別コンピュータ上に配置されたInterstageのネーミングサービスを参照する他製品がインストールされたコンピュータに、運用管理サーバをインストールした場合の環境作成方法について、以下の環境構築例を使用して説明します。
環境構築例
運用管理サーバと他製品クライアントが共存している場合の環境例を以下に示します。
他製品によってすでにネーミングサービスが構築されたコンピュータ(hostA)が存在する
運用管理サーバ(hostB)上に他製品クライアントがすでに存在する
他製品クライアントがコンピュータ(hostA)のネーミングサービスを参照する
ネーミングサービスの登録先
他製品によってすでにネーミングサービスが構築されたコンピュータ上に追加登録します。
上記の環境構築例の場合、コンピュータ(hostA)上のネーミングサービスに、Systemwalker Centric Managerのネーミング情報を追加登録します。
環境作成手順
環境作成手順は以下のとおりです。
なお、()内は環境構築例の図中のホスト名を表します。
運用管理サーバ(hostB)で、以下の作業を行います。
運用管理サーバをインストールしたコンピュータ(hostB)に、Administratorユーザでログオンします。
ObjectDirector上で動作しているアプリケーションが存在する場合は、そのアプリケーションを終了させます。
[コントロールパネル]または[管理ツール]の[サービス]で、“OD_start”サービスを停止します。
configファイルのmax_IIOP_init_conパラメタに加算設定するパラメタ値を変更します。
[SE版の場合]
ファイル名:Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\OD\odconfig_SE
max_IIOP_init_con = 98
[EE版の場合]
ファイル名:Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpFwbs\OD\odconfig_EE
max_IIOP_init_con = 204
他製品によってすでにネーミングサービスが構築されたコンピュータ(hostA)で、以下の作業を行います。
他製品クライアントがネーミングサービスとしてリモート参照しているコンピュータ(hostA)に、Administratorsグループに所属するユーザでログオンします。
ObjectDirector上で動作しているアプリケーションが存在する場合は、そのアプリケーションを終了させます。
[コントロールパネル]または[管理ツール]の[サービス]で、“OD_start”サービスを停止します。
以下のファイルを任意のディレクトリ先に退避します。退避したファイルは環境削除の際に使用します。
Interstageインストールディレクトリ\ODWIN\etc\config
以下に示すパラメタ値を、すでに設定されているconfigファイルのパラメタ値に対して加算設定します。
[SE版の場合]
max_IIOP_resp_con = 90
[EE版の場合]
max_IIOP_resp_con = 147
[コントロールパネル]または[管理ツール]の[サービス]で、“OD_start”サービスおよび“Naming Service”サービスが停止状態の場合は、これらのサービスを起動します。
運用管理サーバ(hostB)で、以下の作業を行います。
運用管理サーバをインストールしたコンピュータ(hostB)で、スタートメニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[ツール]-[運用環境の保守]を選択します。
[処理の選択]画面で[実施する処理]として[運用環境の構築]を選択します。
[各種データベース作成情報の入力]画面の[設定の対象]で作成するデータベースを選択し、データベースごとに必要な情報を入力後、[次へ]ボタンをクリックします。
[ネーミングサーバの選択]画面が表示されるので、[リモートサーバ]を選択し、[ホスト名]、[ポート番号]を入力します。[ホスト名]には他製品クライアントがネーミングサービスとしてリモート参照しているコンピュータ(hostA)の[ホスト名]を指定します。
[ObjectDirector環境再作成の確認]画面が表示されます。
ここでは、[はい]ボタン(再構築する)をクリックします。
指定したリモートコンピュータ上のネーミングサービスに対して、運用管理サーバのネーミング情報が自動的に登録されます。さらにローカルコンピュータ上にも運用管理サーバ用のObjectDirector環境が構築および登録されます。
運用管理クライアントで、以下の作業を実施します。
運用管理クライアントをインストールしたコンピュータ(hostC)にDmAdmin、DmOperation、またはDmReferenceグループに所属するユーザでログオンします。
運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[Systemwalkerコンソールセットアップ]を選択します。
→[Systemwalkerコンソールセットアップ]ダイアログボックスが表示されます。
[追加]ボタンをクリックします。
→[接続先の設定]ダイアログボックスが表示されます。
[運用管理サーバのホスト名]に、ホスト名(hostA)を登録します。[ポート番号]には[運用管理サーバのホスト名]に指定したコンピュータに接続するためのポート番号(上記の環境構築例の場合は"8002")を指定します。[ユーザ名]、[パスワードの入力]、[パスワードの確認入力]には運用管理サーバ(hostB)にインストールされているSystemwalker Centric Managerを利用するための情報を登録します。