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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

B.3.2 グループ/私用グループ情報のリスト

このユーティリティは、TeamWARE Office Directoryからグループ情報/私用グループ情報を取り出します。

このユーティリティで作成したグループ情報ファイルは、ディレクトリサーバのグループ/私用グループ情報一覧として管理のために保管したり、また、このファイルを編集してグループ/私用グループ情報移入を行うことができます。

注意

  • このユーティリティはディレクトリサーバの稼働中のみ使用できますが、使用中はシステムのパフォーマンスを低下させるので、システムがフル稼働していない時間帯に使用してください。

  • 私用グループのリストを行う場合、[todirmov]コマンドは、私用グループが存在するサーバで実行する必要があります。

コマンドの形式

TeamWARE Office Directoryからグループ/私用グループ情報をリストするには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。

todirmov <パラメータファイル名>

注意

  • [todirmov]コマンドは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリで実行してください。

  • パラメータファイルを ftp によって別マシンにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。

パラメータファイルの形式

パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系にはシフトJISコードを使用します。

オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。

utility=EXPORT_LIST
what={GROUP | PRIVATEGROUP}
file=<グループ情報ファイル名>
user=<ログイン名>
[password=<ログインユーザのパスワード>]
tp_number=<トランスポート番号>
tp_address=<トランスポートアドレス>
[owner=<オーナ識別名>]
[has_garbage_only={YES | NO}]
[search_base=<検索ベース>]

[keep_user_define=yes]

パラメータの説明

utility

"EXPORT_LIST"と指定します。

what

"GROUP"または"PRIVATEGROUP"と指定します。

file

作成するグループ情報ファイル名を指定します。

グループ情報ファイルの形式については、"B.3.3 グループ情報ファイル"を参照してください。

user

ログイン名を指定します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。

password

ログインユーザのパスワードを指定します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザがパスワードを持っていない場合は省略します。

tp_number

ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。

以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。

(例)
  [TRANSPORT]
  1 = tcpip,1,0,

tp_address

ログイン時に使用するディレクトリサーバのトランスポートアドレスを指定します。ここで指定したディレクトリサーバが移出元となります。tp_addressは、最長で128文字までです。トランスポートアドレスには、IPv4のIPアドレス、ホスト名、DNS完全修飾ドメイン名のいずれかを指定します。

owner

私用グループのオーナ識別名を指定します。

has_garbage_only

ゴミメンバーを持っているグループ/私用グループのみをリストしたい場合に"YES"を指定します。省略値は"NO"です。

search_base

グループをリストする場合の検索ベースを指定します。

本パラメータは、特定の階層化組織下のエントリのみをリストしたい場合に指定します。

以下に、本パラメータの指定例を示します。

(例)
  ou=ist,l=numadu,o=fujitsu,c=jp

なお、本パラメータを指定しない場合の検索ベースは、"組織"です。検索範囲は、サイト内に制限されますので、他サイトのグループを検索することはできません。

keep_user_define

"メンバー表示順のユーザ定義"にチェックをつけたグループをリストする場合にユーザ定義した順序でグループメンバーをリストします。

このパラメタを省略した場合は、グループメンバーのリスト順番は不定です。

以下に、グループ情報のリストを行う場合のパラメータの指定例を示します。

Utility=EXPORT_LIST
what=GROUP
user=ADMIN
password=PASSWORD
file=group_list.txt
tp_number=1
tp_address=199.199.199.199

移出処理が終了すると、正常にリストが行われたグループ数が画面に表示されます。

以下に、グループ情報のリストの出力例を示します。

/ =OP add
=GROUP 'cn=group1,ou=東京開発センター,l=東京,o=(株)ABC,c=jp'
=TYPE NORMAL
=SORTGROUP TeamWARE
=DESCR(1) 'TeamWARE Server Framework Group'
=LISTMETHOD 1
=TELNR(1) 123-456-7890
=TELNR(2) 098-765-4321
=TELDESCR(1) 代表
=TELDESCR(2) 直通
=LOCALUSER 'cn=user1,l=東京,o=(株)ABC,c=jp'
=EXTERNALUSER 'cn=ext1,l=東京-External,o=(株)ABC,c=jp'
=GROUPMEMBER 'cn=group2,ou=東京開発センター,l=東京,o=(株)ABC,c=jp'
=RESOURCECALENDAR 'cn=D314会議室, l=東京,o=(株)ABC,c=jp'

以下に、富士通太郎さんの私用グループをリストする場合のパラメータの指定例を示します。

utility=EXPORT_LIST
what=PRIVATEGROUP
owner='cn=富士通太郎,ou=東京開発センター,l=東京,o=(株)ABC,c=jp'
user=ADMIN
password=PASSWORD
file=group_list.txt
tp_number=1
tp_address=199.199.199.199

移出処理が終了すると、正常にリストが行われた私用グループ数が画面に表示されます。

以下に、私用グループ情報リストの出力例を示します。

=PRIVATEGROUP '私用グループ1'
=OWNER 'cn=富士通太郎,ou=東京開発センター,l=東京,o=(株)ABC,c=jp'
=SORTGROUP TeamWARE
=DESCR(1) '富士通太郎用の私用グループ1です。'
=LISTMETHOD 1
=TELNR(1) 123-456-7890
=TELNR(2) 098-765-4321
=TELDESCR(1) 代表
=TELDESCR(2) 直通
=LOCALUSER 'cn=富士通花子,l=東京,o=(株)ABC,c=jp'
=EXTERNALUSER 'cn=Test User,l=東京-External,o=(株)ABC,c=jp'
=GROUPMEMBER 'cn=太郎グループ,ou=東京開発センター,l=東京,o=(株)ABC,c=jp'
=RESOURCECALENDAR 'cn=D314会議室, l=東京,o=(株)ABC,c=jp'
=PRIVATEUSERMEMBER '東京太郎'
=PRIVATEGROUPMEMBER '私用グループ1-1'
=PRIVATEGROUPMEMBER '私用グループ1-2'
=LOCALUSERALIASMEMBER '富士通花子
=EXTERNALUSERALIASMEMBER 'Test User1'
=GROUPALIASMEMBER '太郎グループ
=RESOURCECALENDARALIASMEMBER 'D314会議室'