本バージョンのエキスパートとクライアントが接続できる条件は以下のとおりです。Live Helpを利用する前に、これらのすべての条件を満たしているか確認してください。
エキスパート端末からクライアント端末に対して、Live Helpが利用するTCPポート1513の通信が通ること。
エキスパートおよびクライアント端末同士では通常のLAN接続のように、パケットの送信元/送信先のIPアドレスおよびポートが変換されないこと。
注意
NAT(Network Address Translation)環境では、以下のような送信元IPアドレスの1:1静的アドレス変換にのみ対応しています。
例:IPアドレスa.b.c.d から IPアドレスA.B.C.Dへ変換(S-IP:送信元IPアドレス、 D-IP:あて先IPアドレス)
上記のNAT環境で、クライアントと接続できるのは一台のエキスパートのみです。エキスパートは2台以上接続できません。そのため、下記のような接続はサポート対象外となります。
クライアントとエキスパートがNAT経由で接続しているセッションに、NATを使用しない別のエキスパートが参加する
クライアントとエキスパートがNATを使用せずに接続しているセッションに、別のエキスパートがNAT経由で参加する
エキスパートとクライアントの通信経路上にNATが複数存在する場合は接続できません。
クライアントのバージョンがV5.0以下の場合、NAT環境ではLive Helpを利用できません。クライアントをV5.2以上にバージョンアップし、最新の緊急修正モジュールを適用してください。
一台のクライアントに複数のエキスパートが接続してセッションを行う場合、エキスパートのマシン同士も通信を確立する必要があります。エキスパートマシン間にてLive Helpが利用するTCPポート1513の通信ができるように、ネットワークを設定してください。
注意
一台のクライアントに複数のエキスパートが接続してセッションを行う場合、IPv4通信のエキスパートとIPv6通信のエキスパートは同時に接続できません。
以下の環境ではLive Help Connect(オプション製品)が必要になります。
インターネット経由でLive Help ExpertとClientを接続する場合(インターネットVPNで接続された拠点間の接続を除く)
NATやマルチNAT環境により、IPアドレスやポート変換などがネットワーク内に存在するために、IPアドレス指定で直接ExpertとClientの通信ができない場合