バーコード印刷は、PRNEMUの印刷倍率設定で100%が選択されている場合のみ可能です。サポートするオーダ、およびバーコード種別は以下のとおりです。
NW-7,JAN標準,JAN短縮,CODE 3 of 9,Industrial 2 of 5,Interleaved 2 of 5,
カスタマーバーコード(LBPサポート時のみ)
NW-7,JAN標準,JAN短縮,CODE 3 of 9,Industrial 2 of 5,Interleaved 2 of 5,
物流用標準,物流用拡張,カスタマーバーコード(LBPサポート時のみ),
EAN-128(LBPサポート時のみ)
■留意事項
範囲指定ありの場合、指定範囲内に印刷するバーコードの大きさはバーコード印刷をサポートする装置(OPR/Kシリーズプリンタ)により違います。このため、OPR/Kシリーズプリンタに比べてバーコードの大きさが若干違うことがあります。特に、指定された範囲が大き過ぎる場合(帳票設計の誤り時)に、OPR/Kシリーズプリンタではハード的制約のため一定の大きさ以上にバーコードは大きくなりませんが、PRNEMUでは無限に大きくなります。指定された範囲が小さい場合も同様に小さくなります。
範囲指定ありの場合、指定範囲がバーコードの桁数に対して不足している場合は、バーコードを左詰めで印刷し、右側が切れます。
物流系バーコードのベアラーバーは4.8mm固定です。
使用するプリンタにより読み取り制度が違いますので、必ず運用前に読み取りテストを行ってください。読み取れない時はサイズ調整を帳票設計時に行ってください。
KシリーズのF6685、LBP66定義は、バーコード印刷をサポートしていません。
リードアフターライト指定による読み取り機能は未サポートです。WSMGR for Webでは、本指定がされたバーコードデータを受信した場合にバーコードの印刷は行いますが、読み取り精度の保証はしていません。
カスタマーバーコード1桁は、9ポイント(240dpiで30ドット)で印刷します。範囲指定あり(RBCP)オーダ時の“横幅”、“高さ”の目安は以下のとおりです(240dpiの時)。
(30×23)/ 240 = 2.875インチ
30 / 240 = 0.125インチ
カスタマーバーコードおよびEAN-128は、LBPサポート機能でのみサポートしています。6685モードではサポートしていません。
EAN-128は、APS経由時のみサポートしています。
コンビニエンスストア向けEAN128バーコード利用時の読み取り精度は、プリンタハードと読み取り装置の性能に依存するため、必ず実際の運用機器構成での検証を実施してください。また、印刷条件は以下のとおりです。
300dpi以上
■バーコードの項目領域長
各バーコードの項目領域長について説明します。
(1)範囲指定なし(基本モジュール幅指定時)
各バーコード種別の項目領域長は、キャラクタ幅:m、スタート/ストップ幅:p、項目長(キャラクタ数):nとすると、以下の計算式で求めることができます。
項目領域長(1/1440インチ)= m×n+p+クワィエットゾーン
各キャラクタ幅、スタート/ストップ幅は次の表を参照してください。
NO | バーコード種類 | 項目領域長(1/1440インチ) |
---|---|---|
1 | Code 3 of 9 | 基本モジュール幅(I)×18 |
キャラクタ幅×2 | ||
2 | Industrial 2 of 5 | 基本モジュール幅(I)×14 |
基本モジュール幅(I)×19(スタート=I×10、ストップ=I×9) | ||
3 | Interleaved 2 of 5 | 基本モジュール幅(I)×9 |
基本モジュール幅(I)×9 (スタート=I×4、ストップ=I×5) | ||
4 | NW-7 | 1)文字が0~9、-(ハイフン)、$の場合 基本モジュール幅(I)×14 |
基本モジュール幅(I)×16×2 | ||
5 | JAN標準 | 基本モジュール幅(I)×7 |
基本モジュール幅(I)×11 |
注意
この数値にはクワィエットゾーンが含まれていません。
クワィエットゾーンの幅は以下のとおりです。
両端に次に示すいずれかの大きいサイズ
基本モジュール幅×10 か 2.54mm
右側に基本モジュール幅×11, 左側に基本モジュール幅×7
右側に基本モジュール幅×7, 左側に基本モジュール幅×7
(2)範囲指定あり(領域指定時)
下記に示す計算方法に従い、240/400dpiで推奨する項目領域長は次のとおりです。
詳しくは「■計算方法」を参照してください。
単位: 1/1440インチ
| モジュール幅基準値 | 240dpi | 400dpi |
---|---|---|---|
CODE39 | 0.191mm | 規格 ((n*16)+20)*12 | 推奨 ((n*16)+20)*11 |
Interleaved 2of 5 | 0.191mm | 規格 ((n*9)+20)*12 | 推奨 ((n*16)+20)*11 |
物流コード(標準) | 1.016mm | 推奨 8430 | 推奨 8149 |
物流コード(拡張) | 1.016mm | 推奨 9390 | 推奨 9077 5634 |
NW-7 | 0.191mm | 規格 ((n*16)+20)*12 | 推奨 ((n*16)+20)*11 |
JANコード(標準) | 0.33mm | 推奨 2034 | 推奨 2034 |
JANコード(短縮) | 0.33mm | 推奨 1458 | 推奨 1458 |
注意
物流コードの最小は、モジュール幅の基準値としての最小値(0.635mm)をもとに計算しています。
■計算方法
モジュール幅基準値 : m(mm)
モジュール幅ドット数 : X(dot)
モジュール幅 : I(1/1400inch)
解像度 : r (dpi)とすると、
モジュールドット数(X)=(m * r)/ 25.4 を求めます。
注) 実際に計算するときは整数にするため分母分子を1000倍します。
求めた結果は四捨五入で整数にします。
ここで、モジュール幅が2dot以下ならば推奨する幅を3dotにします。
そのままの幅で計算した場合の数値を表中では規格としています。
モジュール幅(I) =(X * 1440)/ r を求めます。
注) 後でドット数を計算する際、切り捨てられるため、小数点以下は切り上げします。
Iの値より「1.範囲指定なし(基本モジュール幅指定時)」を利用して項目長を計算します。
(例) JANコード(標準)で240dpiの場合
X = ( 330 * 240 ) / 25400 = 3.118... X=3(dot)とする。 I = ( 3 * 1440 ) / 240 = 18 項目長 = 18 * ( 7 * 12 + 11 + 18 ) = 18 * 113 = 2034 ↑ クワィエットゾーン部分