スケジュールの月表示において、あらかじめ定義された記念日などの日にアイコンを表示します。
定義できる記念日には、以下の２通りがあります。
1日単位の記念日
複数日にまたがる記念日
記念日を定義するには、以下の操作を行います。
TeamWARE Officeをインストールしたフォルダ配下の/http/htd_8011/commonフォルダにある記念日の定義ファイル（anniversary.js）を書き換えます。
複数サーバで構成される環境では、サーバごとに同一の定義を行う必要があります。
記念日用のアイコンイメージを独自に作成する場合（後述）についても同様です。
TeamWARE Office サーバを再起動します。
注意
Webサービスをインストールしただけの状態では、記念日の定義ファイルには何も定義されていないため、記念日の表示は行われません。
定義内容はサーバ全体に反映されます。
利用者単位で定義することはできません。
Webサービスの記念日の定義は、TeamWARE Officeクライアントで定義する記念日とは互換性がありません。
記念日の定義ファイルを削除したり、ファイルの属性を変更したりしないでください。記念日の定義ファイルが削除されたり、ファイルの属性を変更されたりした場合の動作は保証されません。
記念日の定義ファイルを変更しても内容が変更されないように見える場合、ブラウザのキャッシュが表示されいている可能性があります。この場合は、ブラウザのキャッシュをクリアして再度表示してください。
記念日の定義ファイルに含める文字にはShift-JISの文字コードを使用してください。
記念日の定義ファイルにはコメントを記入することができます。行の先頭に // を記入することでその行全体をコメントにすることができます。標準でインストールされる記念日の定義ファイルには、先頭にコメントで記念日の定義方法の説明が記述されています。
以下に、記念日を定義した表示例を示します。
図12.8 記念日の表示例
1日単位の記念日の定義では、記念日の日付、名称、アイコンイメージおよび記念日の日付表示色の赤色変更を定義できます。
以下に、定義の記述形式を説明します。
entryAnniversary ("種別","日付","記念日の名称","アイコンイメージのパス","記念日フラグ");
以下の表に、1日単位の記念日の定義で指定できるパラメータを示します。各パラメータの前後は、"（ダブルクォート）で括ってください。
パラメータ | 説明 |
|---|---|
種別 | 記念日を定義する種別として、以下の値を指定します。 1：1回しか有効でない記念日の定義 2：毎年有効な記念日の定義 3：毎月有効な記念日の定義 |
日付 | 記念日を定義する日付を指定します。種別に応じて、以下の形式で指定します。 種別が 1 の場合：yyyymmdd（西暦年月日） 月または日が１桁の場合には、"0"を付加します。 例：2008年1月1日 ⇒ 20080101 |
記念日の名称 | 月表示のスケジュールに表示する、記念日の名称を指定します。 |
アイコンイメージのパス | 月表示のスケジュールに表示する記念日のアイコンイメージのドキュメントパス（Webサービスの初期化ファイルhttp.iniの[Document]セクションPathキーに設定したディレクトリ)からの相対パスを指定します。 通常 "/animg/アイコンイメージファイル名" と指定します。 |
記念日フラグ | 記念日を赤く表示します。 0：記念日を赤く表示しない 値を省略した場合、または"0","1"以外の値を指定した場合は、記念日の日付色はそのままです。 |
参考
Webサービスでは、TeamWARE Officeサーバをインストールしたフォルダ/http/htd_8011/animg に標準のアイコンイメージが格納されています。標準提供されているアイコンイメージは、14×14ドットの大きさのGIFファイルです。
アイコンイメージを独自に作成し利用したい場合は、作成したアイコンイメージを上記フォルダに格納し、格納したイメージの相対パスを、アイコンイメージのパスに指定します。
以下の例では、毎年1月1日を元日として赤く表示する定義をしています。
entryAnniversary("2","0101","元日","/animg/flag.gif",1); |
以下の例では、2008年7月21日を海の日として赤く表示する定義をしています。
entryAnniversary("1","20080721","海の日","/animg/flag.gif","1"); |
ポイント
1日単位の記念日を複数定義することで、同一日に複数の記念日を定義することができます。
1日単位の記念日が同一日に複数定義された場合、スケジュール２では先に定義された１つだけが表示されます。なお、日付にマウスカーソルを重ねたときに表示されるツールチップには、その日に定義されたすべての記念日が表示されます。
注意
1日単位の記念日の定義で独自に作成したアイコンイメージを指定する場合、ファイル名に含まれる半角記号はASCII文字コードでエスケープしたものを指定してください。例えば "/animg/a&b.gif" というイメージファイルを指定する場合、 "/animg/a%26b.gif" と指定してください。
以下に半角記号とエスケープ文字の対応表を示します。
文字 | ! | # | $ | % | & | ' | ( | ) | = | ~ | ` | { | + | } | _ |
エスケープ文字 | %21 | %23 | %24 | %25 | %26 | %27 | %28 | %29 | %3D | %7E | %60 | %7B | %2B | %7D | %5F |
アイコンイメージのファイル名に全角文字が含まれる場合に、Windows® Internet Explorer の設定が「常にUTF-8 としてURLを送信する」になっているとアイコンイメージが表示されません。
Windows® Internet Explorerの設定の「常にUTF-8 としてURLを送信する」を解除するか、1日単位の記念日の定義でアイコンイメージの指定にShift -JISの文字コードでエスケープしたものを指定してください。
1日単位の記念日の定義のアイコンイメージのファイルをShift-JISコードでエスケープする場合、たとえば"/animg/あいう.gif"というファイルは、"/animg/%82%A0%82%A2%82%A4.gif"と指定します。
アイコンイメージのパスにはファイル名を含めて50バイト以内のパスを指定してください。アイコンイメージのパスにはファイル名を含めて50バイト以内のパスを指定していないと動作は保証されません。
複数日にまたがる記念日の定義では、記念日の日付、名称および期間を定義できます。
以下に、定義の記述形式を説明します。
entryWeekAnniversary("種別", "日付", "記念日の名称", "記念日の日数");
以下の表に、複数日にまたがる記念日の定義で指定できるパラメータを示します。
各パラメータの前後は[記念日の日数]を除いて"（ダブルクォート）で括ってください。
パラメータ | 説明 |
|---|---|
種別 | 記念日を定義する種別として、以下の値を指定します。 4：複数日にまたがる記念日の定義 |
日付 | 記念日を定義する開始日付を「yyyymmdd（西暦年月日）」の形式で指定します。 例：2008年1月1日 ⇒ 20080101 |
記念日の名称 | 月表示のスケジュールに表示する、記念日の名称を指定します。 |
記念日の日数 | 何日にわたって記念日とするかを指定します。 |
以下の例では、7月8日から12日までを社員研修として定義しています。
entryWeekAnniversary("4","20080708","社員研修",5); |
注意
複数日にまたがる記念日の日数には2以上100以下の値を指定してください。
"1"または"100"を超える値を指定した場合の動作は保証されません。
複数日にまたがる記念日の定義が重なる日があった場合、矢印のアイコンの表示がずれて表示されることがあります。
記念日の名称や予約の表題に、半角空白を含まない連続した半角の文字列が指定された場合、月表示の各日の欄の横幅が延び、複数日にまたがる記念日の矢印が途切れて見える場合があります。
複数日にまたがる記念日は、スケジュール２では表示されません。
1日単位の記念日の定義および複数日にまたがる記念日の定義における留意事項
記念日の定義ファイルには、1日単位の記念日、複数日にまたがる記念日、コメント定義を混在させる場合、先に複数日にまたがる記念日の定義を記述し、そのあとに１日単位の記念日の定義を記述してください。
1日単位の記念日と複数日にまたがる記念日は、必ずこのマニュアルに説明されている基本フォーマットに従って定義してください。基本フォーマットに従わない定義があった場合の動作の保証はされません。
記念日の種別には1,2,3,4のいずれかの数値を指定してください。"1"、"2"、"3"、"4"以外の値を指定された場合の動作は保証されません。
記念日の名称に半角記号の " < > & を記述すると記念日が表示されなくなったり、画面が乱れて表示されたりする場合があります。記念日の名称にこれらの文字を含める場合、それぞれ以下のHTMLの記述形式に置き換えて記述してください。
含めたい文字 | " | < | > | & |
HTMLの記述形式 | " | < | > | & |
記念日の名称には（HTMLの記述形式に置き換える前の長さで）20バイト以内の文字を使用することをお勧めします。それ以上長い場合、表示スケジュールの画面が見にくくなる場合があります。また極端に長い文字列を指定された場合の動作は保証されません。
記念日の日付には実際に存在する日を指定してください。存在しない日を指定された場合の動作は保証されません。
