AdvancedCopy Managerテープマネージャーを運用するには、インストール対象のサーバのディスクに、「2.1.3.1 静的ディスク容量」のほかに以下の空き容量が必要です。
項番 | ディレクトリ | 必要量 | 運用内容 |
---|---|---|---|
1 | fixed configuration directory | ((10K+3K×(a+1))×b)+(50K×c×2) | Symfowareバックアップ運用を行わない場合に必要な容量です。 |
((13K+3K×(a+1))×b)+(50K×c×3) | Symfowareバックアップ運用を行う場合に必要な容量です。 | ||
2 | fixed configuration directory | 30M | 必須容量です。 |
3 | variable configuration directory | 256M | 必須容量です。 |
4 | ETERNUS SF TSM database directory | (a+1)×b×700 | Symfowareバックアップを行わない場合に必要な容量です。 |
(a+1)×(b×2)×700 | Symfowareバックアップを行う場合に必要な容量です。 | ||
(p+1)×r×700 | ファイル単位バックアップを行う場合に必要な容量です。 | ||
(q+1)×s×700 | NASバックアップを行う場合に必要な容量です。 | ||
300M | NASディレクトリ単位/ファイル単位リストアを行う場合に必要な容量です。 | ||
512M | 必須容量です。 | ||
5 | なし | (担当CM0を割り当てているRAIDグループの論理ユニット)×2つ | 以下のディスクアレイ装置を使用する場合に必要な容量です。
ディスクアレイ装置へのI/Oを行うためのアクセスボリュームとして使用します。 |
論理ユニット×4つ(負荷分散のため) | 上記のディスクアレイ装置以外を使用する場合に必要な容量です。 |
“fixed configuration directory”は、AdvancedCopy Managerのマネージャーまたはエージェントをインストールしたときに指定した、環境設定ディレクトリ名です。
“variable configuration directory”は、AdvancedCopy Managerのマネージャーまたはエージェントをインストールしたときに指定した、可変データ格納ディレクトリ名です。
“ETERNUS SF TSM database directory”は、ETERNUS SF TSMのデータベース格納ディレクトリ名です。通常は「/opt/tivoli/tsm/server/bin」を使用します。用途については、「5.7 TSMの設定(デーモンの自動起動設定前に行う設定)」を参照してください。
a:1つの業務ボリュームに対するバックアップ保存数です。世代管理のバックアップおよび日数管理のバックアップの保存数を合算してください。
b:テープバックアップを行う業務ボリューム数です。Symfowareバックアップ運用の場合は、データベーススペース数を合算した値です。
c:同時に実行するバックアップ、リストア、テープへのコピーの数を合算した値です。Symfowareバックアップ運用の場合、データベーススペース数を合算した値です。
p:ファイル単位バックアップ用に設定する保存世代数です。保存世代数は、ファイル単位バックアップのためのコピーグループの設定で指定します。
例) 保存世代数が10、ディレクトリおよびファイルの総数が1000の場合
(10+1)×1000×700=7700000≒8M
q:NASバックアップ用に設定する保存世代数です。保存世代数は、NASバックアップのためのコピーグループの設定で指定します。
例) 保存世代数が10、ディレクトリおよびファイルの総数が1000の場合
(10+1)×1000×700=7700000≒8M
r:テープバックアップを行うディレクトリ数とファイル数を合算した値です。
s:NASバックアップ機能を使用してバックアップを行うバックアップ対象テープバックアップで必要なディレクトリ数、またはファイル数です。
アクセスボリュームとして使用する論理ユニットはディスク容量ではなく、論理ユニット数を表しています。論理ユニットのサイズは問いませんが、テープサーバからVTOCラベルのパーティション(デバイス)として参照できる必要があります。
注意
上記のディスク容量には、AdvancedCopy Managerのマネージャーまたはエージェントに必要な容量は含まれていません。
AdvancedCopy Managerテープマネージャーを運用するには、インストール対象のサーバに以下のメモリ容量が必要です。
項番 | 必要量 | 運用内容 |
---|---|---|
1 | 256M | 必須容量です。 |
2 | 32M×c×2 | Symfowareバックアップを行わない場合に必要な容量です。 |
3 | 32M×c×3 | Symfowareバックアップを行う場合に必要な容量です。 |
c :同時に実行するバックアップ、リストア、およびテープへのコピーの数を合算した値です。Symfowareバックアップ運用の場合、データベーススペース数を合算した値です。
注意
上記のメモリ容量には、AdvancedCopy Managerのマネージャーまたはエージェントに必要な容量は含まれていません。
AdvancedCopy Managerテープマネージャーを運用するには、以下のスワップ容量が必要です。
項番 | 必要量 | 運用内容 |
---|---|---|
1 | 128M | 必須容量です。 |
2 | 16M×c×2 | Symfowareバックアップを行わない場合に必要な容量です。 |
16M×c×3 | Symfowareバックアップを行う場合に必要な容量です。 |
c :同時に実行するバックアップ、リストア、およびテープへのコピーの数を合算した値です。Symfowareバックアップ運用の場合、データベーススペース数を合算した値です。
注意
上記のスワップ容量には、AdvancedCopy Managerのマネージャーまたはエージェントに必要な容量は含まれていません。