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Symfoware Server V11.0.1 クラスタ導入運用ガイド
Symfoware

1.4.2 クラスタアプリケーションの登録と削除

リソースを組み合わせて構築した、クラスタシステム上で動作する業務の単位を、“クラスタアプリケーション”といいます。クラスタアプリケーションは、組合せによって、スタンバイ型またはスケーラブル型の運用形態を持ちます。Symfoware Serverではフェイルオーバ運用、ロードシェア運用ともにスタンバイ型のクラスタアプリケーションおよびスケーラブル型のクラスタアプリケーションを使用します。

注) フェイルオーバ運用のスタンバイ機能の場合は、スケーラブル型のクラスタアプリケーションは使用しません。


クラスタアプリケーションの登録と削除は、“userApplication Configuration Wizard”を利用して行うことができます。

参照

“userApplication Configuration Wizard”の詳細は、“PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。

フェイルオーバ運用のクラスタアプリケーションの構成

フェイルオーバ運用のクラスタアプリケーションを構成する場合、スケーラブル型のクラスタアプリケーション内に、1つのスタンバイ型のクラスタアプリケーションを配置します。

(1)ノード1配下のrdbsys1:スタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する

(2)ノード2配下のrdbsys1:スタンバイ型のクラスタアプリケーションに登録する

(3)スタンバイ型のクラスタアプリケーション:スケーラブル型のクラスタアプリケーションに登録する


ロードシェア運用のクラスタアプリケーションの構成

ロードシェア運用には、CapitalシステムとSatelliteシステムがあり、Capitalシステムは、フェイルオーバ運用します。

Satelliteシステムは、ノードダウン時には、ノードを縮退し、運用を継続します。

ノードの縮退とは、ダウンしたノードが管理していた表やインデックスに対するアクセスを、生存している別ノードに引き継ぎ、運用を継続することをいいます。

ポイント

  • Capitalシステムは、RDBディクショナリを管理し、ロードシェアシステム全体で1つだけ存在します。Capitalシステムは、“管理システム”とも呼びます。

  • Satelliteシステムは、データベースを管理し、複数存在します。Satelliteシステムは、“一般システム”とも呼びます。

以下に、Symfoware Serverの配置構成の例を示します。


これに対応する、ロードシェア運用のクラスタアプリケーションを構成する場合、スケーラブル型のクラスタアプリケーション内に、複数のスタンバイ型のクラスタアプリケーションを配置します。