BPM Studioを使用して、伝票定義を登録する手順について説明します。なお、伝票定義の登録はプロセス管理クライアントでの作業となります。
BPMサーバへプロセス定義を登録
操作
[ナビゲータ]ビューで、BPMサーバにアップロードするプロセス定義を右クリックし、[サーバへ送信]を選択します。
[Shift]キーまたは[Ctrl]キーを使用して、同じプロジェクト内の複数のプロセス定義を選択できます。
[プロセス定義をサーバへ送信]ダイアログボックスに表示されるドロップダウンリストから、プロセス定義を送信するサーバプロジェクトを選択します。
⇒ローカルのプロセス定義がサーバにアップロードされ、選択されたサーバのプロジェクト内に表示されます。プロセス定義がすでにサーバに存在する場合、新規バージョンが作成されます。[ナビゲータ]ビューのポップアップメニューから[バージョンを指定して開く]を使用すると、プロセス定義の特定のバージョンにアクセスできます。
注意
サーバへの送信が失敗した場合、[ナビゲータ]ビューのプロセス定義名の横に赤いアイコンが表示されます。送信に失敗したプロセス定義は、該当するサーバのプロジェクトに格納されますが、利用はできません。再度サーバへ送信を実行し成功した場合は、送信に失敗したプロセス定義は削除されます。
[サーバプロジェクト]配下に、送信したプロセス定義が追加されていることを確認します。
BPM Studioを終了します。
プロセス定義をSystemwalker IT Change Managerの伝票定義として登録
操作
プロセス管理サーバに、Windowsの場合はAdministrators権限で、Solaris/Linuxの場合は管理者としてログインします。
プロセス定義名を指定して登録する場合
以下のコマンドを実行して、伝票定義を登録します。
【Windows】
[ITCMインストールディレクトリ]\bin\swpm_slipadd -uid [BPMサーバのユーザーID] -plan [プロセス定義名] |
【Solaris/Linux】
# /opt/FJSVswpm/bin/swpm_slipadd -uid [BPMサーバのユーザーID] -plan [プロセス定義名] |
パスワードの入力を促すメッセージが表示されるので、パスワードを入力してください。
パスワードを入力してください |
パスワードが正しい場合、伝票登録処理が実行されます。
伝票定義の登録に成功すると、以下のメッセージが表示されます。
SWPM: INFO: [05150] 伝票定義を登録しました。(定義名=伝票定義名、伝票種別コード=伝票種別コード) |
未登録のプロセス定義をすべて登録する場合
伝票定義として登録されていない、プロセス定義をすべて伝票定義として登録する場合、以下のようにコマンドを実行します。
【Windows】
[ITCMインストールディレクトリ]\bin\swpm_slipadd -uid [BPMサーバのユーザーID] -all |
【Solaris/Linux】
# /opt/FJSVswpm/bin/swpm_slipadd -uid [BPMサーバのユーザーID] -all |
パスワードの入力を促すメッセージが表示されるので、パスワードを入力してください。
パスワードを入力してください |
パスワードが正しい場合、伝票登録処理が実行されます。
伝票定義の登録に成功すると、以下のメッセージが表示されます。
SWPM: INFO: [05150] 伝票定義を登録しました。(定義名=伝票定義名1、伝票種別コード=伝票種別コード1) |
伝票定義として登録した数だけメッセージが表示されます。
注意
ご利用OSがWindows Server 2008以降の場合は、管理者として実行してください。
登録した伝票情報をCMDBの構成情報として管理したい場合は、変更要求情報の移出設定ファイルに、登録した伝票を追加します。変更要求情報の移出設定ファイルの編集方法については、"Systemwalker IT Change Manager リファレンスガイド"の"変更要求情報の移出設定ファイル"を参照してください。
Systemwalker IT Change Managerを再起動してください。
ポイント
本機能で登録した伝票の情報は、以下のディレクトリに作成されます。
【Windows版】
[Systemwalker IT Change Managerインストールディレクトリ]\itpm\data\BASEDB\Denpyo\[伝票種別コード] |
【Solaris/Linux版】
/opt/FJSVswpm/data/BASEDB/Denpyo/[伝票種別コード] |
このディレクトリの情報は、伝票の削除を行う場合に必要です。本機能で伝票を登録した場合、伝票種別コードは表示されません。伝票種別コードの検索方法、および伝票の削除の詳細は、"3.3.5 伝票定義の削除"を参照してください。
注意
BPM Studioでのプロセス定義保存処理の同時多重処理数は、5です。
登録した伝票は、アプリケーション環境設定ファイル(myoconfig.ini)の「DEFAULT_ORGAN_CODE」に設定された組織コードの、業務名称「申請伝票」に登録されます。組織や業務定義(カテゴリ)を変更する場合は、管理者機能の伝票定義管理を利用してください。詳細は、"Systemwalker IT Change Manager リファレンスガイド"の"アプリケーション環境設定ファイル"および"2.9.1 伝票定義の編集"を参照してください。
登録した伝票定義を変更する場合は、管理者機能の回覧ルート定義管理または伝票定義管理を利用してください。詳細は、"2.8 回覧ルート定義管理"、および"2.9 伝票定義管理"を参照してください。
登録した伝票定義を削除する場合は、"3.3.5 伝票定義の削除"を参照してください。
同じ回覧ルートを使用したい場合は、BPM Studio上で回覧ルート(プロセス定義)のタイトルを変更して別の回覧ルート定義として登録してください。Systemwalker IT Change Managerに登録済みの回覧ルートをBPM Studioで更新して上書き保存したあと、伝票定義の登録を行った場合には、動作を保証することはできません。
プロセス定義名を指定してコマンドを実行した場合、かつ、そのプロセス定義名と同じ名前の伝票定義が登録済の場合、エラーメッセージが表示され、伝票定義は登録されません。
-plnオプションを複数指定、または-allオプションを指定し、複数の伝票を登録しようとしている状態でエラーが発生した場合、その時点の処理対象のプロセス定義については伝票登録はされませんが、正常終了のメッセージが表示されたプロセス定義については、正しく伝票定義として登録されている状態です。
別の伝票登録コマンド、同時実行できないコマンドが動作中の場合、エラーメッセージが表示され、伝票登録コマンドは実行できません。