管理サーバのセットアップ後に必要な作業について説明します。
以下のコマンドを実行してServerView Resource Orchestratorを起動します。
【Windows】
[ServerView Resource Orchestratorインストールディレクトリ]\SVROR\Manager\bin\rcxmgrctl start |
【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxmgrctl start |
以下のコマンドでSystemwalker Software Configuration Managerを起動します。
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_start |
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_start |
初回ディスカバリを行う前に、以下の環境を整備して下さい。
Windows OSパッチ情報をディスカバリする場合
連携サーバの構築
「1.1.3 連携サーバ(リポジトリサーバ)の構築」を参照してください。
業務サーバのセットアップ
「2.3.1 WindowsのOSパッチ管理のための設定」を参照してください。
Linux OSパッチ情報をディスカバリする場合
連携サーバの構築
「1.1.3 連携サーバ(リポジトリサーバ)の構築」を参照してください。
業務サーバのセットアップ
「2.3.2 LinuxのOSパッチ管理のための設定」を参照してください。
富士通ミドルウェアパッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報をディスカバリする場合
業務サーバのセットアップ
「2.3.3 UpdateAdvisor(ミドルウェア)の設定」を参照してください。
管理サーバでの設定
修正適用管理簿設定ファイルの登録
『運用ガイド』の「運用操作の流れ」-「富士通ミドルウェアのパッチ管理」の「手順1」「手順2」を参照してください。
以下のコマンドを実行して、初回ディスカバリを行います。
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe -repository |
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_patch_updateinfo -repository |
なお、特定の情報のみディスカバリする場合は、以下のコマンドを実行してください。
Windows OSパッチ情報
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe -t windows -repository |
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_patch_updateinfo -t windows -repository |
Linux OSパッチ情報
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe -t linux |
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_patch_updateinfo -t linux |
富士通ミドルウェアパッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe -t middleware |
【Linux】
/opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_patch_updateinfo -t middleware |
富士通ミドルウェアの公開パッチ登録は、初回ディスカバリ後に実施してください。
富士通ミドルウェアの公開パッチ登録については、『運用ガイド』の「運用操作の流れ」-「富士通ミドルウェアのパッチ管理」の「手順5」~「手順7」を参照してください。
注意
「2.1.3.4 ディスカバリスケジュールの登録」は、初回ディスカバリ完了後に実施してください。初回ディスカバリには、時間がかかるため、「2.1.3.4 ディスカバリスケジュールの登録」で登録するディスカバリの実行と初回ディスカバリの実行が重なると、定期ディスカバリの実行が失敗します。
「2.1.3.5 構成ベースライン作成スケジュールの登録」は、初回ディスカバリ完了後に実施してください。初回ディスカバリには時間がかかるため、「2.1.3.5 構成ベースライン作成スケジュールの登録」で登録する構成ベースラインの作成と初回ディスカバリの実行が重なると、構成ベースラインが正しく作成されません。
ポイント
初回ディスカバリ所要時間の目安
初回ディスカバリは、運用を開始する前に実行することをおすすめします。
初回ディスカバリ所要時間の目安を以下に示します。
Windows OSパッチ情報
業務サーバ数 | WSUSサーバ数(注) | 初回ディスカバリ所要時間 |
---|---|---|
500台 | 1台 | 240分以上 |
1000台 | 2台 | 330分以上 |
1500台 | 3台 | 420分以上 |
注)WSUSサーバ数とは、WSUSサーバの負荷分散を行うため、業務サーバを複数のWSUSサーバに分散して管理するときの、推奨しているWSUSサーバの数です。WSUSサーバ1台あたり、業務サーバ500台までの管理を推奨します。
Linux OSパッチ情報
業務サーバ数 | 初回ディスカバリ所要時間 |
---|---|
500台 | 240分以上 |
1000台 | 420分以上 |
1500台 | 600分以上 |
富士通ミドルウェアパッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報
業務サーバ数 | 初回ディスカバリ所要時間 |
---|---|
500台 | 90分以上 |
1000台 | 120分以上 |
1500台 | 150分以上 |
すべての情報
すべての情報をディスカバリする場合は、以下の条件でディスカバリ所要時間を見積もってください。
すべての情報の初回ディスカバリ所要時間 = 以下のディスカバリ所要時間のどちらか長い方
|
例:
業務サーバ1500台(Windows業務サーバ1000台+Linux業務サーバ500台)のOSパッチ情報および富士通ミドルウェア情報のディスカバリを行う場合は、以下の初回ディスカバリ所要時間がかかります。
Windows OSパッチ情報の初回ディスカバリ所要時間(業務サーバ1000台):330分以上
Linux OSパッチ情報の初回ディスカバリ所要時間(業務サーバ500台):240分以上
富士通ミドルウェアパッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報の初回ディスカバリ処理時間(業務サーバ1500台):150分以上
初回ディスカバリの所要時間は、240分+150分=390分以上となります。
定期ディスカバリのスケジュールを登録します。
Windowsの場合は、タスクスケジューラに以下のプログラムを登録します。
Linuxの場合は、cronに以下のプログラムを追加します。cronの詳細については、cronのマニュアルを参照してください。
[プログラム]
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe |
【Linux】
/opt/FJSVcmdbm/bin/swcfmg_patch_updateinfo |
[オプション]
-repository |
なお、特定の情報のみを定期ディスカバリする場合は、以下のプログラムを登録してください。
Windows OSパッチ情報
[プログラム]
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe |
【Linux】
/opt/FJSVcmdbm/bin/swcfmg_patch_updateinfo |
[オプション]
-t windows -repository |
Linux OSパッチ情報
[プログラム]
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe |
【Linux】
/opt/FJSVcmdbm/bin/swcfmg_patch_updateinfo |
[オプション]
-t linux |
富士通ミドルウェアパッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報
[プログラム]
【Windows】
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe |
【Linux】
/opt/FJSVcmdbm/bin/swcfmg_patch_updateinfo |
[オプション]
-t middleware |
注意
特定の情報のみ定期ディスカバリを行う場合は、以下の組み合わせの場合のみ、同時に実行できます。
定期ディカバリで採取する情報 | Windows OSパッチ情報 | Linux OSパッチ情報 | 富士通ミドルウェアパッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報 |
---|---|---|---|
Windows OSパッチ情報 | - | ○ | ○ |
Linux OSパッチ情報 | ○ | - | - |
富士通ミドルウェアパッチ情報および富士通ミドルウェア製品情報 | ○ | - | - |
○:同時実行が可能
-:同時実行は不可能
【Windows】
タスクスケジューラに登録する例を以下に示します。
Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。
[スタート]-[管理ツール]-[タスクスケジューラ]を選択します。
[タスクスケジューラ]画面が表示されます。
[操作]-[タスクの作成]を選択します。
[タスクの作成]画面が表示されます。
[全般]タブの[名前]を入力し、[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]を選択します。
[トリガ]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。
[新しいトリガ]画面が表示されます。
ディスカバリスケジュールを登録します。
[操作]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。
[新しい操作]画面が開きます。
以下の設定を行います。
[操作]に[プログラムの開始]を選択します。
[プログラム/スクリプト]に、以下のコマンドを追加します。
[Systemwalker Software Configuration Managerインストールディレクトリ]\SWCFMGM\bin\swcfmg_patch_updateinfo.exe |
[引数の追加(オプション)]に以下の引数を追加します。
-repository |
[タスクの作成]画面で[OK]ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されます。
Administratorsグループに所属するアカウントとパスワードを入力して[OK]をクリックします。
【Linux】
cronに登録する例を以下に示します。
以下の操作はrootユーザで実行してください。
cronサービスの起動確認
>/etc/rc.d/init.d/crond status crond (pid xxx) を実行中...
cronサービスが起動していない場合、以下のコマンドを使用してcronサービスを起動してください。
>/etc/rc.d/init.d/crond start crondを起動中:
ポイント
cronサービスは、通常、OS起動時に起動します。
以下のコマンドを実行すると、OS起動時にcronサービスが起動する設定になっているかを確認できます。
>chkconfig --list crond crond 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
OS起動時にcronサービスが起動する場合は、上記のように、”2,3,4,5,”がonになっています。
OS起動時にcronサービス起動するように設定にするには、以下のコマンドを実行してください。
>chkconfig --level 2345 crond on
以下のコマンドを実行して、スケジュール定義を編集してください。
>crontab -e
“crontab -e”コマンドを実行すると、viエディタが起動します。viエディタの詳細については、viエディタのマニュアルを参照してください。
例)毎日、2:00に、すべての情報のディスカバリを行う場合
0 2 * * * /opt/FJSVcfmgm/bin/swcfmg_patch_updateinfo -repository > /dev/null 2>&1
ポイント
定期ディスカバリの実行間隔の目安
1日1回、業務時間外(例えば深夜)に定期ディスカバリを実行することを推奨します。
なお、実行間隔を設定する場合は、以下の目安を参考にしてください。
Windows OSパッチ情報
業務サーバ数 | WSUSサーバ数(注) | 実行間隔 |
---|---|---|
500台 | 1台 | 30分以上 |
1000台 | 2台 | 60分以上 |
1500台 | 3台 | 60分以上 |
注)WSUSサーバ数とは、WSUSサーバの負荷分散を行うため、業務サーバを複数のWSUSサーバに分散して管理するときの、推奨しているWSUSサーバの数です。WSUSサーバ1台あたり、業務サーバ500台までの管理を推奨します。
Linux OSパッチ情報
業務サーバ数 | 実行間隔 |
---|---|
500台 | 90分以上 |
1000台 | 150分以上 |
1500台 | 210分以上 |
富士通ミドルウェア情報および富士通ミドルウェア製品情報
業務サーバ数 | 実行間隔 |
---|---|
500台 | 60分以上 |
1000台 | 90分以上 |
1500台 | 120分以上 |
すべての情報
すべての情報を定期ディスカバリする場合は、以下の条件でディスカバリ実行間隔を見積もってください。
すべての情報の定期ディスカバリ実行間隔 = 以下のディスカバリ実行間隔のどちらか長い方
|
例:
業務サーバ1500台(Windows業務サーバ1000台+Linux業務サーバ500台)のOSパッチ情報および富士通ミドルウェア情報のディスカバリを行う場合は、以下のディスカバリ実行間隔が必要です。
Windows OSパッチ情報のディスカバリ実行間隔(業務サーバ1000台):60分以上
Linux OSパッチ情報のディスカバリ実行間隔(業務サーバ500台):90分以上
富士通ミドルウェア情報および富士通ミドルウェア製品情報のディスカバリ実行間隔(業務サーバ1500台):120分以上
定期ディスカバリの実行間隔は、90分+120分=210分以上となります。
注意
設定した開始時刻にメンテナンスなどでシステムが停止していた場合、次回スケジュールでディスカバリを行います。
構成ベースラインの作成のスケジュールを登録します。
Windowsの場合は、タスクスケジューラに以下のプログラムを登録します。
Linuxの場合は、cronに以下のプログラムを追加します。cronの詳細については、cronのマニュアルを参照してください。
[プログラム]
【Windows】
[ServerView Resource Orchestratorインストールディレクトリ]\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\bin\snapcreate.exe |
【Linux】
/opt/FJSVcmdbm/bin/snapcreate.sh |
[オプション]
-q |
【Windows】
タスクスケジューラに登録する例を以下に示します。
Administratorsグループに所属するアカウントでWindowsにログオンします。
[スタート]-[管理ツール]-[タスクスケジューラ]を選択します。
[タスクスケジューラ]画面が表示されます。
[操作]-[タスクの作成]を選択します。
[タスクの作成]画面が表示されます。
[全般]タブの[名前]を入力し、[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]を選択します。
[トリガ]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。
[新しいトリガ]画面が表示されます。
構成ベースライン作成スケジュールを登録します。
[操作]タブを選択し、[新規]ボタンをクリックします。
[新しい操作]画面が開きます。
以下の設定を行います。
[操作]に[プログラムの開始]を選択します。
[プログラム/スクリプト]に、以下のコマンドを追加します。
[ServerView Resource Orchestratorインストールディレクトリ]\SWRBAM\CMDB\FJSVcmdbm\bin\snapcreate.exe |
[引数の追加(オプション)]に以下の引数を追加します。
-q |
[タスクの作成]画面で[OK]ボタンをクリックします。
以下の画面が表示されます。
Administratorsグループに所属するアカウントとパスワードを入力して[OK]をクリックします。
【Linux】
cronに登録する例を以下に示します。
以下の操作はrootユーザで実行してください。
cronサービスの起動確認
>/etc/rc.d/init.d/crond status crond (pid xxx) を実行中...
cronサービスが起動していない場合、以下のコマンドを使用してcronサービスを起動してください。
>/etc/rc.d/init.d/crond start crondを起動中:
ポイント
cronサービスは、通常、OS起動時に起動します。
以下のコマンドを実行すると、OS起動時にcronサービスが起動する設定になっているかを確認できます。
>chkconfig --list crond crond 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
OS起動時にcronサービスが起動する場合は、上記のように、”2,3,4,5,”がonになっています。
OS起動時にcronサービス起動するように設定にするには、以下のコマンドを実行してください。
>chkconfig --level 2345 crond on
以下のコマンドを実行して、スケジュール定義を編集してください。
>crontab -e
“crontab -e”コマンドを実行すると、viエディタが起動します。viエディタの詳細については、viエディタのマニュアルを参照してください。
例)毎週月曜日、6:00に、構成ベースラインの作成を行う場合
0 6 * * 1 /opt/FJSVcmdbm/bin/snapcreate.sh -q > /dev/null 2>&1
注意
構成ベースラインは、週に1回以上の頻度で作成しないように設定してください。
構成ベースライン作成スケジュールは、定期ディスカバリのスケジュールの実行と重ならないように注意してください。定期ディスカバリの実行と重なると、構成ベースラインが正しく作成されません。