Symfoware Serverのフェイルオーバ運用では、一般的なフェイルオーバ機能をすべて実現しています。ウォームスタンバイにはスタンバイ機能、ホットスタンバイにはホットスタンバイ機能があります。
スタンバイ機能
ノードに異常が発生した場合、切替えを行う際に待機系のRDBシステムを起動して業務を引き継ぎます。
ホットスタンバイ機能
ノードの異常に備えて、待機系のRDBシステムを事前起動しておき、ノードに異常が発生した場合の切替えを短時間で行うことができます。
また、ホットスタンバイ機能では、切替え時間の高速化を実現するために、以下の機能があります。
- 待機ノードでのRDBシステムの事前起動
Symfoware Serverでは、起動モードとして、運用モードと待機モードを用意し、待機ノードにおいて事前にSymfoware Serverを起動しておくことができます。以下に運用モードおよび待機モードについて説明します。
- 運用モード
単一マシンでの運用と同じく、データ操作業務やデータベース保全・保守運用を行うノード側に設定する運用属性です。
- 待機モード
待機ノード側の運用属性です。Symfoware Serverは、運用属性が待機モードの期間中は、アプリケーションの起動までは可能ですが、データ操作を行うことはできません。
- データベースのプレオープン
Symfoware Serverでは、待機している段階で、共用ディスク装置上に配置してあるデータベースをオープンしておくことにより、待機系のクラスタアプリケーションで待機モードから運用モードに切り替える処理をさらに高速化することができます。
待機モードでデータベースを事前にオープンしておくことを、プレオープンと呼びます。
プレオープンは、rdbhsutyコマンドで行います。
参照
rdbhsutyコマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。