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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

E.2.2 データベースの定義

ロードシェア運用では、データベース資源を分散配置するため、データベースの偏在定義を行います。これは、データベーススペース定義とDSI定義で行います。

データベーススペース定義

スケーラブル型のクラスタアプリケーション内のほかのノードに接続されているローデバイスに対して、データベーススペースを定義することができます。その場合は、データベーススペース定義文で定義先のノードのRDBシステム名を指定します。

データベーススペース定義文の例と一般規則を以下に示します。

データベーススペース定義文の例
CREATE DBSPACE DBS1 ALLOCATE RAWDEVICE /dev/sfdsk/class0002/rdsk/volume0001 FOR "rdbsys1"
               (1)                                  (2)                            (3)

(1) データベーススペース名

(2) ローデバイス名

(3) RDBシステム名

一般規則
  • RDBシステム名を指定した場合、指定したRDBシステムにデータベーススペースを定義します。そのとき、そのRDBシステムに指定したローデバイスが存在しなければなりません。

  • RDBシステム名の指定を省略した場合は、データベーススペース定義文を実行したRDBシステムに定義します。

DSI定義

表のDSIとインデックスのDSIは、以下のように定義します。

表のDSI定義

指定したデータベーススペースが偏在するRDBシステムに、表のDSIを定義します。複数のデータベーススペースを指定する場合は、それらはすべて同じRDBシステムに偏在しなければなりません。

インデックスのDSI定義

指定したデータベーススペースが偏在するRDBシステムに、インデックスのDSIを定義します。複数のデータベーススペースを指定する場合は、それらはすべて同じRDBシステムに偏在しなければなりません。

また、インデックスのDSIは、対応する表のDSIと同じRDBシステムに定義されなければなりません。つまり、インデックスのDSIで指定可能なデータベーススペースは、対応する表のDSIで指定したデータベーススペースと同じRDBシステムに偏在するデータベーススペースのみとなります。

データベースの定義情報の参照

データベースの定義が完了した後、データベースの定義情報を確認します。データベースの定義情報は、rdbprtコマンドを使用して出力することができます。rdbprtコマンドでデータベーススペースとDSIの定義情報を確認する場合、それらが偏在するRDBシステム名を出力します。RDBシステム名を出力する情報の種類を以下に示します。

rdbprtコマンドでRDBシステム名を出力する情報の出力形式の例を以下に示します。

DSI指定の定義情報の例
No. 1         DSI name ...... BSDSI01

  Usage type    ...... BASE
  Database name ...... NDB
  Schema name   ...... SCM01
  Table name    ...... TBL01
  DSO name      ...... BSDSO01
  Creator       ...... RDB2
  Created date  ...... Fri Jan 5 18:35:37 2007
  System        ...... rdbsys1

  Related Index DSI information
      No.         Index DSI name
      1           IXDSI11
              ・
              ・
              ・
データベーススペース指定の定義情報の例
No. 1         Database space name ...... DBS1

  Database name   ...... NDB
  Raw device name ...... /dev/sfdsk/class0002/rdsk/volume0001
  Device kind     ...... RAWDEVICE
  Allocate size   ...... 30720(K byte)
  Creator         ...... RDB2
  Created date    ...... Fri Jan 5 18:35:37 2007
  Loggroup        ...... system
  System          ...... rdbsys1

  DSI information
  No. 1        DSI name ...... BSDSI01
    Usage type    ...... BASE
    Schema name   ...... SCM01
    Table name    ...... TBL01
    DSO name      ...... BSDSO01
    Allocate size ...... 224(K byte)
データベース指定の定義情報の例
Database name ...... NDB

  Creator      ...... RDB2
  Created date  ...... Fri Jan 5 18:35:37 2007

  Schema information
  No.       Schema name
  1         SCM01

  Database space information
  No.       Database space name     Loggroup            System
  1         DBS1                     system             rdbsys1
  2         DBS2                     system             rdbsys2
  3         DBS3                     system             rdbsys3
  4         DBS4                     system             rdbsys4
DSO指定の定義情報の例
No. 1         DSO name ...... BSDSO01

  Usage type    ...... BASE
  Database name ...... NDB
  Schema name   ...... SCM01
  Table name    ...... TBL01
  Creator       ...... RDB2
  Created date  ...... Fri Jan 5 18:35:37 2007

  Data structure information
    Type                ...... SEQUENTIAL
    Page size(DATA)     ......    4(K byte)

    Order               ...... 1
    Reuse page point    ......  30 (%)

  Divide condition
    (PNO)=(?)

  DSI information
    No.         DSI name                 System
    1           BSDSI01                  rdbsys1
    2           BSDSI02                  rdbsys2
スコープ指定の定義情報の例
No. 1         Scope name ...... SCOPE01

  Database name ...... NDB
  Creator       ...... RDB2
  Created date  ...... Fri Jan 5 18:35:37 2007

  DSI information
    No.         DSI name                 System
    1           BSDSI01                  rdbsys1

  Apply information
    No.         Applied auth-ID
    1           RDB2

参照

rdbprtコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。