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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

15.7.1 バックアップユーティリティの操作

ユーザインターフェース

指定形式

tobkup -l level -d topath -b pathname

tobkup -l level -d topath -y pathname

tobkup [-l level] -d topath -t

オペランドの説明
-l :

levelにレベル番号(0/1/2)を指定します。

-d :

topathにTeamWARE Officeのプログラムをインストールしたディレクトリのパス名をフルパスで指定します。

-b :

pathnameにバックアップ先の出力ファイル名または装置名をフルパスで指定します。

-y :

pathnameにバックアップ先のファイル名または装置名をフルパスで指定します。このオプションを指定した場合、「Input (y) or (n) when ready」などの、ユーザからの入力を待つメッセージ出力を抑止するとともに、ユーザへの確認はすべて"y"であると認識して動作します。
バッチ処理で本ユーティリティを使用する場合などに使用します。このオプションを指定した場合には、-bオプションを指定することはできません。

-t :

ほかのバックアップ ツールで採取したフルバックアップをレベル0バックアップとして利用する場合に指定します。-dオプションで指定されるディレクトリについて、バックアップ情報の"レベル0バックアップを行った時間"を現在の時間に変更し、ほかのバックアップツールによるものであることを記録します。詳細については、"15.6.2 バックアップ情報"を参照してください。
-lオプションで指定されるレベルは無視します。

注意

  • -yオプション利用時は、指定したバックアップ先のディスク空き容量が不足した場合に、エラーメッセージを出力したあと、ユーザからの入力を待たずにただちに停止します。

  • -bオプション利用時は、指定したバックアップ先のディスク空き容量が不足した場合に、メッセージを出力し、ユーザからの入力待ちとなります。バッチファイル等から利用する場合は注意してください。

  • バックアップ先としてネットワークドライブを指定しないでください。大幅にバックアップに時間を要したり、バックアップ結果が不完全になる場合があります。

  • [tobkup]コマンドは差分情報を収集するため、媒体に差分データを出力するまでに時間がかかる場合があります。10万ファイルで約30分程度です。ただし、所要時間は動作環境に依存し、TeamWARE Officeのデータベースのファイル数にしたがって変化します。

指定形式

tobkweb arc

tobkweb rm

オペランドの説明
arc :

Webサービス固有のデータ(Webサービス用の「メールの署名」データ、「個人メモ」データ、「共有ブックマーク」データ)から、差分バックアップ可能なファイルを作成します。

rm :

Webサービス固有のデータ(Webサービス用の「メールの署名」データ、「個人メモ」データ、「共有ブックマーク」データ)から作成した、差分バックアップ可能なファイルを削除します。

差分バックアップユーティリティの操作方法

ここでは、以下の項目について、実際に画面上に表示される内容と操作方法を説明します。

差分バックアップユーティリティを実行するときは、TeamWARE Officeのシステム管理者のユーザ名でログインしてください。

フルバックアップ(レベル0バックアップ)

操作方法
  1. バックアップ先を準備します。

  2. コマンドラインより、以下のコマンドを入力します。

    C:\teamware\server>  tobkup -l 0 -d C:\teamware\server -b e:\backl0.dat

  3. バックアップコマンドが起動し、以下のメッセージが表示されます。

    Backup has started.
    TeamWARE OFFICE is not running now.              ◆サーバが起動していないことを表示します。
    
    Started backup as follows.
    ------------------------------------
    Level: 0                                         ◆バックアップレベルを表示します。
    Directory of TeamWARE OFFICE: C:\TeamWARE\server ◆TeamWARE Officeのインストールディレクトリ、
    File or device for back up: e:\backl0.dat          バックアップ先のパス名を表示します。
    ------------------------------------
    Input (y) or (n) when ready.... 
  4. "Input (y) or (n) when ready...."に"y"を入力します。バックアップを中断する場合は"n"を入力します。
    バックアップが開始され、以下のメッセージが表示されます。

    Now backing up to e:\backl0.dat(Level: 0 Volume: 1) ◆バックアップレベル/ボリュームを表示します。
    Finished backup(start16:52:56  end16:53:07)         ◆バックアップの開始・終了時刻を表示します。
    Directory + File     :         1865/         1865
    Backup Capacity(byte):     37289984/     37289984   ◆バックアップ済バイト数/全バックアップ対象の
                                                       バイト数を表示します。
    Mark on the current media
    [TeamWARE OFFICE Backup Level:0 Vol:1 2011.04.25 16:52:56]
    Backup has ended.

差分バックアップ(レベル1、レベル2バックアップ)

差分バックアップ(レベル1、レベル2バックアップ)は、[tobkup]コマンドの-lオプションの指定以外はレベル0バックアップと同じ手順で行います。操作の手順については、上記のレベル0バックアップの操作方法を参照してください。

バックアップ先のディスク空き容量がなくなった場合

バックアップ中にバックアップ先のディスク空き容量がなくなった場合、そのあとの操作を指示する画面が表示されますので、目的とする操作の番号を指定します。以下のどちらかの操作を指定できます。

以下に操作方法を説明します。

操作方法
  1. バックアップ先のディスクをアクセスが可能な状態にします。
    コマンドラインより、以下のコマンドを入力します。

    C:\teamware\server> tobkup -l 0 -d C:\teamware\server -b d:\backup.dat

    バックアップコマンドが起動し、以下のメッセージが表示されます。

    Backup has started.
    TeamWARE OFFICE is not running now.
    
    Started backup as follows.
    --------------------------------------------------
    Level: 0 
    Directory of TeamWARE OFFICE:C:\teamware\server
    File or device for back up: d:\backup.dat
    --------------------------------------------------
    Input (y) or (n) when ready....
  2. "Input (y) or (n) when ready...."に対し、バックアップを継続する場合は"y"を、中断する場合は"n"を指定します。
    "y"を指定すると、バックアップが開始され、指定したバックアップ先ディスクの空き容量がなくなると、以下のメッセージが表示されます。

    Now backing up to d:\backup.dat (level: 0  Volume: 1)
    
    d:\backup.dat backup media is full.
    What would do you like to do next?
    --------------------------------------------------
    Exchange media for backup (Use the same storage device)
    Input other file or device
    Quit.
    -------------------------------------------------- 
    Input number(1,2 or 3)→
  3. 2.のメッセージに対し、"2"を指定します。
    以下のメッセージが表示され、次のバックアップ先の入力を求められます。

    Mark on the current media
    [TeamWARE OFFICE Backup Level:0 Vol:1 2008.09.01 22:217.5]
    
    Input the full path of the file or device for backup.
    → 
  4. 次のバックアップ先のフルパス名を指定します。
    以下のメッセージが表示されます。
    以下は、e:\backup.datを指定した例です。

    -------------------------------------------------
    File or device for backup: e:\backup.dat             ◆指定したフルパス名が表示されます。
    --------------------------------------------------
    Input (y) or (n) when ready....
  5. 4.で指定したフルパス名が正しければ"y"を、誤っていれば"n"を指定します。
    ここで"n"が指定されると、再度4.のバックアップ先の入力を促すメッセージが出力されます。

ほかのバックアップツールで採取したフルバックアップをレベル0バックアップとして使用する場合

ほかのバックアップツールで採取したフルバックアップをレベル0バックアップとして利用する場合は、その直後に必ず本バックアップユーティリティが管理するバックアップ情報にレベル0バックアップの記録を行ってください。この操作を行わなかった場合、そのあとのレベル1およびレベル2のバックアップができない、またはハードウェアクラッシュなどでシステムを再インストールした場合のリストアが正しく行えないことがあります。

操作の手順は以下のとおりです。

操作方法

コマンドラインより、以下のコマンドを入力します。

C:\teamware\server> tobkup -d C:\teamware\server -t

コマンドが起動し、以下のメッセージが表示されます。

Backup has started.
TeamWARE OFFICE is not running now.

Recorded Level 0 backup with the current time [2011.04.25 17:11:52].

Backup has ended.

注意

レベルの違うバックアップは、異なるファイルに出力し、誤って上書きしないように十分注意してください。