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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

15.3.1 オンラインバックアップ

TeamWARE Officeを運用中に、バックアップを取ります。

この機能は、以下の点に注意して利用してください。

オンラインバックアップの手順

以下に、オンラインバックアップの手順を示します。なお、コマンドの詳細については、"14.9.2 [to]コマンド"を参照してください。

操作手順

オンラインバックアップの手順を以下の図に示します。

図15.2 オンラインバックアップの手順(シングルサーバ構成の場合)

図15.3 オンラインバックアップの手順(マルチサーバ構成の場合)

操作方法
  1. [to tran suspend]コマンドを実行します。
    このコマンドは、サービスの利用を抑止します。本コマンドが完了してから抑止の解除が行われるまでサービスは利用できません。
    マルチサーバ構成システムの場合は、まず、各アプリケーションサーバで[to tran suspend]コマンドを実行します。そのあと、ディレクトリサーバで[to tran suspend]コマンドを実行します。

  2. 1.の完了後、[to backup on]コマンドを実行します。
    このコマンドは、データベース変更作業用の一時保管領域を確保するためのものです。この領域は、データベースが格納されているディスクに確保され、オンラインバックアップ中に更新されるデータが格納されます。

  3. Webサービスがインストールされている場合は2.の完了後、[tobkweb arc]コマンドを実行します。
    このコマンドは、Webサービス固有データ(Webサービス用の「メールの署名」データ、「個人メモ」データ、「共有ブックマーク」データ)から、差分バックアップ可能なファイルを作成します。
    マルチサーバ構成システムの場合は、アプリケーションサーバ、ディレクトリサーバの順に[tobkweb arc]コマンドを実行します。

  4. 3.の完了後、[to tran resume]コマンドを実行します。
    このコマンドは、サービスの利用の抑止を解除します。本コマンドが投入されるとサービスの利用が可能になります。
    マルチサーバ構成システムの場合は、ディレクトリサーバ、アプリケーションサーバの順に[to tran resume]コマンドを実行します。

  5. 差分バックアップユーティリティを使用して、すべてのサーバでバックアップします。
    差分バックアップの詳細については、"15.7.1 バックアップユーティリティの操作"を参照してください。

  6. Webサービスがインストールされている場合は、[tobkweb rm]コマンドを実行します。
    このコマンドは、3.の作業で作成された差分バックアップ可能なファイルを削除します。
    なお、[tobkweb rm]コマンドは、マルチサーバ構成システムの場合でも、順番(ディレクトリサーバとアプリケーションサーバ)を意識することなく実行できます。

  7. [to backup off]コマンドを実行します。
    このコマンドは、データベース変更作業用の一時保管領域を解放するためのものです。
    マルチサーバ構成システムの場合、すべてのサーバの差分バックアップ処理が完了したことを確認します。このあと、すべてのサーバで[to backup off]コマンドを実行します。[to backup off]コマンドは、どのサーバ順で入力してもかまいません。

注意

バックアップ作業を中止する場合や、システム異常が発生したときには、"15.3.3 バックアップの実行中止とシステム異常時の対処"を参照してください。