を行う場合は"JSP"を指定します。デフォルトは"JSP"です。

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uji.ejstring.jsvrpath

uji:fieldEJStringタグで利用するCharset-Web入力の部門サーバへのURLを指定します。省略時には"/j_svr"が指定されます。

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uji.ejstring.charset

uji:fieldEJStringタグで利用するCharset-Web入力の運用文字セットを指定します。省略時には"EJ_SJIS"が指定されます。

-

uji.logConf

ログ定義ファイルへのパスをフルパスで指定します。省略時は、設定フォルダ下のlogConf.xmlを参照します。

uji.log.enablecache

アプリケーションログ(標準ログ)のキャッシュ利用有無を指定します。省略時のデフォルトは"true"キャッシュ有効です。

uji.logresource

ログメッセージファイルとして使用するファイル名を設定します。拡張子はつけないで指定します。拡張子は".xml"が使用されます。デフォルトは、"logresource"です。

uji.syslog.interface

ログ定義ファイルでsyslogを出力先として指定した場合のlocalhostへのログの出力方法を指定します。
パラメタとして以下の2つが指定できます。

  • systemcall:
    syslog関数でログを出力します。

  • udp:
    UDPでログを出力します。

Windowsの場合は設定値に関係なくUDPでログを出力します。
本パラメタを省略した場合は、以下のとおり動作します。

  • ログ制御ファイルがある場合
    ログ制御ファイルに指定されている情報に従って動作します。

  • ログ制御ファイルがない場合
    udpが指定されたものとして動作します。

(*3)

uji.log.contextidMode

コンテキストIDはセションIDを組み込んで生成されます。初期化パラメタの指定によってコンテキストIDの長さが異なります。

  • trueを指定した場合は、セションIDの全体がコンテキストIDに組み込まれます。

  • falseを指定した場合は、セションIDの末尾54文字がコンテキストIDに組み込まれます。54文字に満たない場合は、セションIDの全体がコンテキストIDに組み込まれます。

省略時はtrueです。

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uji.session.manualControl

Webアプリケーションの起動時にセションを自動的に開始しない場合にtrueを指定します。trueを指定した場合、openSessionメソッドを使用してセションを開始する必要があります。この指定を省略した場合やfalseを指定した場合は、Webアプリケーションの起動時にセションが自動的に開始されます。

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uji.escape

UJIタグが表示するデータをエスケープするかどうかをアプリケーション全体で指定します。trueを指定した場合、エスケープ機能が有効になります。この指定を省略した場合やfalseを指定した場合は、V7までと同じ動作となります。各タグでエスケープされる文字については、“UJIタグリファレンス”の「UJIタグのエスケープ処理」を参照してください。

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uji.escape.attribute

HTMLタグのアトリビュート値として使用されるUJIタグのアトリビュート値をエスケープするかどうかを指定します。trueを指定した場合、「"」「&」「<」「>」をそれぞれ「&quot;」「&amp;」「&lt;」「&gt;」に変換します。この指定を省略した場合やfalseを指定した場合は変換しません。エスケープ処理の対象となるアトリビュートについては、“UJIタグリファレンス”の「アトリビュート値のエスケープ処理」を参照してください。

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uji.escape.v4Compatible

UJIタグにおけるエスケープ処理を指定します。trueを指定した場合、以下の条件のタグが、V4と同等のエスケープ処理になります。

  1. 以下のいずれかのUJIタグを使用し、項目クラス以外のプロパティを表示する場合。
    uji:fieldString、uji:fieldLong、uji:fieldDouble、uji:fieldBigInteger、uji:fieldBigDecimal、uji:fieldDate、uji:fieldTextArea

  2. 以下のいずれかのUJIタグを使用し、ラベルを表示する場合。
    uji:checkbox、uji:pushButton

  • trueを指定すると、上記の1.、2.場合に、初期化パラメタuji.escapeの指定は無効になります。

  • trueを指定した場合であっても、上記 1で、XMLデータBeanまたは外付け属性の使用時は、エスケープ処理が有効になります。

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uji.taglib.awareOfSupplementaryChar

UJIタグで入力文字の文字数をチェックする機能で補助文字1文字を1文字と数える場合はtrue、2文字と数える場合はfalseを指定します。デフォルトはfalseです。この初期化パラメタの指定に従って文字数の数え方が変更される機能は以下のとおりです。

  • 以下のUJIタグのmaxLengthアトリビュート
    uji:fieldString、uji:fieldLong、uji:fieldDouble、uji:fieldBigInteger、uji:fieldBigDecimal、uji:fieldDate、uji:fieldTextArea

  • uji:validateタグのlength、minLength、maxLengthアトリビュート

  • com.fujitsu.uji.compo.FieldSupportクラスとそのサブクラスのmaxLengthプロパティ

この初期化パラメタはJavaVM内で共通です。“JavaVM内で共通の初期化パラメタの注意事項”も合わせて参照してください。

uji.espec.awareOfSupplementaryChar

XMLデータ仕様記述のビルトインメソッドstringLengthで補助文字1文字を1文字と数える場合はtrue、2文字と数える場合はfalseを指定します。デフォルトはfalseです。この初期化パラメタはJavaVM内で共通です。“JavaVM内で共通の初期化パラメタの注意事項”も合わせて参照してください。

uji.compatible.clearbody

uji:caseタグの動作を指定します。詳細は“コンテントを持たないuji:caseタグの動作の違い”を参照してください。

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uji.*

Apcoordinatorで予約しています。

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(*1) アプリケーション種別によりファイル名の指定方法が異なります。

なお、パスの区切り文字には'/'を使用します。

(*2) ファイルの分割機能は使用できません。

(*3) ログ制御ファイルを定義することによりシステムに一意な設定が可能となります。

注意

初期化パラメタuji.servlet.defaultErrorPageは推奨されません。詳細は、“初期化パラメタuji.servlet.defaultErrorPageを使用している場合の修正”を参照してください。

初期化パラメタの設定方法は、以下を参照してください。

JavaVM内で共通の初期化パラメタの注意事項

JavaVMで共通の初期化パラメタは、同一のJavaVMに配備されたすべてのアプリケーションで同じ設定にする必要があります。異なる設定のアプリケーションが配備された場合、アプリケーションの実行時にUJI036の例外が発生します。以下は例外が発生する例です。

InterstageのIJServerを使用し、HotDeploy機能またはクラスのオートリロード機能を有効にしている場合であっても、これらの機能を利用してJavaVMで共通の初期化パラメタの設定を変更した場合は、アプリケーションの実行時に例外が発生します。