以下を確認してください。
管理LANと業務LANの構成が設計済みである
管理LANのネットワーク環境が設定済みである
管理LANに接続する仮想スイッチが設計、設定済みである
IBPを利用する場合
仮想L-Serverの場合、VIOMに関係なく業務LANと管理LANで使用するIBPのアップリンクセットを1つずつ作成したあと、VMホストに接続してください。
アップリンクセットの名前とネットワークリソースの名前を同じにする必要はありません。
ポイント
VMwareの仮想スイッチについては、本製品が自動設定するため、設定は必要ありません。
L-Serverのサーバ間の移動(マイグレーション)を利用する場合、各VMホストで、VMotion用にVMkernelポートグループを構成してください。
VMkernelポートグループの構成については、ヴイエムウェア社の「vSphere 基本システム管理」の記述を参照してください。
以下のWebサイトから該当するバージョンのドキュメントを参照してください。
vSphere 基本システム管理
URL: http://www.vmware.com/jp/support/pubs/vs_pubs.html |
分散仮想スイッチ(VMware vDS)を利用する場合
本製品では、事前に手動で設定した分散仮想スイッチ(VMware vDS)のポートグループに、VM ゲストのNICとポートグループを接続できます。
VMware vDSを利用する場合、事前に以下の設定が必要です。
分散仮想スイッチのポートグループの作成
VMwareのマニュアルを参照して、手動で作成してください。
分散仮想スイッチのポートグループとVLAN IDの対応を定義
以下の分散仮想ネットワーク定義ファイルを作成して、ポートグループとVLAN IDを関連付けます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
vnetwork_vmware.rcxprop
分散仮想ネットワーク定義ファイルは、1行ごとに以下の書式で記述してください。
"分散仮想スイッチのポートグループ名"=VLAN ID[,VLAN ID...] |
VLAN IDには、1~4094の整数が指定できます。連続した数値を指定する場合、"1-4094"のようにハイフン("-")を使用してください。
例
"Network A"=10 |
イコール("=")やカンマ(",")の前後の空白は、無視されます。
分散仮想スイッチのポートグループ名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。
文字コードは、UTF-8にしてください。
同じ分散仮想スイッチのポートグループ名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。
異なる分散仮想スイッチのポートグループ名の行に同じVLAN IDが含まれていた場合、先に記述された行のVLAN IDだけが有効になります。
分散仮想スイッチ使用設定ファイルの配置
分散仮想スイッチ使用設定ファイルを配置します。以下のフォルダーを作成し、空のファイルを配置してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\vm
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/vm
vds_vc
ネットワーク自動設定の選択対象から除外するポートグループ定義を利用する場合
VMware除外ポートグループ定義ファイルに、ネットワークの自動設定から除外するポートグループ名を設定すると、サービスコンソールやVMkernelネットワークに設定されているVLANと仮想スイッチ上のポートグループに同一のVLANが設定されている場合でも、L-Serverを作成できます。
VMware除外ポートグループ定義を利用する場合、事前に以下の設定が必要です。
管理対象サーバ上に、同じVLAN IDを使用するサービスコンソール(またはVMkernel)と仮想スイッチ上のポートグループを作成します。
VMwareのマニュアルを参照して、手動で作成してください。
VMware除外ポートグループ定義ファイルを作成し、除外するポートグループ名として、手順1.で作成したサービスコンソールの名前を定義します。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
vnetwork_excluded_vmware.rcxprop
VMware除外ポートグループ定義ファイルは、1行ごとに以下の書式で記述してください。
除外するポートグループ名 |
例
Service Console |
行頭に"#"を指定した場合、コメント行とみなされ無視されます。
空行は無視されます。
除外するポートグループ名は、大文字小文字の違いを含めて正しく記述してください。
文字コードは、UTF-8にしてください。
除外するポートグループ名は、1行ごとに先頭から改行コードまでを1つの名前として扱います。
同じ除外するポートグループ名の行が複数あった場合、すべての行の指定が有効になります。
注意
ネットワーク自動設定の選択対象から除外するポートグループ定義を利用する場合、以下の点に注意してください。
サービスコンソールやVMkernelネットワークのVLANは管理LANです。同じVLANを使用する業務LANを許容することになるため、セキュティのリスクが高まります。
このため、セキュリティは必要なく、システム構成上、同じVLANを使用する利用者向けに提供するものであり、セキュリティのリスクを考慮したうえ、インフラ管理者の判断で利用可否を検討してください。
L-Serverの生存監視(ハートビート監視)を行う場合
本製品の生存監視機能は、VMware HAの"仮想マシンの監視"機能を利用しています。そのため、以下を設定してください。
VMware クラスタの構成
L-Serverを運用するVMホストで、VMwareクラスタを構成します。
VMware HAの設定
1.のVMwareクラスタで、VMware HAを有効化します。
業務LANからのコンソール接続を利用する場合
業務LANからのコンソール接続を利用する場合、以下の手順に従って設定してください。詳細な設定方法については、VM管理製品のマニュアルを参照してください。
VM管理製品で、業務LANに接続するための仮想スイッチを作成します。
VM管理製品で、作成した仮想スイッチにService ConsoleまたはVMKernel用のポートグループを作成します。
VMware ESXを利用する場合
Service Console用のポートグループを作成します。
VMware ESXiを利用する場合
VMKernel用のポートグループを作成します。
Service ConsoleまたはVMkernel用のポートグループを作成する際に、VMホストのIPアドレスとVLAN IDを接続先の業務LANに合わせて設定してください。複数のネットワークリソースを業務LAN用に使用する場合、各リソースに対応するService ConsoleまたはVMKernel用のポートグループを作成し、IPアドレス、VLAN IDを適切に設定してください。
本製品で、ネットワークの自動設定から除外するポートグループを設定します。
業務LANに相当するネットワークリソースのVLAN IDと、Service ConsoleまたはVMKernel用のポートグループのVLAN IDが重複することがあります。このため、ネットワークの自動設定から除外するポートグループに、手順2.で作成したService ConsoleまたはVMKernel用のポートグループを定義してください。
詳細は、「ネットワーク自動設定の選択対象から除外するポートグループ定義を利用する場合」を参照してください。
本製品で、割当て対象外のIPアドレスを設定します。
業務LANに相当するネットワークについて、手順2.で業務LAN用に設定したVMホストのIPアドレスを割り当て対象外に設定してください。
詳細は、以下を参照してください。
「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.5 ネットワークリソースの仕様変更」
「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「14.3.1 ネットワークリソースを新規に作成」