Linkexpress クラスタシステム導入説明書
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目次
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2.1.4 業務の運用方法に関する注意事項
スタンバイ運用または並列運用(レイヤードスケーラブル運用)で作成されたSafeCLUSTERシステムで業務定義を運用する際の注意事項について説明します。
- ノード切替えで業務再開できない業務について
- 手動で業務の再開を実行する方法について
- 運用資源のディスク配置について
■ノード切替えで業務再開できない業務について
以下に示す業務については、ノード切替えによる業務の業務再開・再スケジュールはできません。
- 業務運用中に切替えが発生し、業務再開したあと、業務操作を行わずにノード切替え、または、Linkexpressを停止した場合。
- 一定時間間隔のスケジュールが設定されている業務がスケジュール中の場合。当該業務は切替え後にスケジュールが解除されます。
- 一定時間間隔のスケジュールが設定されている業務が実行中の場合。当該業務は切替えで業務を再開したあとのスケジュールが解除されます。
ノード切替えで業務再開できない業務については、手動で業務をキャンセルし、再実行してください。また、再スケジュールできない業務については、手動で業務を実行してください。
■手動で業務の再開を実行する方法について
業務が実行されている最中にノード切替えが発生すると、実行中のイベントが異常完了し、業務は中断状態になります。中断状態になった業務を再開する方法は以下のとおりです。
- 業務再開を行う。
- 業務キャンセル後、業務実行を行う。
なお、DB格納をともなう業務に対しては、事前にDBサービスのリセットを-fオプションで実行してください。
■運用資源のディスク配置について
SafeCLUSTERシステムの場合、運用資源は、運用ノードから待機ノードに業務を引き継ぐことができるよう考慮する必要があります。各運用資源のディスク配置は以下の観点で行ってください。
- ファイル転送やジョブ起動で利用するファイルは、切替えディスクに配置してください。
- SafeCLUSTERシステムの接続相手システムからファイル転送や相手側ジョブ起動を要求する場合、相手システムが指定するファイルやジョブをSafeCLUSTERシステムの切替えディスクに配置してください。
- SafeCLUSTERシステムで実行するジョブやDBサービスの作業ディレクトリは、切替えディスクを利用してください。
- 自側ジョブ起動イベントに対して、必ずjobtimeオペランドでジョブ結果待ち時間を指定してください。業務定義ウィンドウでは"ジョブ結果待ち時間"に値を設定することで指定できます。
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