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Systemwalker IT Change Manager V14g クラスタ適用ガイド
Systemwalker

1.1 クラスタシステムを利用した高信頼化運用

Systemwalker IT Change Managerは、クラスタシステムを利用して、高信頼環境での運用管理を実現することができます。

クラスタシステムの目的と形態について説明します。

クラスタシステムの目的

クラスタシステムとは、プロセス管理サーバ(以降、サーバと呼びます)およびサーバ上で稼働する業務の高可用性を目的として、複数のサーバを接続して構築する高信頼なシステム構成のことです。

運用中の障害に備え、冗長なノードを用意しておくことで、障害発生時に業務を引き継ぎます(以降、この遷移動作をフェールオーバと呼びます)。これにより、ノードダウンなどによる業務の停止を防止し、高信頼な運用システムを構築できます。

クラスタシステムでは、稼働しているノードを現用系ノード、スタンバイしているノードを待機系ノードと呼んでいます。

クラスタシステムの形態

Systemwalker IT Change Managerは、プロセス管理サーバとエージェントサーバにおいてクラスタシステムを構築することができます。サポートするクラスタシステムの形態は、“1:1現用待機”のみとなっています。

1:1現用待機

1:1現用待機のノード構成を以下に示します。

待機系ノードは、現用系ノードの異常に備えて待機します。フェールオーバして待機系ノードが現用系ノードになった場合は、元の現用系ノードの異常を解決することで、そのノードが待機系ノードになります。


注意

Systemwalker IT Change Managerのエージェントサーバは、クラスタシステムを構築したサーバ上で動作しますが、クラスタシステムとしてフェールオーバする運用は行いません。