変数は値を一時的に代入することができます。変数を使用することにより、マクロ内の関数の処理結果を受け渡したり、制御文の条件式を簡潔に記述することができます。
■変数名
変数はマクロファイル内で任意に定義が可能です。
●命名規約
変数は以下の命名規約に従って定義してください。
半角英数文字、およびハイフン(-)、アンダーライン(_)のみ使用できます。
変数名は英字から始まる必要があります。
変数に指定できる文字数は半角1~64文字です。
英字の大文字、小文字は区別されません。
●留意事項
変数の定義には以下の留意事項があります。
同一のスコープ内に重複した名前は定義できません。
予約された名前(マクロの制御文や関数名)、WSMGRが定義済みの環境変数名(下記の「●その他の環境変数」を参照)は使用できません。
■種類
WSMGRで使用できる変数には基本変数と配列変数、およびWindowsやWSMGRにより定義された環境変数があります。
基本変数では整数型、文字列型、論理値型の変数をサポートします。配列変数では各基本変数の一次元配列と二次元配列をサポートします。
●整数型
整数型は範囲が-2147483648~2147483647の整数を代入できる変数です。
●文字列型
文字列型は文字列を代入できる変数です。文字列型の変数には、半角換算で最大4096文字(全角換算で2048文字)の文字列が代入できます。文字列は必ずダブルコート(")で囲って指定してください。ダブルコート(")を文字列として指定したい場合は、ダブルコートを2つ並べて記述してください。この場合、1文字分のダブルコートは文字列の長さには含まれません。
●論理値型
論理値型は論理値(TRUE、またはFALSE)を代入できる変数です。整数型も代入可能ですが、代入された整数が0の場合はFALSE、0以外の場合はTRUEとして扱います。
●配列型
配列型は基本変数の各型を要素とした一次元配列、または二次元配列の変数です。配列の要素は同一の変数型である必要があります。配列の要素数は使い方により動的に変更することが可能です。
配列型の利用は、HTMLモードでのみ可能です。
●Windows環境変数
Windowsの環境変数が使用できます。使用可能なWindows環境変数はシステムにより異なるため、各システムのマニュアルを参照してください。
●その他の環境変数
WSMGRにより定義済みの以下の環境変数が使用できます。本変数は参照のみ可能で値の操作はできません。
変数名 | 型 | 説明 |
---|---|---|
WSMGR_USERNAME | 文字列 | WSMGR for Webのログオンユーザ名 |
WSMGR_GROUPNAME | 文字列 | 所属するグループ名 |
WSMGR_ICONNAME | 文字列 | 接続アイコン名 |
WSMGR_TNIPADDR | 文字列 | 端末のIPアドレス |
WSMGR_TNHOSTNAME | 文字列 | 端末のホスト名 |
■有効範囲
同一制御ブロック内