PRIMEPOWERのモデルによって、使用するソフトウェアを以下に示します。
本体装置標準ソフトウェア
Enhanced Support Facility(ESF)
PRIMEPOWER 1/100/200/250/400/450/600/650/850(システムコンソールがないモデル)に付属されている、Enhanced Support Facilityのマシン管理、またはPRIMEPOWER本体のマシン管理を使用し、ハードウェア異常を監視できます。
マシン管理は、ハードウェア環境の設定を行い、ハードウェアの状態を監視し、情報を収集します。寿命管理が必要なハードウェアについては、自動的に通知することができます。これによりハードウェアの予防保守が可能となり、システムの信頼性を強化することができます。
システム構成のモデルについては、“システム構成(システムコンソールがないモデル)”を参照してください。
System Console Software(SCS)
PRIMEPOWER 800/900/1000/1500/2000/2500(システムコンソールがあるモデル)に付属されているシステムコンソールを使用し、ハードウェア異常を監視できます。
System Console Softwareは、PRIMEPOWERのハードウェア異常(CPU、ファン)など各種イベントの通知や、PRIMEPOWERの電源やハードウェアの操作機能を提供するソフトウェアです。System Console Softwareを使うことで、PRIMEPOWERの導入作業や保守作業を効率的に行うことができます。
Systemwalker Centric Manager 業務サーバを、System Console Softwareと同じサーバにインストールすることで、System Console Softwareで検出したPRIMEPOWERの異常を、運用管理サーバに通知することができます。
これにより、管理対象のサーバを効率よく管理することができます。
システム構成のモデルについては、“システム構成(システムコンソールがあるモデル)”を参照してください。
WebSysAdmin(WSA)
PRIMEPOWER 1/100/200/250/400/450/600/650/850(システムコンソールがないモデル)、およびPRIMEPOWER 800/900/1000/1500/2000/2500(システムコンソールがあるモデル)に付属されています。
WebSysAdmin(以降、WSAと略しています。)は、システム管理操作機能をWebベースのGUIにより提供するソフトウェアです。
WSAは、システムの状態をグラフィカルな画面で表示できるため、システム管理者の運用負荷を軽減することができます。
Systemwalkerコンソールから、WSAが検出したハードウェア異常、およびノード/ステータスをSNMPトラップとして受信し、Systemwalker Centric Managerにわかりやすいメッセージで表示することができます。
また、Systemwalker Centric Managerから、以下のようなグラフィカルなWSA管理画面を起動することができます。
システム構成のモデルについては、“WebSysAdminを使用する場合”、“WebSysAdminを使用する場合”を参照してください。
eXtended System Control Facility(XSCF)
PRIMEPOWER 250/450(システムコンソールがないモデル)の場合、eXtended System Control Facility(以降、XSCFと略しています。)を標準装備しています。XSCFは、本体装置のCPUとは独立した専用プロセッサで稼働しているため、本体装置の電源ケーブルに電源が供給されていれば、PRIMEPOWERのCPUが異常停止した状態でもハードウェアを監視することができます。
設定方法の詳細については、“eXtended System Control Facility ユーザーズガイド”を参照してください。
システム構成のモデルについては、“XSCFを使用する場合”を参照してください。
別購入ソフトウェア
Systemwalker Resource Coordinator(Resource Coordinator)
Resource Coordinatorは、システムの安定稼働を支援していくためのITシステム管理ソフトウェアです。
PRIMEPOWER 250/450/650/850(システムコンソールがないモデル)、およびPRIMEPOWER 900/1500/2500(システムコンソールがあるモデル)で、Resource Coordinator(別購入ソフトウェア)を使用することによって、以下の監視、および運用管理作業が実現できます。
PRIMEPOWERのハードウェア異常、ストレージ機器の異常、およびPRIMEPOWER上で動作するPRIMECLUSTERの異常による業務への影響範囲、異常箇所を早期に把握することができます。
ネットワークの通信状態を監視し、推測されるネットワーク異常の情報を監視することができます。Resource Coordinatorが検出したネットワーク異常を、Systemwalker Centric Managerで集中監視することで、ネットワークレベルでの問題が発生した場合、業務への影響確認、および原因の早期究明が可能となります。
サーバ、ストレージ、ネットワークなどの各リソースマネージャと連携し、サーバファームを構成している管理対象のリソース全体の構成情報に一貫性を持たせて管理することができます。
また、PRIMECLUSTERのクラスタ制御と連携し、クラスタアプリケーションとサーバファームを構成するリソースとの関係を管理します。
システム構成のモデルについては、“システム構成(Resource Coordinatorを使用する場合)”を参照してください。