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Systemwalker IT Change Manager V14g 管理者ガイド
Systemwalker

5.4 権限系情報の設定

Systemwalker IT Change Managerでは、利用者ごとに使用できる機能を設定できます。
機能は、機能種別を表すID(機能ID)で指定します。


ポイント

機能ID

機能IDは、必ずしも機能を表すのみでなく、概念的なものを表す場合もあります。たとえば、承認者として指定可能な機能IDがあります。つまり、権限を区別する、最小単位であると考えられます。
機能IDの詳細は、"付録B 機能ID、権限ID設定例"を参照してください。

Systemwalker IT Change Managerの利用者には、複数の権限を与えられます。ある機能IDに対応する権限を与えられている場合、その機能を使うことができます。この権限のことを「役割(ロール)」と呼びます。

この仕組みは、鍵で部屋を開けるようなものです。鍵が権限で、部屋が機能です。すべての部屋に鍵がかかった家に利用者が訪れています。利用者には、あらかじめ、ひとまとまりの鍵束を渡されています。この鍵束の中に、この家の部屋の鍵がいくつか含まれています。利用者は、鍵のある部屋のみを開けて利用することができます。

このような考え方で、利用者ごとに権限を設定します。
各マスタの関係を以下に示します。矢印の先のマスタにある項目の一部は、矢印の元のマスタに定義されています。


この節では、初期投入データにある権限IDを利用して説明します。

Systemwalker IT Change Managerで設定している利用者は、初期投入データにある権限IDの組み合わせによって区別されています。権限IDと利用者の区分との関係を、以下の表で示します。

権限ID

権限名

説明

利用者

運用フロー管理者

運用フロー使用者

更新権限

承認権限

申請権限

構成更新権限

構成参照権限

access-user

申請

運用フローに基づいて処理を申請できる権限です。代行処理が可能です。

×

×

access-user-config

個人設定

運用フローを利用するための個人設定を行う権限です。代行処理はできません。

access-assignee

承認

運用フローに基づいて処理を承認できる権限です。

×

×

×

×

access-admin

運用フロー更新

運用フローや各種定義の更新を行う権限です。

×

×

×

×

aceess-config-user

構成参照

構成情報を参照できる権限です。

×

×

×

×

access-config-admin

構成更新

構成情報を参照および更新できる権限です。

×

×

×


参照

利用者については、"1.2 利用者に関する知識"を参照してください。

注意

承認グループでは権限の割り付けはできません。承認グループは、回送先として同時に指定できるユーザーのまとまりです。権限をまとめて割り付けるためのものではありません。承認グループも権限をもっていますが、これは、利用者が承認グループのメンバーとして操作するときに、その利用者の権限に加えられるものです。利用者ごとの権限は、利用者権限管理マスタで利用者に直接割り付けてください。