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Symfoware Server V11.0.x WebDBtoolsユーザーズガイド
Symfoware

4.2 wit_gwd

説明

個別セションでWebScriptを利用する場合に、WebScriptのセションを開始するコマンドです。セションを開始するデータベースのアクセス環境の情報として、RDBシステム名、データベース名、ユーザIDおよびパスワードを指定します。また、セションの属性を指定するアプリケーション環境パラメタファイル名を指定します。

利用者がブラウザを終了したり、ほかのURLに移したりする可能性があるため、時間を設定して自動的にWebScriptのセションを終了させることができます。時間の設定は、アプリケーション環境パラメタidleTimeoutで指定できます。

パラメタ

WIT_env(省略可能)

SolarisLinuxSolaris/Linuxの場合

  • アプリケーション環境パラメタを定義したファイルを、サーバ環境パラメタenvDirで指定されたディレクトリ(省略した場合は、WebScriptのインストールディレクトリのlibサブディレクトリ)からの相対パスで指定してください。ただし、パスの一部として「..」を指定することはできません。

  • 本パラメタに、server.env、default.envおよびpublic.envは指定できません。

  • 本パラメタを省略した場合は、default.envが採用されます。

WindowsWindows(R)の場合

  • WebDBtools環境エディタで設定したアプリケーション環境名を指定してください。

  • 本パラメタに、server.env、default.envおよびpublic.envは指定できません。

  • 本パラメタを省略した場合は、環境名「default」が採用されます。

WIT_system(省略可能)
  • セションを開始するRDBシステム名を指定してください。

  • 本パラメタを省略した場合は、アプリケーション環境パラメタsystemName が採用されます。

WIT_database(省略可能)
  • セションを開始するデータベースの名前を指定してください。

  • 指定したデータベースの名前が利用されるのは、データベースに実際にアクセスしたときであるため、データベースの名前には、存在していないデータベースの名前を指定することもできます。

  • データベース名が半角英字の場合、大文字で指定する必要があります。

  • 本パラメタを省略した場合は、アプリケーション環境パラメタDBname が採用されます。

WIT_userid(省略可能)
  • WIT_databaseに指定したデータベースを利用することができるユーザIDを指定してください。

  • 本パラメタを省略した場合は、アプリケーション環境パラメタuserid が採用されます。

WIT_passwd(省略可能)
  • WIT_userid のパスワードを指定してください。

  • 本パラメタを省略した場合は、アプリケーション環境パラメタpasswd が採用されます。

WIT_error
  • WIT_error=yesのとき
    ログイン時に、Symfoware Serverのエラーが発生すると、SYSTEMパッケージ変数“SYSTEM::LAST_DB_ERRORCODE”、“SYSTEM::LAST_DB_ERRORMSG”に値を設定し、homePageに指定されたHTMLを表示します。ただし、フォーマットファイル内で、<!DO>タグを実行することはできません。

  • WIT_error=yes以外のとき
    ログイン時に、Symfoware Serverのエラーが発生すると、固定のHTMLを表示します。

使用例

SolarisおよびLinuxの場合の使用例を以下に示します。Windows(R)の場合は、使用例の一部を以下のように変更してください。

HTMLファイルから起動する場合
【<A>タグを使用する場合】
<A HREF="/cgi-bin/wit_gwd?WIT_env=my.env"> ... </A>
【<FORM>タグを使用する場合】
<FORM ACTION="/cgi-bin/wit_gwd" METHOD="...">
<INPUT TYPE="hidden" NAME="WIT_env" VALUE="my.env">
    : 
</FORM> 
フォーマットファイルから起動する場合
【<A>タグを使用する場合】
<A HREF="$SYSTEM::GWD?WIT_env=my.env"> ... </A>
【<FORM>タグを使用する場合】
<FORM ACTION="$SYSTEM::GWD" METHOD="...">
<INPUT TYPE="hidden" NAME="WIT_env" VALUE="my.env">
  : 
</FORM>
ユーザIDとパスワードを与える例

wit_gwdのパラメタにユーザIDおよびパスワードを指定する場合の使用例を、以下に示します。

<FORM ACTION="/cgi-bin/wit_gwd" METHOD="POST">
<INPUT TYPE="hidden" NAME="WIT_env" VALUE="my.env">
  ユーザ名  :<INPUT NAME="WIT_userid" SIZE="20"><BR>
  パスワード:<INPUT NAME="WIT_passwd" TYPE="password" SIZE="20"><BR>
<INPUT TYPE="submit" VALUE="OK">
</FORM>
セションの開始に失敗したときに再ログインを促す例

wit_gwdのパラメタにSymfoware Serverのエラーが発生したときに、処理の続行を指定する場合の使用例を、以下に示します。

<FORM ACTION="/cgi-bin/wit_gwd" METHOD="POST">
<INPUT TYPE="hidden" NAME="WIT_env" VALUE="my.env">
<INPUT TYPE="hidden" NAME="WIT_error" VALUE="yes">
  ユーザ名  :<INPUT NAME="WIT_userid" SIZE="20"><BR>
  パスワード:<INPUT NAME="WIT_passwd" TYPE="password" SIZE="20"><BR>
<INPUT TYPE="submit" VALUE="OK">
</FORM>
【環境パラメタ my.env のパラメタ homePageに指定する HTML】
<META http-equiv="refresh" content="0;URL=/cgi-bin/wit_fmtr?WIT_html=Menu.html">
【フォーマットファイル Menu.html】
<!IF '!defined(LoginFlag)'>
    <!VAR LoginFlag SCOPE="GLOBAL">
    <!SETVAR LoginFlag "OK">
    <!IF 'SYSTEM::LAST_DB_ERRORCODE ne "00000"'>
        <META http-equiv="refresh" content="0;URL=$SYSTEM::
        LOGOUT?WIT_html=Error.html">
        <!SETVAR LoginFlag "FAIL">
    <!/IF>
<!/IF>
<!IF 'LoginFlag ne "FAIL"'>
    メニュー<BR>
    <FORM ACTION="$SYSTEM::LOGOUT" METHOD="POST">
    <INPUT TYPE="submit" VALUE="ログアウト">
    </FORM>
<!/IF>
【フォーマットファイル Error.html】
ログイン失敗<BR>
<!HREPLACE SYSTEM::LAST_DB_ERRORMSG><BR>
<FORM ACTION="$SYSTEM::GWD" METHOD="POST">
<INPUT TYPE="hidden" NAME="WIT_env" VALUE="my.env">
<INPUT TYPE="hidden" NAME="WIT_error" VALUE="yes">
  ユーザ名  :<INPUT NAME="WIT_userid" SIZE="20"><BR>
  パスワード:<INPUT NAME="WIT_passwd" TYPE="password" SIZE="20"><BR>
<INPUT TYPE="submit" VALUE="OK">
</FORM>