ダイレクト印刷を利用するために必要な環境構築は、以下のとおりです。
帳票印刷配信機能の環境設定
“第2章 帳票印刷配信機能の環境構築手順”を参照してください。なお、配信管理サーバの環境設定において、ダイレクト印刷とGDI印刷とでサポート範囲が異なる項目があります。ダイレクト印刷でのサポート範囲については、“ダイレクト印刷のサポート範囲”を参照してください。
注意
ダイレクト印刷で利用するプリンタのプリンタ名に使用できる文字は、GDI印刷と異なります。配信出力サーバのプリンタの定義やプリンタの環境設定において、プリンタ名は以下の範囲で設定してください。また、プリンタ名に「bmp」は指定しないでください。
半角英数字("0"~"9","A"~"Z","a"~"z")と半角記号の一部("-","_"のみ)
64バイト
配信出力サーバの環境設定
“F.2.1 配信出力サーバの環境設定の手順”を参照してください。
ダイレクト印刷のサポート範囲
設定項目 | ダイレクト印刷 | 補足事項 |
---|---|---|
プリンタ構成コード | ○ | |
用紙コード | ○ | |
給紙口名 | × | 指定しても無効になり、帳票に設定されたものが有効になります。 |
用紙サイズ | △ | Windowsのプリンタドライバのプロパティで選択できる用紙名は未サポートです。指定されても無効になり、A4サイズで印刷されます。 プリンタ装置で未サポートの用紙サイズを指定した場合は、A4サイズで印刷されます。 |
○:サポート
×:未サポート
△:注意が必要
設定項目 | ダイレクト印刷 | 補足事項 |
---|---|---|
配信出力先ID | ○ | |
配信出力先名 | ○ | |
配信出力サーバ名 | ○ | |
プリンタ名 | △ | 使用できる文字は、半角英数字("0~9", "A ~Z", "a~z")と記号("-" ,"_")のみで、64バイト以内です。 |
コメント | ○ | |
プリンタ構成コード | ○ | |
セパレータ印刷指定 | △ | GDI印刷におけるセパレータ印刷と比較して、出力できる場所、ページ数や設定方法が異なります。 詳細については、“ダイレクト印刷のセパレータの設定について”を参照してください。 |
セパレータの印刷方法 | △ | |
セパレータ印刷時の給紙口名 | × | 指定しても無効になり、帳票に設定されたものが有効になります。 |
メッセージ通知先 | ○ | |
機器メーカー名 | ○ | |
機器型名 | ○ | |
用紙交換メッセージ表示指定 | △ | PrintWalker/PMの用紙交換メッセージを利用する場合は、指定しないでください。 |
備考1~8 | ○ |
○:サポート
×:未サポート
△:注意が必要
設定項目 | ダイレクト印刷 | 補足事項 |
---|---|---|
配信フォルダID | ○ | |
配信フォルダ名 | ○ | |
配信出力先ID | ○ | |
出力動作モード | ○ | |
優先度 | ○ | |
コメント | ○ | |
備考1~5 | ○ | |
保存日数 | ○ |
○:サポート
ダイレクト印刷のセパレータの設定について
ダイレクト印刷でセパレータを印刷するパターンには、以下の種類があります。
帳票の前ページに白紙のセパレータを1ページ出力
帳票の前ページに白紙のセパレータを複数ページ出力
帳票の前ページにセパレータを1ページ出力
帳票の後ろページにセパレータを1ページ出力
セパレータを複数ページ出力(帳票の前または後ろ)
セパレータを印刷するパターンにより、設定する項目が異なります。ダイレクト印刷でセパレータを印刷するために必要な設定の組み合わせについて、以下に説明します。
セパレータの出力内容 | lwedtdestコマンド | lwedtdestコマンド | テンプレートファイルの編集 | 帳票情報の設定(セパレータの繰り返し数の設定) |
---|---|---|---|---|
帳票の前ページに白紙のセパレータを | 1:セパレータを印刷する | 1:白紙で印刷する | 不要 | 不要 |
帳票の前ページに白紙のセパレータを | 1:セパレータを印刷する(注) | 1:白紙で印刷する | 不要 | 必要 |
帳票の前ページにセパレータを1ページ出力 | 1:セパレータを印刷する | 0:定型フォーマットで印刷する | 必要 | 不要 |
帳票の後ろページにセパレータを1ページ出力 | 1:セパレータを印刷する(注) | 0:定型フォーマットで印刷する | 必要 | 必要 |
セパレータを複数ページ出力(帳票の前または後ろ) | 1:セパレータを印刷する(注) | 0:定型フォーマットで印刷する | 必要 | 必要 |
注:
「0:セパレータを印刷しない」が設定されていても、帳票情報でセパレータの繰り返し数が指定されていれば、セパレータを印刷できます。
lwedtdestコマンドについては、“16.1.5 lwedtdestコマンド”を参照してください。 テンプレートファイルの編集方法については、“F.4 テンプレートファイルの設定について”を参照してください。 帳票情報の設定については、“F.3 帳票の準備”を参照してください。 |
ダイレクト印刷のセパレータでは、帳票情報で前セパレータの繰り返し数と後セパレータの繰り返し数を指定できます。指定した帳票に、前セパレータと後セパレータ、またはどちらかを指定した数追加します。後セパレータを印刷する場合は、帳票情報で後セパレータの繰り返し数を指定してください。
前セパレータの繰り返し数、後セパレータの繰り返し数については、”F.3 帳票の準備”を参照してください。 |
以下にプリンタの装置設定で4up印刷を行った場合に、前セパレータの繰り返し数に「4」、後セパレータの繰り返し数に「4」を指定した場合の印刷例を示します。
なお、後セパレータは帳票の最終ページの直後に印刷されます。上記の例では、帳票の総ページ数が3ページの場合に以下のように印刷されるため、注意が必要です。