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 Teamware Collaboration Suite V2.0グループウェア機能管理者ガイド

14.10.4 復旧作業

ディレクトリサーバ、アプリケーションサーバともに、以下の手順で復旧作業を行います。

注意

OSパニックやハードエラーなどが原因でシステム異常となった場合は、この章で説明している復旧方法では復旧できません。システムに問題がある場合は、システムの問題を解決させた後でTeamWARE Officeサーバの復旧を行ってください。

ポイント

復旧を行うのは、異常が発生しているサーバだけでもかまいません。たとえば、ディレクトリサーバが異常となった場合でも、他のアプリケーションサーバを停止させる必要はありません。

  1. TeamWARE Officeサーバが動作している場合は、[to stop]コマンドでTeamWARE Officeサーバを停止します。
    システム異常の状態によっては、TeamWARE Officeサーバが停止しない場合があります。この場合は、TeamWARE Officeの自動起動を解除した後で、システムの再起動を行ってください。自動起動を解除する方法については、"4.3.2 自動起動の解除"を参照してください。

    C:\teamware\server>to stop
    Stopping TeamWARE server...
    TeamWARE server stopped.
  2. コアファイルが出力されている場合は、別のコンピュータや十分に空きのあるドライブへ移動します。
    コアファイルが存在すると、ディスク空き容量不足の原因となり他の処理に影響を及ぼすことがあります。コアファイル名は プログラム名_プロセス番号.日付.時間というファイル名です(例: toserver_1234.110101.235959987)。このファイルは通常10MB以上の大きさであり、場合によっては数百MBの大きさになる場合があります。コアファイルの有無はエスクプローラやコマンドプロンプトのdirコマンドでサイズ順に表示することで容易に確認できます。

    C:\teamware\server>dir /O:S
    2011/04/25  07:46        12,803,514 to.log
    2011/02/18  00:02        13,125,868 toaluser_5420.110217.150155593
    2011/03/05  00:02        13,197,132 toaluser_2840.110304.150208421
    2011/02/20  00:01        13,197,132 toaluser_2848.110219.150127656
    2011/03/05  00:02        13,205,276 toaluser_2840.110304.150240453
    2011/02/20  00:01        13,205,276 toaluser_2848.110219.150144812
    2011/03/03  00:03        13,268,396 toaluser_3156.110302.150242203
    2011/03/03  00:03        13,276,540 toaluser_3156.110302.150315468
    2011/02/19  00:02        13,339,660 toaluser_5376.110218.150202906
    2011/02/19  00:02        13,347,804 toaluser_5376.110218.150233953
    2011/02/20  00:01        13,850,032 toalert_5780.110219.150125406
    2011/03/03  00:03        13,850,032 toalert_2392.110302.150238156
    2011/03/05  00:02        13,859,552 toalert_5040.110304.150214937
    2009/10/12  13:31        38,251,468 toserver_2164.091012.043108734
  3. TeamWARE Officeサーバの停止完了後、インストールされているすべてのサービスのデータベースに異常がないかを、[to check]コマンドで確認します。
    [to check]コマンドは数十秒で完了します。正常な場合は、以下のメッセージが出力されます。

    C:\teamware\server>to check all
    Ready.
  4. 正常でない場合は、異常となっているデータベースを特定し、[to recover]コマンドでデータベースの修復処理を行います。[to recover]コマンドが完了するまでには、データベースの大きさにより、数十分かかります。[to recover]コマンドが正常に完了した場合は、"Ready."と出力されます。
    [to check]コマンドと組み合わせた、[to recover]コマンドの実行例を、以下に示します。

    C:\teamware\server>to check all
    to CHECK OS: 1.2.0 OS:No such file or directory
    C:\teamware\server>to check directory
    Ready.
    
    C:\teamware\server>to check mail
    to CHECK OS: 1.2.0 OS:No such file or directory
    C:\teamware\server>to recover mail
    ・・
    Ready.
  5. [to recover]コマンドがエラーとなった場合("Ready."が出力されない場合)は、"14.10.5 拡張復旧作業"を行います。

  6. [to start]コマンドでTeamWARE Officeサーバを起動します。

    C:\teamware\server>to start