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Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド
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6.23 投票ルールの定義

投票ルールの定義について説明します。

前提条件は以下です。

Voting Activityノードは、ユーザー同士が連携して1つのアクティビティを処理できるようにするノードです。すべてのユーザーがそれぞれの選択(投票)を行うことができます。すべてのユーザーの投票が行われます。投票ルールに従って選出された投票は、外向きの矢印で表されます。

以下の図は、あるプロジェクトの変更に関する要求があった場合に、管理者が投票を行う例を示しています。

図6.39 変更要求への投票

すべての外向き矢印について投票ルールを定義します。投票ルールには以下のタイプがあります。

投票ルールを定義するときには、デフォルトのルールも選択します。どのルールにも当てはまらない場合は、デフォルトのルールが選択されます。

投票ルールを定義する方法について説明します。

  1. Voting Activityノードを選択します。

  2. [プロパティ]ビューで[投票ルール]タブを選択します。

    [すべての投票ルール]領域に、Voting Activity ノードのすべての外向き矢印が表示されます。

  3. すべての矢印について、投票ルールを定義します。

  4. 以下のどちらかの操作を行います。

    • 投票ルールに一致したらすぐにアクティビティを完了させる場合は、[各投票について投票ルールを評価]を選択します。

    • 必ず全員が投票できるようにする場合は、[すべての票が投じられたら投票ルールを評価]を選択します。

  5. デフォルトの矢印を定義する場合は、その矢印を選択し、[デフォルト]ボタンをクリックします。

  6. 投票ルールの評価順序を変更するには、ルールを選択し、[上へ]または[下へ]をクリックします。

    すべての外向き矢印は、このタブに表示された順序で確認され、最初に一致したルールが選択されます。有効なルールが見つからない場合は、ルールに当てはまらなくても、デフォルト値として定義した矢印が選択されます。

以下の図は、パーセントルールの例を示しています。マネージャーの少なくとも75%が投票した場合に、決定が承認されます。[すべての票が投じられたら投票ルールを評価]が設定されているため、すべてのマネージャーが必ず投票します。

図6.40 パーセントルール

次の例は、過半数ルールの例を示しています。ユーザーの過半数が賛成投票または反対投票を行った場合に、決定が承認または却下されます。賛成投票と反対投票が同数の場合は、デフォルトの投票ルールが使用されます。この場合は、既定のルールに従って決定が却下されます。

図6.41 過半数ルール

以下の例では、すべてのユーザーが賛成投票を行った場合にだけ、決定が承認されます。ユーザーが1人でも反対投票を行うとすぐに決定が却下され、プロセスは次のアクティビティに進みます。

図6.42 “投票数”ルール