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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.1 運用ガイド テープサーバオプション編
ETERNUS

10.1 概要

AdvancedCopy Managerテープバックアップのバックアップおよびリストア機能について説明します。

AdvancedCopy Managerテープバックアップのバックアップは、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能(OPC/EC機能)を使用して、ボリューム容量に関わらず、ボリューム間のバックアップを高速に行います。さらに、そのバックアップ先ボリュームからテープへ書き込むため、業務の停止時間がディスクだけにバックアップする時間と同じまま、テープへのバックアップも可能となります。

ETERNUS ディスクアレイのOPC(One Point Copy)機能を用いたバックアップ機能を“スナップショット型高速バックアップ”、EC(Equivalent Copy)機能を用いたバックアップ機能を“同期型高速バックアップ”と呼びます。

スナップショット型高速バックアップは、バックアップ同期処理が不要なため、自動運用する場合にあらかじめ時間を見積もる必要がなく、スケジュールすることができます。ただし、スナップショット型高速バックアップでは、コピー処理を開始する前に履歴を削除するため、保存世代数が1の場合は、バックアップデータの存在しない状態ができるので、注意が必要です。

同期型高速バックアップは、バックアップ処理が完了してから履歴を削除するので、保存世代数が1の場合でもバックアップデータが存在しない状態はありません。ただし、スナップショット型高速バックアップに比べると、バックアップボリュームが1本多く必要になります。また、同期型高速バックアップはacmbackup(バックアップ実行コマンド)を投入する前に、バックアップ同期処理が必要なため、自動運用する場合はあらかじめ同期処理に必要な時間を見積もってバックアップ同期処理を開始し、等価性維持状態になってからacmbackup(バックアップ実行コマンド)が投入されるようにスケジュールする必要があります。

AdvancedCopy Managerテープバックアップは、バックアップに使用する媒体(バックアップボリューム、テープ)の管理/選択を自動的に行います。

また、バックアップした履歴/世代の管理もAdvancedCopy Managerテープバックアップが行い、最新および過去の世代からのリストアを行えます。

図10.1 バックアップボリュームの管理

図10.2 テープの管理