個別資源の運用について説明します。
個別資源とは
資源グループを、それぞれ個々の資源単位で配付することができます。個々の資源単位で配付する資源を“個別資源”とよびます。
個別資源は、特定のシステムに配付する業務に適しています。
事前の設定作業
配付した個別資源が、サーバおよびクライアントで適用の対象となるかどうかは、サーバの適用先IDおよびクライアントの業務構成情報の設定に従います。
個別資源の配付を行う前に、サーバ、クライアントに対して以下の設定が必要です。
サーバに対して個別資源を適用する場合は、適用先IDの定義が必要です。クライアントに対して資源を配付する場合は、クライアントが接続されるサーバに業務構成情報の定義が必要です。
業務構成情報の定義が必要です。
個別資源の作成
個別資源の作成方法を以下に示します。個別資源は、運用管理サーバで定義、登録します。
資源を登録する
配付する資源グループを登録します。
個別資源作業を追加する
資源の配付を行う前に、配付する個別資源(資源グループ)を、個別資源作業として追加します。
[属性情報]を設定する
[属性情報]は必須の設定項目ではありません。DRMS編集ファイルの指定値を利用せず、資源ごとに指定値を変更したい要件がある場合に[属性情報]を設定してください。
個別資源に属性情報を設定します。属性情報には、以下の内容を設定します。
自システム資源を受信した場合に、資源および受信・適用ステータスを何世代まで管理ファイルに保持しておくかを指定します。
省略した場合は、DRMS編集ファイルのown_gennumオプションの指定値が有効になります。
中継資源を受信した場合にそれらの資源および受信ステータスを何世代まで管理ファイルに保持しておくかを指定します。
省略した場合は、DRMS編集ファイルのother_gennumオプションの指定値が有効になります。
自システム資源を適用したあともそれらの資源を削除しないで管理ファイル内に保持しておく場合に指定します。
省略した場合は、DRMS編集ファイルのapply_gennumオプションの指定値が有効になります。
サーバからクライアントに資源をダウンロードするときに、最新世代だけをダウンロードするかどうかを指定します。
省略した場合は、DRMS編集ファイルのnewgenオプションの指定値が有効になります。
配付あて先を事前定義する
個別資源登録時に、配付するサーバを指定することができます。なお、配付あて先としてクライアントを指定することはできません。クライアントに配付する場合は、該当クライアントの接続先のサーバを指定します。
個別資源配付時には、作成時に指定したあて先が表示されます。配付時にあて先を変更した場合は、配付時のあて先が有効になります。
個別資源の配付
配付あて先として部門管理/業務サーバを指定することにより、指定した部門管理/業務サーバに配付されます。
部門管理/業務サーバの上位に中継サーバがある場合は、自動的に経路が選択され配付されます。
中継サーバに特別な設定は不要です。
スケジュール結果通知の設定
中継サーバおよび部門管理/業務サーバでスケジュール結果通知を行う場合は、スケジュール情報ファイルを設定します。
スケジュール情報ファイルについては、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“資源配付のスケジュール情報ファイル”を参照してください。
クライアントの設定
資源配付クライアントの[資源配付クライアント設定]ウィンドウで、[業務]を設定します。業務に含まれるすべての資源グループがダウンロードされます。
スケジュール結果通知について
スケジュール結果通知を行う場合は、個別資源として配付した資源グループだけを結果通知の対象としてください。
全資源グループの情報を結果通知の対象とした場合は、メンテナンス版数に含まれる資源グループ情報もすべて対象となるため、運用管理サーバに通知される情報が多くなります。