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Systemwalker IT Change Manager V14g カスタマイズガイド
Systemwalker

3.2.1 自動実行アプリケーションの復帰値の利用

自動実行アプリケーションの復帰値を利用して、運用フローの分岐処理を行うことができます。

UDAの設定

復帰値を利用するためには、復帰値を格納するストリング型ユーザー定義属性(UDA)"SWPM_RCODE"を回覧ルート定義に設定しておく必要があります。
UDAの設定手順を、以下に説明します。

  1. スタートメニューから、[Interstage Business Process Manager Studio]-[Studio]を起動します。

  2. [ナビゲータ]ビューにおいて、UDAを設定したいプロセス定義を選択し、ダブルクリックします。

    ⇒プロセス定義が表示されます。

  3. 空のスペースを右クリックします。

    ⇒画面下部にプロパティ情報が表示されます。

  4. [ユーザー定義属性]タブを選択します。

    ⇒[データアイテム]画面が表示されます。

  5. ダイアログボックスに、以下の値が設定されているかを確認し、設定されていなければ追加します。

    名前

    タイプ

    SWPM_RCODE

    STRING

参照

UDAの設定方法の詳細については、"Interstage Business Process Manager V11 Studio ユーザーズガイド"を参照してください。


分岐処理の設定

回覧ルート定義にUDA"SWPM_RCODE"が設定されていることを確認したら、UDAを条件とした分岐処理を回覧ルート定義に設定します。詳細は、"Interstage Business Process Manager V11 Studio ユーザーズガイド"の"分岐条件の定義"を参照してください。
設定方法について以下に説明します。

  1. [ナビゲータ]ビューにおいて、分岐処理を追加するプロセス定義を選択し、ダブルクリックします。

    ⇒プロセス定義が表示されます。

  2. 分岐処理を追加したい箇所に、[Conditionalノード]を追加します。

  3. [Conditionalノード]から分岐して行う処理のアクティビティまたはノードを追加して矢印で結びます。

  4. Conditionalノードをクリックし、プロパティ情報を表示します。[決定ルール]タブで分岐条件を設定し、[OK]ボタンをクリックします。


設定例

以下に、運用操作の承認結果を、正常終了時は0、異常終了時は1とした場合の分岐処理の一例を示します。

注意

自動実行アプリケーションの復帰値を利用する際は、以下の点に注意してください。

  • 指定したコマンドの復帰値は符号付きとして扱われ、文字列に変換されてUDA"SWPM_RCODE"に格納されます。例えば、指定したコマンドが復帰値255を返却した場合、UDA"SWPM_RCODE"には「文字列"-1"」が格納されます。

  • コマンドの呼び出しに失敗した場合、UDAに値は設定されません。

  • 非同期で復帰するコマンドの場合、コマンドの復帰値はUDAに設定されません。