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ETERNUS SF Express 15.2/ Storage Cruiser 15.2/ AdvancedCopy Manager 15.2 バージョンアップガイド
ETERNUS

8.6.2 クラスタ運用の場合のバージョンアップインストール

クラスタ運用をしている場合のバージョンアップインストール手順について説明します。

ここでは、以下の値を使用して説明します。

説明

$INS_DIR

AdvancedCopy Manager CCMのインストール時の「プログラムディレクトリ」

8.6.2.1 バージョンアップインストール前の作業

クラスタ運用時にWindows版AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。

  1. セカンダリノードで、CCMサーバ業務が停止していることを確認します。

    CCMサーバ業務が停止していない場合は、セカンダリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。

  2. プライマリノードでCCMサーバ業務を停止します。

    フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を停止します。
    ただし、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクはオンラインにします。

  3. 環境およびデータをバックアップします。

    • プライマリノードとセカンダリノードで、Windowsシステムをバックアップします。

    • プライマリノードで、AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスクをバックアップします。

    ポイント

    バージョンアップインストール中に異常が発生すると、インストール前の状態に戻すこと(ロールバック)ができません。

    このため、バージョンアップインストールの前には以下をバックアップしてください。

    • Windowsシステム

    • AdvancedCopy Manager CCMの共有データ用共有ディスク

    バージョンアップインストール中に異常が発生した場合は、バックアップからシステムを復元(リストア)してください。

注意

システムをバックアップしない場合は、以降で説明する手順でバージョンアップインストールができません。システムをバックアップしない場合は、以下の手順で実施してください。

  1. 旧バージョンレベルの製品をアンインストールします。

  2. ETERNUS SF Managerに同梱されているSymfoware Serverを使用している場合は、以下を実施します。

    • ETERNUS SF Managerに同梱されているSymfoware Serverを、他の製品も使用している場合
      手順aを実施します。

    • ETERNUS SF Managerに同梱されているSymfoware Serverを、他の製品で使用していない場合
      手順aまたは手順bを実施します。

    1. Symfoware Server Clientのインストール

      以下の手順で、Symfoware Server Clientをインストールします。

      1. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック(Windows 32bit版) マネージャープログラム (1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。

      2. <DVD-ROMドライブ>:\Manager_windows\ACM\symfo\cl0911\setup.exeを実行し、インストーラを起動します。

    2. Symfowareのアンインストール

      [プログラムの追加と削除]画面または[プログラムと機能]画面で、Symfowareをアンインストールします。
      Symfoware ServerとSymfoware Server Clientを両方インストールしている場合は、先にSymfoware Server Clientをアンインストールしてください。

  3. 本バージョンレベルの製品をインストールします。

8.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)

プライマリノードのバージョンアップインストール手順は、以下のとおりです。

  1. 作業を行うサーバに、Administrator権限を持つユーザーでログオンします。

  2. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル(sys.properties)を退避します。

    AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル : $INS_DIR\CCM\sys\sys.properties

    AdvancedCopy Manager CCMのインストール先ディレクトリ以外の、任意のディレクトリにコピーしてください。
    退避したファイルは、バージョンアップインストール後の作業で使用します。

  3. AdvancedCopy Manager CCMのオリジナルの環境設定ファイル(sys.properties)を復元します。

    オリジナルの環境設定ファイルをコピー先ファイルに上書きします。

    オリジナルの環境設定ファイル

    コピー先ファイル

    $INS_DIR\CCM\noncluster\sys\sys.properties

    $INS_DIR\CCM\sys\sys.properties

  4. AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプトを退避します。

    該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の各OSおよびノードに対応した「AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプトの準備」で、汎用スクリプトをAdvancedCopy Manager CCMのプログラムディレクトリのbinディレクトリ配下に格納した場合は、AdvancedCopy Manager CCMのインストール先ディレクトリ以外の、任意のディレクトリにコピーしてください。
    退避したファイルは、バージョンアップインストール後の作業で使用します。

  5. 本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック (Windows 32bit版) マネージャープログラム (1/2)」を、DVD-ROMドライブに挿入します。

    DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。

  6. 以下の初期画面が表示されます。[Manager インストール]をクリックします。
    バージョンアップインストールを中断する場合は、[終了]ボタンをクリックします。

  7. 「使用許諾契約」画面で、使用許諾の契約を行います。
    表示されている内容を確認して、問題がない場合は、[使用許諾契約の全条項に同意します]を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

  8. 以下の画面が表示されます。[はい]をクリックします。
    バージョンアップインストールを中断する場合は、[いいえ]ボタンをクリックします。

  9. システム構成が更新されます。システム構成の更新が完了するまで待ちます。

  10. 以下の画面が表示されます。バージョンアップインストールの処理を終了するため、[完了]ボタンをクリックします。

  11. バージョンアップインストールに使用したDVD-ROMを装置から取り出します。

8.6.2.3 バージョンアップインストール後の作業(プライマリノード)

プライマリノードのバージョンアップインストール後に、以下の作業を行います。

  1. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル(sys.properties)を復元します。

    8.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」の手順2で退避した環境設定ファイル(sys. properties)を、バージョンアップインストール後の以下のファイルに上書きします。

    AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル : $INS_DIR\CCM\sys\sys.properties
  2. AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル(.install.sys)を編集します。

    AdvancedCopy Manager CCMの環境設定ファイル : $INS_DIR\CCM\micc\sys\.install.sys

    ファイル内のstxs_etcdir情報を、置換後の文字列に変更します。

    置換前のstxs_etcdir情報

    置換後のstxs_etcdir情報

    stxs_etcdir=バージョンアップ前ディレクトリ

    stxs_etcdir=バージョンアップ後のディレクトリ(注)

    : 「バージョンアップ後のディレクトリ」には、以下のファイルに設定されたstxs_etcdirの値を指定します。

    $INS_DIR\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sys

    注意

    • $INS_DIR\CCM\micc\sys\.install.sysファイルのstxs_etcdir行以外は、変更しないでください。

    • $INS_DIR\CCM\noncluster\micc\sys\.install.sysファイルは、参照だけ行い、編集はしないでください。

  3. AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプトを復元します。

    8.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」の手順4で汎用スクリプトを退避した場合は、退避した汎用スクリプトを、該当する旧バージョンレベルの『ETERNUS SF クラスタ適用ガイド』の各OSおよびノードに対応した「AdvancedCopy Manager CCM用汎用スクリプトの準備」で汎用スクリプトを格納したディレクトリにコピーしてください。

8.6.2.4 バージョンアップインストール手順(セカンダリノード)

セカンダリノードでバージョンアップインストールをします。

バージョンアップの手順はプライマリノードと同じです。「8.6.2.2 バージョンアップインストール手順(プライマリノード)」を参照してください。

8.6.2.5 バージョンアップインストール後の作業(セカンダリノード)

セカンダリノードのバージョンアップインストール後に必要な作業は、プライマリノードと同じです。

8.6.2.3 バージョンアップインストール後の作業(プライマリノード)」を参照してください。

8.6.2.6 CCMサーバ業務の起動

バージョンアップインストール後に、CCMサーバ業務を起動します。

プライマリノードで、フェールオーバークラスタマネージャーを利用して、AdvancedCopy Manager CCMが属する業務を起動します。