ページの先頭行へ戻る
 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

B.3.1 グループ/私用グループの一括登録/更新/削除

このユーティリティは、テキストファイルからグループ/私用グループの情報を読み取り、TeamWARE Office Directory に一括して移入します。 新規グループ/私用グループの登録のほか、既存のグループ/私用グループの情報変更、削除が行えます。

グループ/私用グループの情報が記述されているテキストファイルを、グループ情報ファイルといいます。本ユーティリティを使用する前に、あらかじめエディタでグループ情報ファイルを作成しておく必要があります。グループ情報ファイルについては、"B.3.3 グループ情報ファイル"を参照してください。

注意

  • このユーティリティはディレクトリサーバの稼働中のみ使用できますが、使用中はシステムのパフォーマンスを低下させるので、システムがフル稼働していない時間帯に使用してください。

  • このユーティリティを使用する場合、TeamWARE Officeのシステム管理者のユーザでシステムにログインしてください。

  • グループの操作を行う場合、parentパラメータで指定するグループは、同一サーバのグループである必要があります。

  • 自サイトの私用グループの登録/変更/削除だけが可能です(tp_addressに他サイトのディレクトリサーバを指定しても、自サイトに対してアクセスします)。

  • parentにACGグループを指定してNORMALグループを登録・更新すると、parentに指定したACGグループのメンバーとして登録されません。これは仕様ですが、この旨のWARNINGメッセージは出力されませんので注意してください。

  • グループ/私用グループを更新する時に、メンバーパラメータ("=localuser"など)が1つでも指定されていると、ゴミメンバーが掃除されますが、メンバーパラメータが一つも指定されてない場合、ゴミメンバーが存在していてもゴミ掃除されませんので注意してください。

コマンドの形式

TeamWARE Office Directoryにグループ情報を移入するには、サーバインストールディレクトリで、以下のコマンドを実行します。

todirmov <パラメータファイル名>

注意

  • [todirmov]コマンドは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたディレクトリで実行してください。

  • パラメータファイルを ftp によって別マシンにファイル転送する場合は、バイナリモードで行ってください。

パラメータファイルの形式

パラメータファイルは、以下に示す形式で作成します。なお、パラメータファイルのコード系にはシフトJISコードを使用します。

オプションのパラメータは角かっこ([ ])でくくられています。

utility=IMPORT
what={GROUP | PRIVATEGROUP}
file=<グループ情報ファイル名>
user=<ログイン名>
[password=<ログインユーザのパスワード>]
tp_number=<トランスポート番号>
tp_address=<トランスポートアドレス>
[owner=<オーナ識別名>]
[remove_from_parent={YES | NO}]

パラメータの説明

utility

"IMPORT"と指定します。

what

"GROUP"または"PRIVATEGROUP"と指定します。

file

移入するグループ情報ファイル名を指定します。

グループ情報ファイルの形式については、"B.3.3 グループ情報ファイル"を参照してください。

user

ログイン名を指定します。ログイン名は、最長で48文字までです。ログインユーザには、システム管理者の権限が必要です。

password

ログインユーザのパスワードを指定します。パスワードは、最長で48文字までです。ログインユーザがパスワードを持っていない場合は省略します。

tp_number

ログイン時に使用するトランスポート番号を指定します。TeamWARE Officeをインストールしたディレクトリ配下の初期化ファイル(to.ini)の[TOSERVER]セクションのtransportsフィールドに記述されています。

以下に示す例の場合、tp_numberは1になります。

(例)
  [TRANSPORT]
  1 = tcpip,1,0,

tp_address

ログイン時に使用するディレクトリサーバ(Whatパラメータに"PRIVATEGROUP"を指定する場合は、自サイトのディレクトリサーバ)のトランスポートアドレスを指定します。ここで指定したディレクトリサーバが移出元となります。tp_addressは、最長で128文字までです。トランスポートアドレスには、IPv4のIPアドレス、ホスト名、DNS完全修飾ドメイン名のいずれかを指定します。

owner

私用グループのオーナ識別名を指定します。

remove_from_parent

グループの更新操作において、"=PARENT"パラメータで指定されなかったグループのメンバーから削除したい場合は、"YES"を、削除したくない場合は、"NO"を指定します。省略値は"YES"です。

また、私用グループの更新操作において、"=PARENTPRIVATEGROUP"パラメータで指定されなかった私用グループのメンバーから削除したい場合は、"YES"を、削除したくない場合は、"NO"を指定します。省略値は"YES"です。

パラメータファイルの例を、以下に示します。

utility=IMPORT
what=GROUP
user=ADMIN
password=PASSWORD
file=group.txt
tp_number=1
tp_address=199.199.199.199

ポイント

移入処理が終了すると、正常に登録、更新、削除が行われたグループ数が画面に表示されます。また正常な処理が行われなかったグループ数についても表示されます。正常な処理が行われなかった場合は、インストールディレクトリのエラーファイル(<グループ情報ファイル名>.err)に記録されます。エラーが発生した場合は、エラーファイルを参照し、移入できなかったグループについてエラー発生部分を修正して、エラーファイルを削除してから、もう一度実行してください。