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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

付録I SQLSTATE値(9.x以前のロードシェア機能利用時)

ノードダウンの発生からクラスタシステムによるクラスタアプリケーションの切替え完了までの間に、以下のSQLSTATEが返却される場合があります。

SQLSTATE

意味

システムの状態

対処方法

08004

コネクションの接続が拒否された

  • RDBシステムがダウンしている時にアプリケーションからリモートアクセスで接続要求があった場合に、当値が返却されます。

  • 何らかの原因でRDBシステムの切替えに失敗した場合、RDBシステムの切替えを中断し、RDBシステムを強制停止してから再起動します。

  • 強制停止から再起動の間に、アプリケーションからリモートアクセスで接続要求があった場合に、当値が返却されます。

  • 切替え完了後、コネクションを接続してください。

40003

アプリケーションが接続しているノードあるいはRDBシステムがアクセス中にダウンした

  • トランザクションはロールバックされます。

  • ダウンしたノードのRDBシステムとのコネクションは切断されます。

  • 切替え完了後、トランザクションの初めからSQL文を再実行してください。

  • 待機ノードのRDBシステムにコネクションを接続している場合は、トランザクションの再実行前に、現コネクションの変更をしてください。

  • 待機ノードのRDBシステムにコネクションを接続していない場合は、トランザクションの再実行前に、コネクションを再接続してください。

40703

アプリケーションが接続しているノードに、要求するデータアクセスに対応するデータ(DSI)が無く、データが存在するノードにアクセスしている時に、アクセス先のノードまたはRDBシステムがダウンした

  • トランザクションはロールバックされます。

  • アプリケーションが要求するデータアクセスに対応するデータ(DSI)が存在するノードの切替え完了後、トランザクションの初めからSQL文を再実行してください。

71001

RDBシステムが起動されていない

  • RDBシステムがダウンしている時にアプリケーションからローカルアクセスで接続要求があった場合に、当値が返却されます。

  • 何らかの原因でRDBシステムの切替えに失敗した場合、RDBシステムの切替えを中断し、RDBシステムを強制停止してから再起動します。

  • 強制停止から再起動の間に、アプリケーションからローカルアクセスで接続要求があった場合に、当値が返却されます。

  • 切替え完了後、コネクションを接続してください。

71002

ノード(サーバ)が起動されていない

  • ノードがダウンしている時に、アプリケーションからリモートアクセスで接続要求があった場合に、当値が返却されます。

  • 切替え完了後、コネクションを接続してください。

71003

アプリケーションが接続しているノードに、要求するデータアクセスに対応するデータ(DSI)が無く、データが存在するノードにアクセスしている時に、アクセス先のノードまたはRDBシステムがダウンした

  • トランザクションはロールバックされません。

  • ROLLBACK文を発行し、アプリケーションが要求するデータアクセスに対応するデータ(DSI)が存在するノードの切替え完了後に、トランザクションの初めからSQL文を再実行してください。

71410

ダウンリカバリ完了前にアクセスしたため、アクセス禁止状態の資源にアクセスした

  • フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用する時に、切替えのバックグラウンドで実行するダウンリカバリが完了する前にアプリケーションからアクセスがあった場合に、当値が返却されます。

  • トランザクションはロールバックされません。

  • バックグラウンドで実行するダウンリカバリが完了した時点で、アクセス禁止は解除され、アクセス可能になります。

  • フラッシュトリートメントリカバリ機能を利用する時に、切替えのバックグラウンドで実行するダウンリカバリが完了すると、qdg13041iメッセージをSymfoware/RDBのメッセージログファイルに出力します。

  • ROLLBACK文を発行し、ダウンリカバリ完了後にトランザクションの初めからSQL文を再実行してください。

71900

待機ノードのRDBシステムでデータベースをアクセスするSQL文を実行した

  • RDBシステムの切替えが完了する前(待機のクラスタアプリケーションの状態)に、データベースをアクセスするSQL文を実行された場合に、当値が返却されます。

  • トランザクションはロールバックされません。

  • ROLLBACK文を発行し、切替え完了後にトランザクションの初めからSQL文を再実行してください。

注意

SQLSTATE71410が返却された場合、ディスク障害などの影響でアクセス禁止状態になっている場合にも当値が返却される可能性がありますが、ディスク障害を検出した時は、SQLSTATE74xxxを先に返却します。