旧版のSystemwalker Desktop Keeperから管理サーバ/統合管理サーバをV14.3.0にバージョンアップする流れについて、以下の3パターンで説明します。
また、Systemwalker Desktop Log AnalyzerからSystemwalker Desktop Keeperに移行する流れについても説明します。Systemwalker Desktop Log AnalyzerからSystemwalker Desktop Keeperに移行する場合は、移行の実施前に、管理サーバ/統合管理サーバのバージョンアップを完了させてください。
Systemwalker Desktop Keeper V14.3.0を新規インストールする場合は、“第2章 導入”を参照してください。
注意
安全のため、バージョンアップ作業前に、バックアップを行ってください
バージョンアップを行うと、製品資産やユーザー資産が保持されているデータベースを更新します。このため、予期せぬトラブルに備え、バージョンアップ作業前に、すべての環境をバックアップすることをお勧めします。
バックアップについては、“第3章 保守”を参照してください。
注意
バージョンアップできないOSについて
以下のOSからバージョンアップはできません。
Windows® 98
Windows® ME
Windows NT®
Windows® 2000
Windows® 98およびWindows® MEはV13.0.0からログビューアおよびクライアント(CT)が動作しません。
Windows NT®はV13.3.0からクライアント(CT)が動作しません。
Windows® 2000はV14.2.0から(統合)管理サーバ、管理コンソール、クライアント(CT)が動作しません。
注意
バージョンアップ後のバックアップ作業について
バージョンアップ後は旧版のバックアップコマンドは使用できません。すべてV14.3.0のバックアップコマンドを使用してください。
V12からバックアップコマンド名が変更されているので、以下の条件をすべて満たす場合は、スケジューラの内容を変更してください。変更後は、正しくバックアップコマンドが呼び出されるか、動作確認を実施してください。
バックアップコマンド名の変更内容については、“4.10 スマートデバイス中継サーバ、スマートデバイス(エージェント)をバージョンアップする”の“バックアップコマンド”を参照してください。
V12からバージョンアップした場合
スケジューラの機能を使用してバックアップコマンドを起動していた場合
V12からのバージョンアップの場合
V12.0L10、V12.0L20からのバージョンアップの流れは以下のとおりです。
V13からのバージョンアップの場合
V13.0.0、V13.2.0、V13.2.1、V13.3.0からのバージョンアップの流れは以下のとおりです。
ポイント
データ移行が可能かを事前に確認できます
V13からのバージョンアップの場合、バージョンアップ前にデータベースの移行に必要なデータベース領域の空き容量があるかを確認することができます。
確認手順は以下のとおりです。
V13の管理サーバ/統合管理サーバに、製品CDをセットします。
コマンドプロンプトを起動し、カレントドライブを製品CDをセットしたドライブに変更してください。
以下のコマンドを実行してください。
D:\>Win32\DTKServer\DBTool\SWDTK_DBCV.exe 14.3 /CK
Dドライブに製品CDをセットした場合
コマンドの実行結果として、移行が可能かどうか、また現在の使用状況と移行に必要な空き容量が表示されます。
なお、本コマンド(SWDTK_DBCV.exe)は、任意のフォルダにコピーして使用することも可能です。任意のフォルダにコピーした場合、カレントフォルダをコピーしたフォルダに変更してから実行してください。
コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“コマンドリファレンス”を参照してください。
V14.0/V14.1/V14.2からのバージョンアップの場合
V14.0.0/V14.0.1のWebコンソールのURLをブラウザのブックマークとして保存している場合は、再度、V14.3.0のWebコンソールにアクセスして、ブックマークを登録しなおしてください。V14.3.0のWebコンソールのアクセス方法は、“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編”の“ログビューアを起動する”を参照してください。
V14.0.0、V14.0.1、V14.1.0、V14.2.0からのバージョンアップの流れは以下のとおりです。
ポイント
データ移行が可能かを事前に確認できます
V14.0.0、V14.0.1、V14.1.0、V14.2.0からのバージョンアップの場合、バージョンアップ前にデータベースの移行に必要なデータベース領域の空き容量があるかを確認することができます。
確認手順は以下のとおりです。
V14.0.0、V14.0.1、V14.1.0、V14.2.0の管理サーバ/統合管理サーバに、製品CDをセットします。
コマンドプロンプトを起動し、カレントドライブを製品CDをセットしたドライブに変更してください。
以下のコマンドを実行してください。
D:\>Win32\DTKServer\DBTool\SWDTK_DBCV.exe 14.3 /CK
Dドライブに製品CDをセットした場合
コマンドの実行結果として、移行が可能かどうか、また現在の使用状況と移行に必要な空き容量が表示されます。
なお、本コマンド(SWDTK_DBCV.exe)は、任意のフォルダにコピーして使用することも可能です。任意のフォルダにコピーした場合、カレントフォルダをコピーしたフォルダに変更してから実行してください。
コマンドの詳細については、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“コマンドリファレンス”を参照してください。
なお、本コマンド(SWDTK_DBCV.exe)がチェックするのは運用データベースのみです。ログ閲覧データベースについては、移行はできません。
注意
管理サーバ/統合管理サーバをバージョンアップ後に発生するエラーについて
ログアナライザを利用している環境において、管理サーバ/統合管理サーバをバージョンアップ後に、管理サーバ/統合管理サーバ上で以下のエラーイベントログが発生する場合があります。
イベントID : 3421
種類 : エラー
ソース : SWDTK_PB
メッセージ :「複合機連携バッチ処理において、ログアナライザサーバデータベースのアクセスに失敗しました。(サーバIPアドレス=%1 結果コード=%2 結果メッセージ=%3 結果詳細=%4)」
※ %1~%4は環境によって異なります。
本エラーはログアナライザサーバをバージョンアップすることで対処されます。
ログアナライザサーバのバージョンアップ手順は、“Systemwalker Desktop Log Analyzer管理サーバからログアナライザサーバに移行する”を参照してください。「Systemwalker Desktop Log Analyzer管理サーバ」は、「旧版のログアナライザサーバ」と読み替えてください。
ログアナライザを使用せずに状況画面を使用する場合は、ログアナライザサーバのバージョンアップ作業、レポート出力ツールの移行作業は、不要です。
Systemwalker Desktop Log Analyzerからの移行
バージョンアップは、現在の環境をすべて削除してから、新規に環境を構築しなおします。
バージョンアップ作業の流れを以下に示します。