DHCPの機能を使用することにより、各システムのIPアドレスを自動設定することができます。これにより、資源配付はクライアントの移設(設置場所の変更)を行っても、クライアントのコンピュータ名で継続して管理でき、システム情報に対する定義変更が不要となります。ただし、クライアント側の接続サーバ名の変更と、移設前の部門管理/業務サーバから対象クライアントのステータス情報の削除は行う必要があります。
この機能を利用するためには、以下の設定が必要です。
資源配付を運用するネットワーク内に、DHCPサーバを組み込みます。
クライアントのネットワーク環境設定時に、DHCPが利用できるようにします。
クライアント側の[資源配付クライアント設定]で、DHCPの利用を設定してください。
“DHCP環境でのクライアント移設手順”に、DHCP適用ネットワークにおけるクライアントの移設運用方法を示します。
図8.8 DHCP環境でのクライアント移設手順
クライアントの移設手順
クライアントC:部門管理/業務サーバBにクライアントCを移設します。
部門管理/業務サーバA:部門管理/業務サーバAより、クライアントCのシステム定義を削除します。
クライアントC:クライアントの[資源配付クライアント設定]で、接続サーバ名の設定を部門管理/業務サーバAから部門管理/業務サーバBに変更します。