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Systemwalker IT Change Manager V14g 変更管理ガイド
Systemwalker

4.1.8 リリース担当

リリース担当は、開発されたアプリケーションの展開計画や、展開作業を行います。リリース担当へ依頼された作業は、Webコンソールのアクションリストに表示されます。

アクションリストの「現在位置」の表示に応じて、作業を実施します。

表4.7 リリース担当の作業

「現在位置」の表示

作業内容

展開計画

展開作業計画を立案します。

展開結果確認

展開作業結果を確認します。

4.1.8.1 展開計画

リリース担当は、変更要求(RFC)に基づいて、アプリケーションの展開計画を立案します。

操作

  1. 未処理案件一覧から、展開計画を立案する伝票(現在位置が[展開計画])の伝票名をクリックし、内容を確認します。

  2. 内容を確認したら、未処理案件一覧から該当の伝票の[処理する]ボタンをクリックし、展開計画を立案します。

  3. [展開]⇒[展開先]⇒[設定]ボタンをクリックし、展開先を設定します。

    展開先一覧を追加する場合は、[追加]ボタンをクリックして画面に従って展開先を設定します。削除する場合は、削除するアプリケーション名をチェックボックスで選択し、[削除]ボタンをクリックします。

    項目

    説明

    展開先の指定

    アプリケーション名

    アプリケーション名を表示します。

    展開先サーバ

    展開先サーバ名を表示します。

    展開先動作環境

    展開先の動作環境を表示します。

    展開先ディレクトリ

    展開先のディレクトリを表示します。

    注意

    アプリケーション種別により、表示される展開先一覧は異なります。

    [J2EEアプリケーションの場合]

    Interstage がインストールされているサーバ一覧を表示します。

    [.NETアプリケーションの場合]

    .NET Frameworkがインストールされているサーバ一覧を表示します。

    [レガシーアプリケーション]の場合

    CMDBに登録されているサーバ一覧(CI:LogicalServerの一覧)を表示します。

    (展開先を追加する場合)

    1. アプリケーションの選択画面から、展開先を追加するアプリケーションを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

      項目

      説明

      アプリケーションの選択

      アプリケーション名

      アプリケーション名が表示されます。

      種別

      以下のアプリケーション種別が表示されます。

      • J2EE(Interstage)

        Interstage Application ServerのJ2EEアプリケーションを展開する場合に表示されます。

      • .NET

        Microsoft .NET Framework上で動作するアプリケーションを展開する場合に表示されます。

      • レガシー

        上記2つに属さないユーザーアプリケーションを展開する場合に表示されます。

      修正識別子

      アプリケーションの修正識別子を表示します。

      コメント

      アプリケーションのコメントを表示します。

    2. アプリケーションを展開するサーバを選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

      項目

      説明

      サーバの選択

      サーバ表示条件設定

      種類

      以下の種別から選択します。

      • アプリケーション導入済み

        すでに選択したアプリケーションが導入されているサーバのみを表示させる場合に選択します。

      • すべて

        すべてのサーバを表示させる場合に選択します。

      OS種別

      以下のOS種別から選択します。

      • Windows

      • Solaris

      • Linux

      サーバ名

      サーバ名が表示されます。

      OS種別

      OS種別が表示されます。

      アプリケーション導入状況

      アプリケーションの導入状況が表示されます。

    3. 展開先の動作環境を設定する方法を設定し、[次へ]ボタンをクリックします。

      項目

      説明

      動作環境の選択

      設定方法

      以下の設定方法から選択します。

      • 一括設定

        選択した展開サーバに対して、同一の設定を適用する場合に指定します。

      • 個別設定

        選択した展開サーバを、1台ごとに設定する場合や、OS単位で設定する場合に指定します。

      詳細

      OS単位に以下の設定方法から選択します。

      • 一括設定

        選択した展開サーバに対して、同一の設定を適用する場合に指定します。

      • 個別設定(1台ごと)

        選択した展開サーバを、1台ごとに設定する場合や、OS単位で設定する場合に指定します。

    4. アプリケーションの動作環境を一括設定します。(一括設定時)

      前手順3で動作環境の設定方法に一括設定を選択した場合、以下の画面でアプリケーションの動作環境を設定します。設定する動作環境を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

      アプリケーション種別に応じた情報を入力します。以下はレガシーアプリケーションの場合。

      項目

      説明

      備考

      動作環境の選択

      動作環境(ワークユニット名)

      アプリケーションのワークユニット名を選択します。

      アプリケーション種別がJ2EE(Interstage)の場合

      動作環境(.NET Framework)

      .NET Frameworkバージョン

      アプリケーションの.NET Frameworkを選択します。

      アプリケーション種別が.NETの場合

      展開先ディレクトリ

      アプリケーションの展開先を入力します。

      アプリケーション種別が.NETの場合

      動作環境(展開先ディレクトリ)

      アプリケーションの展開先を入力します。

      アプリケーション種別がレガシーの場合

      注意

      改版の場合は、展開先は自動的に設定されるため、上記設定画面は表示されません。

    5. アプリケーションの動作環境を一括設定します。(個別設定時)

      前手順3で動作環境の設定方法に個別設定を選択した場合、以下の画面でアプリケーションの動作環境を設定します。設定する動作環境を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。

      個別設定を選択した場合は、OS単位やサーバ単位に展開先を指定することができます。設定項目は一括設定時と同様です。

    6. 展開先を確認します。

      表示された情報を確認し、問題がなければ[追加]ボタンをクリックします。変更する場合は、[戻る]ボタンをクリックし、修正します。

      項目

      説明

      展開先一覧の確認

      アプリケーション名

      アプリケーション名が表示されます。

      展開先サーバ

      展開先サーバ名が表示されます。

      展開先の動作環境

      展開先の動作環境が表示されます。

      展開先ディレクトリ

      展開先ディレクトリが表示されます。

  4. 以下の項目を入力します。

    • 配付方法

    • 展開日

    • 展開時刻

    • 展開方法

    • ディスカバリ方法

    • 留意点

    参照

    各項目の詳細については、"電子フォーム"を参照してください。

  5. 入力情報に問題が無ければ、[承認依頼]ボタンをクリックします。

4.1.8.2 展開結果確認

リリース担当は、変更要求(RFC)に基づいてアプリケーションを展開します。展開作業には以下の2種類があります。それぞれの展開作業の展開結果確認方法について説明します。

4.1.8.2.1 オンラインによる展開

展開計画で配付指示にオンラインを選択した場合、計画時に設定した配付予定日時および展開予定日時に従って、自動的に業務サーバへアプリケーションが展開されます。

操作

  1. 未処理案件一覧から、展開作業を行う伝票(現在位置が[展開結果確認])の伝票名をクリックし、内容を確認します。

  2. オンラインによる展開作業完了後、[展開]⇒[展開結果確認]⇒[結果を確認]ボタンをクリックし、展開結果を確認します。

    項目

    説明

    展開先の結果確認

    ステータスアイコン

    以下のステータスアイコンが表示されます。

    :処理中ステータス

    :正常完了ステータス

    :異常完了ステータス

    アプリケーション

    アプリケーション名が表示されます。

    サーバ

    展開先サーバ名が表示されます。

    動作環境

    アプリケーション種別に合わせた以下の動作環境が表示されます。

    • J2EE(Interstage)の場合

      ワークユニット名

    • .NETの場合

      .NETのバーション

    • レガシー

      表示されません。

    展開先ディレクトリ

    展開先ディレクトリが表示されます。

    状態

    展開先単位のアプリケーションの状態の種別を表示します。以下の状態が表示されます。

    • 配付待ち

      アプリケーションの配付待ちの状態になっています。

    • 配付中

      アプリケーションを配付しています。

    • 配付完了

      アプリケーションの配付が完了しています。

    • 配付異常

      アプリケーションの配付に失敗しています。

    • 展開待ち

      アプリケーションの配付が完了し、展開待ちの状態になっています。

    • 展開異常

      アプリケーションの展開に失敗しています。

    • 展開完了

      アプリケーションの展開が完了しました。

    • -(ハイフン)

      展開作業が実施されていません。

  3. 状態のリンクをクリックすることで、展開結果の詳細を確認することができます。

    項目

    説明

    結果詳細

    状態

    展開先単位のアプリケーションの状態の種別を表示します。以下の状態が表示されます。

    • 配付中

      現在、アプリケーションを配付しています。

    • 配付完

      アプリケーションの配付が完了しています。

    • 配付異常

      アプリケーションの配付に失敗しています。

    • 配備完

      アプリケーションの配備が完了しています。

    • 配備異常

      アプリケーションの配備に失敗しています。

    • 展開完了

      アプリケーションの展開が完了しました。

    エラー詳細

    意常時のエラー内容が表示されます。

    FingerPrint値の比較結果

    配備ファイルと配備後のFingerPrint値の比較結果が表示されます。

    注意

    展開結果が配付異常となった場合は、以下の原因が考えられます。

    • ネットワークの状態の問題

      展開対象であるエージェント環境の起動状態およびネットワーク接続状態を確認してください。

    • ファイアウォールの設定

      ファイアウォールが有効になっている場合は通信ポートを開けてください。

    • ファイル転送基盤サービスが停止している

      展開対象であるエージェント環境のファイル転送基盤サービスを起動してください。

    • 配備後スクリプトまたは配備後スクリプトの実行でエラーが発生

      各スクリプト処理を見直し、修正してください。

    • J2EEアプリケーション展開時に、対象ワークユニットが起動している。

      対象ワークユニットを停止してから展開してください。

    • エージェント環境にITCMエージェントをインストールした後にInterstage Application Serverを導入した場合

      エージェント環境の以下のサービスを再起動してください。

      Systemwalker File Transfer Library Control

      Systemwalker ITCM Receive Control

    展開作業完了後、[展開]⇒[展開作業]⇒[確認作業]⇒[結果を確認]の[表示]リンクをクリックし展開結果の比較結果を表示します。

    本画面では、配備対象のアプリケーションの構成ファイルと実際の配備結果を収集したアプリケーションの構成ファイルを比較し、配備が正しく行われたことを確認できます。

    項目

    説明

    比較結果

    ステータスアイコン

    以下のステータスアイコンが表示されます。

    :配備結果が正しい

    :配備結果に誤りがある

    (空白):配備時に追加されたファイル(注1)

    ファイル名

    配備ファイルのファイル名が表示されます。

    ハッシュ値

    配備ファイルのFingerPrint値が表示されます。

    更新日時

    配備ファイルの更新日時が表示されます。

    ファイルパス

    配備ファイルの展開先ファイルパスが表示されます。

    サイズ

    配備ファイルのサイズが表示されます。

    属性

    配備ファイルの属性が表示されます。

    配備されたサーバがUNIX系OS(Solaris,Linux)の場合に表示されます。

    注1)配備の種類によっては、配備処理時にファイルが作成される場合があります。
    追加されたファイルについては、内容の確認を手動で行う必要があります。

  4. 展開作業完了後、展開結果を報告します。以下の項目を入力します。

    • 確認コメント

    参照

    各項目の詳細については、"電子フォーム"を参照してください。

  5. 入力情報に問題が無ければ、[作業完了]ボタンをクリックします。

4.1.8.2.2 オフラインによる展開

展開計画で配付指示にオフラインを選択した場合、計画時に設定した配付予定日時および展開予定日時に従って、手動でアプリケーションを展開する必要があります。

操作

  1. 未処理案件一覧から、展開作業を行う伝票(現在位置が[展開結果確認])の伝票名をクリックし、内容を確認します。

  2. 内容を確認したら、未処理案件一覧から該当の伝票の[処理する]ボタンをクリックし、[展開対象のダウンロード]ボタンをクリックします。

    [展開対象のダウンロード]ボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。

    項目

    説明

    展開先一覧

    アプリケーション

    アプリケーション名が表示されます。

    サーバ

    展開先サーバ名が表示されます。

    動作環境

    アプリケーション種別に合わせた以下の動作環境が表示されます。

    • J2EE(Interstage)の場合

      ワークユニット名

    • .NETの場合

      .NETのバーション

    • レガシー

      表示されません。

    展開先ディレクトリ

    展開先ディレクトリが表示されます。

    配付予定日時

    配付予定日時が表示されます。

    展開予定日時

    展開予定日時が表示されます。

    一括ダウンロード

    アプリケーションをダウンロードします。

    [一括ダウンロード]ボタンをクリックしてアプリケーションをダウンロードします。

  3. 展開作業を行います。

    展開作業は、エージェントがインストールされた業務サーバ上で行います。以下の順番で各コマンドを実行します。それぞれのコマンドの詳細については、"Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド"を参照してください。

    1. mdradminコマンド(エージェント管理コマンド)を実行し、自動収集処理を抑止します。
      -cオプションにinactivateを指定してください。

    2. swpm_deployコマンド(配備コマンド)を実行し、アプリケーションを配備します。

    3. swpm_dodiscoveryコマンド(配備完了コマンド)を実行し、配備作業を完了させます。

    4. mdradminコマンド(エージェント管理コマンド)を実行し、自動収集処理を抑止解除します。
      -cオプションにactivateを指定してください。

  4. 展開作業完了後、展開結果を確認します。

    展開作業の確認方法以降の作業については、オンラインによる展開と同様です。“オンランによる”を参照してください。