Webサーバ上の情報と基幹システム上のデータとの統合分析について説明します。
Systemwalker Service Quality Coordinatorは、Webサーバのログを使用してWebサイトの利用状況を分析し、Webサイトをビジネスに活用するための機能を提供しますが、Systemwalker Service Quality Coordinatorが出力する情報と基幹システム上の販売データや顧客データなどを統合的に分析することにより、以下のような分析が可能となります。
販売データとの分析により、Webサイト利用者の商品購入率や購入製品の傾向
販売データとの分析により、商品購入につながった利用者のWebサイト内の行動
顧客データとの分析により、地区別、性別、年齢別のWebサイトの利用状況
上記の分析例のように、Webサーバの情報だけでは分析できなかったことが、基幹システム上のデータとの統合分析を行うことで分析できるようになり、Webサイトをビジネスでより活用することができるようになります。
なお、Systemwalker Service Quality CoordinatorはWebサーバのログ情報を収集し、基幹システム上のデータとの統合分析は、データマイニングなどの高度な分析機能を持つ「Symfoware e-Business Intelligence Suite」などの製品を利用して行います。
基幹システム上のデータとの統合分析を行う方法について説明します。
利用状況DB環境定義ファイルの分析対象サーバ定義ブロックにおいて、利用状況DBの運用形態として、利用状況DBとCSV形式ログファイルの両方による運用を指定します
DatabaseMode = both |
利用状況DB登録エンジンにより、Webサーバのログ情報がCSV形式ファイルで、以下のディレクトリに出力されます。
※ < >はディレクトリです。
(*1) サーバディレクトリは、利用状況DB環境定義ファイルの分析対象サーバ定義ブロックのSymbolで指定した名前で作成されます。
(*2) CSV形式ログファイル名の変数は以下のとおりです。年月日は、利用状況DBの切り替え(作成)が行われた時点の日付になります。
yyyy | 西暦年(1980~) |
mm | 月(01~12) |
dd | 日(01~31) |
nnn | 通番(001~999) |
上記で出力されたCSV形式ログファイルを基幹システム上のデータとの統合分析を行う分析製品(Symfoware e-Business Intelligence Suiteなど)が使用するDBに入力します。
CSV形式ログファイルの形式については、「15.2.6 CSV形式ログファイル」を参照してください。
分析製品で分析を行います。