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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.1 運用ガイド テープサーバオプション編
ETERNUS

11.1.2 リカバリー

AdvancedCopy Managerテープバックアップでは、Symfowareのデータベーススペース単位またはロググループ単位でのデータベーススペースのリカバリーが行えます。

AdvancedCopy Managerテープバックアップのリカバリーは、次のように処理が行われます。

  1. リカバリー対象バックアップ履歴のデータがディスクにあるかどうか確認します。リカバリー元のデータは、ディスクにあればディスク、なければテープとします。

  2. ディスクからリカバリーする場合、適切なリカバリ制御ファイルとバックアップボリュームを選択します。バックアップボリュームを業務ボリュームへ複写します。

  3. テープからリカバリーする場合、テープに格納されたデータベーススペースのデータとリカバリ制御ファイルを業務ボリュームおよび作業用ディレクトリに読み込みます。

  4. 最新の状態、または特定の時点へ復旧する場合は、リカバリ制御ファイルを元に、アーカイブログを適用します。

ポイント

アーカイブログファイルに、アーカイブログがいっぱいになると、Symfowareのコマンドや、データベーススペースを使用する利用者のアプリケーションが無応答になるため、アーカイブログを外部媒体に退避することがありますが、AdvancedCopy Managerテープバックアップは、外部媒体に保管したアーカイブログ退避ファイル名を書いたファイル(アーカイブログ退避先名が列挙されたファイル)を指定してリカバリーできます。

注意

「アーカイブログ退避先名が列挙されたファイル」に指定したファイルに、テープに退避されたアーカイブログ退避ファイルを記述した場合は、リカバリーを行うことができません。
また、リカバリー時には、19.2.1.1 acmsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)で指定した作業ディレクトリを使用します。

アーカイブログの退避運用

アーカイブログを退避する運用の場合、データベーススペースのリカバリーに必要な退避アーカイブログの対応を知る必要があります。 AdvancedCopy Managerテープバックアップは、そのために必要なロググループ単位に行われるアーカイブログ退避処理と、データベーススペース単位に行われるバックアップ/リカバリーの対応管理を行います。データベースの管理者は、単純にアーカイブログ退避状況の記録だけを行えばよくなります。具体的な運用としては、アーカイブログの退避作業をシェルスクリプト化し、管理対象サーバ(Storageサーバ)上のファイルに履歴を記録する形態を推奨します。

図11.2 アーカイブログ退避運用