プロジェクトは、プロセス定義、リソースファイル、フォーム、シミュレーションシナリオ、アタッチメントなどの整理に役立つコンテナです。ファイルシステムレベルでは、1つのプロジェクトが1つのフォルダになります。プロジェクトは、デフォルトではワークスペースに格納されますが、ユーザーのコンピュータでアクセスできる任意の場所に格納できます。
Systemwalker Runbook Automationは、プロジェクトを次の種類に区別します。
ワークフローアプリケーションプロジェクト:Systemwalker Runbook Automation Studioを使用すると、ワークフローアプリケーションをオフラインで設計できます。たとえば、プロセス定義をローカルマシンで作成および設計できます。ワークフローアプリケーションプロジェクトには、1つまたは複数の関連するプロセス定義を格納できます。ローカルで設計したワークフローアプリケーションは、その後、Systemwalker Runbook Automationの管理サーバに登録できます。ファイルシステムでは、1つのワークフローアプリケーションプロジェクトが1つのディレクトリで表されます。プロセス定義、リソース、フォーム、アタッチメント、アイコン、シミュレーションシナリオなど、アプリケーションを構成するコンポーネントの構築に使用されます。
シナリオプロジェクト:プロセス定義の実行をシミュレートするためのシナリオを格納するプロジェクトです。シナリオはローカルファイルシステムに格納されており、ローカルなプロセス定義と管理サーバのプロセス定義のどちらかをインポートできます。デフォルトでは、Systemwalker Runbook Automation Studioのインストール後、[ナビゲーター]ビューにシミュレーションのシナリオという名のプロジェクトが表示されます。このプロジェクト、またはワークフローアプリケーションプロジェクトの“Simulation”フォルダに、直接シナリオを追加できます。さらに、以前に作成されたプロセス定義(履歴データ)をシミュレーションに使用することもできます。詳細については、“第12章 プロセスのシミュレーション”を参照してください。
サーバのプロジェクト:管理サーバに格納されたプロセス定義を表示するプロジェクトです。このプロセス定義に対して作業するには、Systemwalker Runbook Automationユーザーとして管理サーバにログインする必要があります。ローカルプロセス定義をサーバに転送したり、サーバからローカルファイルシステムへエクスポートすることができます。
この章では、プロジェクトを作成して使用する方法について説明します。