AdvancedCopy Managerエージェントの機能を使うために、ユーザーアカウントの設定をします。
AdvancedCopy Managerのコマンドは、OSの管理者権限を持つユーザーだけが実行できます。
ここでは、コマンドを実行するユーザーの作成について説明します。
ポイント
ここで作成したユーザーをETERNUS SFロールグループに所属させることで、Webコンソール操作とコマンド実行が、同じユーザーでできるようになります。
Windows Server 2003の場合
AdvancedCopy Managerのコマンドを利用する場合は、管理者権限を持つユーザーまたはAdministratorsグループに所属するユーザーで操作してください。
Windows Server 2008以降の場合
Windows Server 2008以降では、セキュリティ向上のためにユーザーアカウント制御(以降、UAC)の機能が追加されました。
以下に、UAC が有効な場合と無効な場合について説明します。
UACが有効な場合
ビルトインAdministratorアカウント以外のすべてのユーザー(Administratorsグループに属するアカウントを含む)は、管理者権限を必要とする処理やプログラムの実行時に「権限昇格/承認ダイアログ」が表示されるため、権限昇格の確認および承認を行う必要があります。
UACが無効な場合
管理者権限を必要とする処理やプログラムの実行は、ビルトインAdministratorアカウントまたはAdministratorsグループに所属するユーザーアカウントで実行する必要があります。
動作条件を以下に示します。
アカウントの種類 | UAC: 有効 | UAC: 無効 |
---|---|---|
ビルトインAdministratorアカウント | ◎ | ◎ |
Administratorsグループに所属するユーザーアカウント | ○ | ◎ |
標準ユーザーアカウント | ○ | × |
◎: 権限昇格ダイアログを表示せずに動作します。
○: 権限昇格ダイアログを表示し、承認がされたら動作します。
×: 管理者権限を取得できないため、動作しません。
上記の表中「○」となる条件下で、権限昇格ダイアログによる対話処理を行いたくない場合(バッチ処理など)は、以下のどれかの方法により管理者権限でプログラムを実行する必要があります。
コマンドプロンプトでrunasコマンドを用い、管理者権限をもったユーザーでプログラムを実行します。ただし、後からパスワードを入力する必要があります。
[バッチファイル(test.bat)を実行する場合の例]
runas /noprofile /user:mymachine\acmuser "cmd.exe /k test.bat" |
タスクスケジューラで「最上位の特権で実行する」を指定して、プログラムを起動します。
コマンドプロンプトを開いて実行します。
Windows Server 2008またはWindows Server 2008 R2の場合
[スタート]-[すべてのプログラム]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]メニューを右クリックして、「管理者として実行」を指定してコマンドプロンプトを起動し、開いたコマンドプロンプトでプログラムを実行します。
Windows Server 2012の場合
「管理者として実行」を指定してコマンドプロンプトを起動し、開いたコマンドプロンプトでプログラムを実行します。
AdvancedCopy Managerのコマンドは、rootユーザーだけが実行可能です。rootユーザーで操作してください。