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Symfoware Server V11.0.1 セキュリティ運用ガイド
Symfoware

12.2 パスワードの管理

パスワードは利用者が責任を持って管理していく必要があります。他人からすぐに見られてしまうような場所に記述したり、簡単に連想されたりするようなものであってはなりません。適度にパスワードを変更して、他人に盗まれるのを防止したり、認証が成功した場合に返却されるメッセージを参照し、他人に盗まれたりしていないかを監視する必要があります。

パスワードの変更方法

パスワードを変更せずにサーバシステムへのアクセスを続けていると、変更催促期間に入り、以下の警告メッセージが返却されます。

JYP2606I 正常終了しました.パスワードの変更時期が迫っています.接続日時 :"2007-04-14 09:54:46" 前回接続日時:"2006-12-30 23:55:28" 

これは、管理者が設定したパスワードの有効期限が迫っていることを知らせるメッセージです。

利用者は、SET USER PASSWORD文でパスワードを変更します。

パスワードを変更する場合は、新パスワードを設定することで変更できます。

アプリケーション例を以下に示します。

                      :
EXEC SQL CONNECT TO '在庫管理DB' AS 'C1' USER 'SUZUKI/ABC001@';
EXEC SQL SET USER PASSWORD '777###FF'; 
                      :
EXEC SQL COMMIT WORK ;
EXEC SQL DISCONNECT 'C1' ;
                      :

SET USER PASSWORD文の詳細については、“11.13 SET USER PASSWORD文”を参照してください。

パスワードには、以下の条件を含んだふさわしいパスワードを設定する必要があります。

パスワードの変更に成功した場合

パスワードの変更に成功すると、以下のメッセージが返却されて、正常終了します。

JYP2001I 正常に終了しました. 
パスワードの変更に失敗した場合

新パスワードとして設定された文字列がふさわしくない場合は、以下のメッセージが返却されて、パスワードの変更に失敗します。

JYP2613E パスワード変更に失敗しました.新パスワードにふさわしい文字列を指定してください. 

注意

JDBC APIを使用してデータベースへアクセスするアプリケーションでは、SET USER PASSWORD文を発行できないため、利用者が自分でパスワードを管理することができません。

JDBC APIを使用する利用者は、パスワードの管理を管理者に依頼する必要があります。

参照

ODOSを使用して、データベースへアクセスするアプリケーションのパスワード変更方法については、“アプリケーション開発ガイド(ODBCドライバ編)”を参照してください。