運用管理サーバで、多数のシステムの配付、適用の結果確認を簡易化するためには、メンテナンス版数を利用して、配付ドメイン単位に確認します。
配付ドメインとメンテナンス版数の運用について説明します。
概要
資源配付では、部門管理/業務サーバおよび部門管理/業務サーバ配下に接続されているクライアントを、1つの単位として管理します。この単位を資源配付では配付ドメインと呼びます。運用管理サーバでは、部門管理/業務サーバ配下のクライアントの状態を含めて、1つの配付ドメインとして状態を管理します。
配付ドメインに対する結果確認は、メンテナンス版数の状態を確認することで、配付ドメイン全体の状態が分かります。
各配付ドメインの状態として、サーバのステータス、および配付ドメイン内のクライアントの適用完了数、適用異常数、全体の数を確認できます。なお、配付ドメイン名とは、部門管理/業務サーバ名のことを示します。
結果確認の簡易化を、“結果確認の簡易化”に示します。
図3.4 結果確認の簡易化
運用方法
運用管理サーバで配付ドメイン単位の結果確認を行う方法について、説明します。
配付ドメイン単位の結果を表示します。
メンテナンス版数の資源グループ(RMSLEVEL)を用いて、配付ドメイン単位の送信、適用結果を確認します。
運用管理サーバから部門管理/業務サーバに対する、状況検索での配付ドメイン単位の結果検索例を、“配付ドメイン単位の結果確認例”に示します。
図3.5 配付ドメイン単位の結果確認例
正常クライアント数と異常クライアント数の合計が、全体数と一致しない場合があります。この場合は、電源未投入または受信だけ等のクライアントがあることが考えられます。
注意事項
共通メンテナンス版数の場合、配付ドメイン管理でのクライアントの全体数は、部門管理/業務サーバに接続されているクライアントのあて先システムの定義を基に計算します。
個別メンテナンス版数の場合、配付ドメイン管理でのクライアントの全体数は、部門管理/業務サーバに接続されているクライアントで、該当個別メンテナンス版数をダウンロードしたことのあるあて先システムの定義を基に計算します。
このため、運用開始時またはクライアント増設時には、必ず以下のどちらかの作業を実施してください。
部門管理/業務サーバ上でクライアントの資源配付を起動し、サーバとのセション開設確認を行う(クライアントのあて先システム名が自動定義されます)。
クライアントのシステム名を資源配付の管理情報定義コマンド(drmsdfn)で定義する。