監査ログを取得するための監査ログデータベースをセットアップします。
以下の手順で監査ログデータベースのセットアップを行ってください。
監査ログデータベースのログ管理ファイルの作成
監査ログデータベースのテンポラリログファイルの作成
監査ログデータベースの作成
監査ログの取得範囲の選択
監査ログデータベースのログ管理ファイルを作成します。
ログ管理ファイルの作成は、rdblogコマンドのIオプションおよびgオプションで行います。
ロググループ名には“#RDBII_ADTLOG#”を指定してください。
監査ログデータベースのログ管理ファイルを作成する例を以下に示します。
監査ログデータベースのログ管理ファイルを、ローデバイス/dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0001に作成する場合
$ rdblog -I -g '#RDBII_ADTLOG#' /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0001
監査ログデータベースのテンポラリログファイルの作成について説明します。
監査ログデータベースのテンポラリログファイルの作成はrdblogコマンドのGオプション、tオプションおよびgオプションで行います。
ロググループ名には“#RDBII_ADTLOG#”を指定してください。
監査ログデータベースのテンポラリログファイルを作成する例を以下に示します。
BIログ域10メガバイト、AIログ域10メガバイト、トランザクションエントリ数10およびログインデックス域、BIログ域およびAIログ域を、ローデバイス/dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0002に作成する場合
$ rdblog -G -t -g '#RDBII_ADTLOG#' /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0002 -in -in 10M 10M 10
1) Symfoware/RDBの起動
rdbstartコマンドにより、Symfoware/RDBを起動します。
$ rdbstart
2) 監査ログデータベースの作成
監査ログデータベースの作成は、rdbauditコマンドのcオプション、nオプション、sオプションおよびrオプションで行います。
監査ログにはアプリケーションから実行したSQL文などが含まれます。SQL文に表データなどの機密情報を含む場合には、Eオプションを指定し、監査ログを暗号化します。
監査ログデータベースが満杯になると、監査ログに出力される内容が、メッセージログファイルに出力されます。メッセージログファイルは暗号化されないため、機密情報が漏洩する危険性があります。このような場合の危険性を回避するためには、監査ログの取得範囲にSQL文を含めないか、監査ログパラメタ“AUDIT_LOG_FULL”に“STOP”を設定して、監査ログ運用を行ってください。
監査ログデータベースの満杯が発生した場合は、すみやかに満杯を解消し、監査ログ運用を再開してください。
監査ログデータベースを作成する例を以下に示します。
エレメント数3、エレメントサイズ200メガバイト、ローデバイス/dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0003に、暗号化アルゴリズムAES256で作成する場合
$ rdbaudit -c -n 3 -s 200M -r /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0003 -E AES256
注意
監査ログデータベースを1つのディスクに作成すると、監査ログデータベースにディスク入出力障害が発生した場合に監査ログ運用が続行できなくなります。このため、監査ログエレメントの追加操作により、あらかじめ複数のディスクに監査ログエレメントを分散配置することをお勧めします。
また、監査ログエレメントの追加は、rdbauditコマンドのaオプション、nオプション、rオプションで行います。
監査ログエレメントを追加する例を以下に示します。
追加エレメント数2、ローデバイス/dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0004に追加する場合
$ rdbaudit -a -n 2 -r /dev/sfdsk/class0003/rdsk/volume0004
参照
rdbauditコマンドの指定方法の詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。
3) Symfoware/RDBの停止
rdbstopコマンドにより、Symfoware/RDBを停止します。
$ rdbstop
監査ログの取得範囲や監査ログデータベースが満杯時の対処方法を、SET SYSTEM PARAMETER文でチューニングします。
参照
監査ログの取得範囲の選択については、“セットアップガイド”を参照してください。