AdvancedCopy Managerテープバックアップによるバックアップ運用を構成する機能および要素について説明します。
機能名 | 説明 |
---|---|
AdvancedCopy Managerマネージャー | 運用管理サーバ(Storage管理サーバ)上で動作し、複数の管理対象サーバ(Storageサーバ)を管理します。 以降、“マネージャー”と略します。 |
AdvancedCopy Managerエージェント | ストレージ装置が接続された管理対象サーバ上で動作します。バックアップ管理を行います。本製品は、Solaris版、Windows版、またはLinux版のAdvancedCopy Managerマネージャーと組み合わせて利用します。 以降、“エージェント”と略します。 |
AdvancedCopy Managerテープマネージャー | ストレージ装置およびETERNUS テープライブラリが接続されたテープサーバ上で動作します。 以降、“テープマネージャー”と略します。 |
AdvancedCopy Managerテープエージェント | ストレージ装置が接続された管理対象サーバ上で動作します。 以降、“テープエージェント”と略します。 |
ETERNUS ディスクアレイ | アドバンスト・コピー機能(EC/OPC)を搭載したディスクアレイ装置です。 |
NAS装置 | ETERNUS NR1000F series ネットワークディスクアレイ装置です。 |
ETERNUS テープライブラリ | テープサーバに接続します。AdvancedCopy Managerテープバックアップでは、ETERNUS テープライブラリのテープにデータを保存します。 |
操作端末 | GUI操作をするためのネットワーク端末です。 |
TSM | ファイルのバックアップ管理を行う製品であり、テープサーバでは、TSMを内部的に呼び出すことによりバックアップ管理を実現します。 |
AdvancedCopy Managerテープバックアップでは、運用形態により、サーバ種別を次のように区別しています。
管理対象サーバ(Storageサーバ)
管理対象サーバは、ETERNUS ディスクアレイが接続されているサーバであり、AdvancedCopy Managerテープバックアップが提供するバックアップ業務を実施するサーバです。
管理対象サーバには、AdvancedCopy Managerのエージェントおよびテープエージェントを導入します。ただし、システム内に管理対象サーバが1台だけの場合は、AdvancedCopy Managerマネージャーを導入します。
運用管理サーバ(Storage管理サーバ)
運用管理サーバは、管理対象サーバを一括管理するサーバであり、システム内に1台だけ設定できます。
運用管理サーバには、AdvancedCopy Managerマネージャーを導入します。
テープサーバ
テープサーバは、テープへのバックアップ管理を行うサーバであり、システム内に1台または複数台設定できます。管理対象サーバで実施されたバックアップ業務のうちテープに関する要求は、テープサーバ上に転送され実行されます。
テープサーバには、AdvancedCopy Managerテープマネージャーを導入します。
また、テープサーバにはTSMも導入します。TSMは、ファイルのバックアップ管理を行う製品であり、テープサーバではTSMを内部的に呼び出してバックアップ管理を実現します。
以下に、各サーバおよび機能の関連を示します。
図1.1 各サーバと機能の関連