クラスタサービスに登録する前に必要な作業について説明します。
注意
本項での設定手順は、両ノードで実施する必要があります。
1つの手順を現用ノード/待機ノードとで切り替えて2回実施してください。
Systemwalker IT Change Managerの自動起動解除
Systemwalker IT Change Managerのセットアップ後は、マシン起動時に自動的に起動される設定となっています。
クラスタ環境では、マシン起動時にクラスタ製品がSystemwalker IT Change Managerを起動するため、Systemwalker IT Change Manager独自の自動起動設定を無効化する必要があります。
サーバ起動時に、呼び出されるスタートシェルとサーバ停止時に呼び出されるストップシェルがシンボリックリンクファイルとして格納されています。クラスタを使用する場合は、当該シェルを呼び出されないように、別ディレクトリなどに退避します。以下のファイルが存在する場合は退避してください。ファイルが存在しない場合は、本作業を実施する必要はありません。
/etc/init.d/FJSVswpm |
Interstageのサービス構成変更
Systemwalker IT Change ManagerではInterstage HTTP Serverを使用しています。Interstage HTTP Serverをクラスタ環境で動作させるための設定を行う必要があります。
以下のコマンドを実行し、Interstage HTTP Serverを停止します。
# /opt/FJSVihs/bin/apachectl stop |
以下のコマンドを実行し、Systemwalker IT Change Managerを停止します。
# /opt/FJSVswpm/bin/swpm_stop |
以下のコマンドを実行し、Interstageサービスを停止します。
# /opt/FSUNtd/bin/isstop -f |
以下のコマンドを実行し、CMDBのEnablerサービスを停止します。
# /opt/FJSVcmdbm/Enabler/server/bin/enablerstop |
以下のコマンドを実行し、Interstageディレクトリサービスを停止します。
# /opt/FJSVirep/bin/irepstop -R <リポジトリ名> |
以下のInterstage動作環境定義ファイルを該当箇所のみを修正してください。
ファイル名 | /opt/FSUNtd/etc/isreg/isinitdef.txt |
修正箇所(修正前)
IS Monitor Mode = mode2 |
修正箇所(修正後)
IS Monitor Mode = mode1 |
以下のInterstage初期化コマンドを実行し、サービスの構成変更を行います。
現用ノード
# /opt/FSUNtd/bin/isinit type1 ejb |
待機ノード
# /opt/FSUNtd/bin/isinit -w type1 ejb |
注意
isinitコマンドの-fオプションは使用しないでください。「Interstage Business Application Serverのクラスタ環境設定」とはコマンドラインの引数が異なっています。-fオプションを付けた場合は、Systemwalker IT Change Managerのセットアップ環境が初期化されます。
Interstage動作環境定義ファイルは該当箇所以外を修正しないでください。該当箇所以外を修正した場合は、Systemwalker IT Change Managerのセットアップ環境が初期化されます。
Interstage起動時にIJServerを自動起動しない設定に変更
Systemwalker IT Change Managerが使用しているIJServerが自動起動となっているため、自動起動しないように設定を変更します。
以下のコマンドを実行し、Interstageを起動します。
# /opt/FSUNtd/bin/isstart |
以下のコマンドを実行し、IJServerを停止します。
# /opt/FSUNtd/bin/isstopwu CMDB_Gui |
Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [ワークユニット] > [CMDB_Gui]の[環境設定]タブ画面にて「ワークユニット自動起動」の定義値を「自動起動しない」に変更して更新ボタンを押下します。
Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [ワークユニット] > [CMDB_Manager]の[環境設定]タブ画面にて「ワークユニット自動起動」の定義値を「自動起動しない」に変更して更新ボタンを押下します。
以下のコマンドを実行し、Interstageを停止します。
# /opt/FSUNtd/bin/isstop -f |